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カテゴリー「あんスタ」の検索結果は以下のとおりです。

まぼろし

夢心地カラメルリボン(未完)

ミルククリームタルトの憂鬱でいただいた絵を元に後日談を書こうとしたところ、プロットの立て方が甘かったのか迷走してしまい、けっきょく1か月半以上も書きかけで放置してしまったので、断念してここに供養します
そういう経緯なので起承転結の承あたりで終わります、具体的に言うと晃零がセックスしようとするところです
やっぱり二匹目のドジョウは狙っちゃ駄目だね……

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 できたと言われて席に着いたら深皿を出された。
「スープ?」
「リゾットじゃよ」
 トマトリゾットと言われて想像したのは白い粥とトマトのコントラストだが、粥はオレンジと白のまだらをしていた。煮崩れたトマトもところどころに赤い体を広げている。
 零は傍で笑顔を浮かべて見下ろしていた。食べないのかと聞くと我輩は良いと返される。
「いただきます」
 晃牙は仕方なく食べ始めた。
 ひとさじ掬うととろみがあった。乳臭い匂いが立つ。チーズだ。口の中に滑り込ませる。癖のある乳粥が舌に広がりやがて喉と胃を慰撫する。トマトの酸味は消えていた。チーズに抱かれて隠されたのだ。そういうことをするやつだと晃牙は知っている。
「うまい。けど塩気足んね~かな」
 零が塩を振り入れる。半透明の粒が粥になじむ。求めていた丁度の塩加減でトマトリゾットを完食する。
「ごちそうさまでした」
「おそまつさま。晩ごはんは何が良いかえ?」
「肉食いて~な」
 零が頷いてキッチンに消える。晃牙も自分の部屋に戻る。
 ドアを開け、ベッドに寝転び、読みかけの雑誌を開くと腹が鳴った。ぐうううう、と恨むように鳴いていた。
 買い出しに行くのは零に任せてよいだろう。

夜間飛行

「カニを食べに行きました」
「薫くんの奢りかや?」
「奢ろうとしたら経費でって……レシート切って……」
「そして宛名は上様じゃな。まあいちおうロケ地じゃし、打ち合わせを兼ねておったなら仕方あるまい」
 冬の日本海沿岸。
 明け方に堤防の上を歩いているとプロデューサーと薫がやってきて昨日のメシの話なんかを始めるので、凍えていた晃牙は彼女に憐れみの目を向けた。冬生地のスーツにブカブカのチェスターコート。
「それ羽風先輩のだろ」
「朔間さんと同じことしてるの地味にショックなんだけど。優しさアピール大失敗なんだけど」
「朔間先輩のはアピールじゃね~よ」
「寒くない? 寒くても抱き締めてあげられないんだよね~ごめんね」
「今さら取り繕ってんじゃね~よ! つかカニ食ったあと何してたんだよ」
「普通に寝てた。別々の部屋で」
 無言。
「……やだな、今撮られたらダメージ大きすぎでしょ」
 そこで気付いたのか考え込む薫を零が優しい目で見る。
「部屋に戻ろうかの、嬢ちゃんもいい加減寒いじゃろう……うむ? あったかい? よかったのう色男」
 薫は鼻を鳴らして先を行った。
 晃牙と零とプロデューサーも飛び降りる。冷えたアスファルトの感触。
 海岸通りは妙に静かだ。立ち並ぶ民宿はオフシーズンなので朝餉の湯気も立てず、人気のない通りに吐く息だけが白くのぼる。
 晃牙はしぜんと零の隣を歩いた。いつものことだ。犬のように狼のように傍にいる。
「おい」
「ん?」
「楽しかったか?」
「それはもう」
「ふん」
 ふたりは手を伸ばし合い、指は絡んできらきら光る。朝陽が上り始めた。白金の日差しが背中を叩いて追い越した。日は空高いのに零はここにいる。
 

夜更け

 
 琥珀生姜酒のホットレモンティー割りのグリシン入りを晃牙が神妙な顔で作っていた。
「なんじゃそれ」
「レモンティー」
「健康志向かや」
 琥珀生姜酒の製造会社は養命酒の会社でグリシンは快眠補助のアミノ酸だ。晃牙がリカマとiHerbで取り寄せた荷物を昨晩零が受け取ったのだ。
 健康志向の晃牙は健康に良さそうな液体のちゃんぽんを神妙な顔で一口飲み、渋い顔をして二口啜ると、マグカップをそっと食卓に置いて言う。
「あんたと100まで生きるからな」
 そういうとこ嫌じゃなあ、と零は思う。
「そういうとこ嫌じゃよ」
「そういうこと言うようになったんだな、あんたも」
「誤魔化すんじゃね~ぞ、犬」
「犬でもなんでもい~し犬って呼ばれても俺は狼だし。吸血鬼先輩、テメ~もグリシン飲んどけよ。疲れが取れにくくなったろ」
「我輩吸血鬼じゃからまだ若造じゃ」
 32歳。
「そういうとこ嫌いになれね~んだよなぁ、俺もあんたも」
 まだ分かり合わない。

仰げば尊し

800字で1シーン書く練習のはずなのに気づけば2300字……
 

わん!だりんぐどり~む(1月2日未明)

甘噛みNo.わん!

タヌキことパス子さんがーーーーーークリスマスイブ前夜に寂しいって零したわたしにーーーーーーー素敵なイラストくれたのでーーーーーーーーーーーーー書くしかなかった
メリ~クリスマス晃零!(二度目)

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二回目の味は

これ☆5大神晃牙が開花前ふてくされ中・開花後袴姿で餅つき、☆4朔間零は開花前食事姿・開花後会長Ver.ペアルックで合いの手、☆3鬼龍紅郎と☆3蓮巳敬人は開花前餅つき準備・開花後餅つきのカードになってるスカウト!餅つきだなって思いました(ただし餅つきシーンはない)
タイトルはパス子さんからいただきました! サンキュータッヌ

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すい~とあっぷるず

 美人は三日で飽きるという。
 それはその程度の美人なのだと、晃牙は言ったことがある。
 朔間先輩は違うぜ、とも言った。酒の席での言葉だったが、向かいの羽風先輩とアドニスは、晃牙を信じて頷いた。
 今も晃牙は朔間先輩を見ていた。
 たった5分だけど、熱量は負けてなかった。

「…………」
「……あ、あの……晃牙……」
「おう」
「その……」
 年末特番のUNDEAD控室。
 ゆうに5分は見つめられた後、おそるおそるといった様子で声を掛ける。すると晃牙になんでもないように返事されたので、零はどう話したものかと躊躇ってしまった。
 零たちの出演時間帯までまだ30分ある。新進気鋭のアイドルグループなので、あとのほうの順番なのだ。メイク直しも最終確認も、出番の直前にやればよい。時間が有り余っているのだった。
 ちら、と零は晃牙を見る。そして、うっ、と照れる。まだ見られてる……。晃牙の視線から逃れるように俯いた。
 どうしたのじゃ? 退屈かえ? それとも腹痛かや? なかなか言い出せないところを見ると、おしっこかのう?
 ……そんなふうに考えていた時期も、零にはあった。だけど声を掛けても見続けるので、見続けてるのを取り繕いもしないので、もしかして晃牙は自分の仕草を自覚していないのかも、と思い至った。
 無意識のうちに、零を見る。それだけ気にされているということだろうか。普段から朔間先輩朔間先輩と慕われている身でも、……恋人として想われる身でも、なんだか恥ずかしい。だってステージの上で憧れの視線を向けられるのとは訳が違うのだ。道行く人に擦れ違いざまに二度見されるのとも違った視線なのだ。恥ずかしいのじゃ。
 でも……、と零は思う。でも、無意識にしては熱心すぎないじゃろか? 視線の熱で焦がすような、服の下まで見透かすような、すべてを暴くような目で、じ~~~~~~~~~~っと見てやしないじゃろか?
 急に着ている服が恥ずかしくなった。かっこいい衣装だ。学院時代のMV撮影で着たような、艶のあるライラックカラーのロングコートは金の刺しゅうの襟を立て、同じくらい美しい黒地のシャツを合わせている。動けばシャラシャラ音のするような華奢なブレスレットとネックレスが、零の仕草にあわせて肌の上をすべるたびに、その肌のなめらかさや美しさを際立たせた。かっこよく、美しい衣装だ。けれどシャツが総レースで透けているのは、晃牙の目には毒かもしれない。綺麗な音を感じさせるのも気になるかもしれない。中東の踊り子衣装のグラビアを見て、あ~いうの目のやり場に困るぜ、と晃牙が仕事仲間に漏らしていたのを、そのあとチラリと零の方を向いたのを、しっかり覚えていた零だった。
 もしかして、見透かされてる?
 何もかも、暴かれてる?
 晃牙に……身も心も、焦がされてる?
 そんなのとっくに焦がされておるのじゃ……、と、零は赤くなった。晃牙が好きなら取り寄せようか、踊り子衣装、と思ったくらい焦がされていた。ちっぽけな胸当てと薄布のフェイスガード。豪奢な首飾り。我輩が着けたら喜ぶじゃろうか。砂漠の熱さを逃がすあの衣装で、晃牙の視線に溶かされちゃうじゃろか。魅惑的なダンスとパフォーマンスで晃牙の目をくぎ付けにするなんて、アイドルって、踊り子に向いてるんじゃないじゃろか。そしてお互いの気持ちが昂ぶったところで我輩、盗賊さんに押し倒されちゃうのじゃ。盗賊さんは晃牙じゃよ。これも学院時代、千夜一夜な衣装でグラビア撮影したときに、晃牙がはしゃいでいたのを覚えていたのじゃ。砂漠の盗賊も男のロマンなのやもしれぬ。金銀財宝の輝く中、あるいは煌々とランプの灯りまたたくテントの中、盗賊さんの手が我輩のお腹を撫でて……胸当ての裾に辿り着く。そこにも瀟洒な飾りが施され、武骨な指先がシャラシャラの飾りをかいくぐりながら、我輩の胸の飾りをそっと摘まむのじゃな。でも我輩はその手を退かすのじゃ。そうして、顔の薄布をそっと持ち上げて、「来るがよかろ……♡」とかっこよく誘うのじゃ。だって我輩、高貴なる吸血鬼じゃもの。かわいい狼男に喰われるのなら、我輩の血肉を無駄にしないよう誓ってから……誓いの口付けを、濃厚に済ませてからなのじゃ……なんて♡
 いつの間にか吸血鬼と狼男のコスプレになったふたりの愛の営みを、零は悩ましげな溜め息をお供に妄想しだす。狼男の鋭い爪で零の柔肌はそっと嬲られる。尖りすぎててひっかくのではなんてツッコミは零には届かない。晃牙はやさしくて根が真面目だから。あの脱がしにくそうな衣装も切り裂かずに脱がしてくれるぞい。ボタンは外せないけれども。
 恋は人を盲目にする。高潔な人格者である零も、晃牙に盲目なのだった。
 クリスマスはラブラブだったらしい。
「……………」
 ふと、零は己の耳を疑った。
 何か不吉なものが聞こえた気がする。我輩と晃牙の仲を揺るがすような、不吉な音色が。零の耳に馴染み深い、それはそれは聞き覚えのある音色……晃牙。
 晃牙の溜め息。
 溜め息……。
 まさか、と思った。
 晃牙、我輩に不満があるのじゃろうか。抱えた不満を言い出せずに、言葉を探して我輩を見つめていたんじゃなかろうか。根が真面目だから。やさしいから。我輩をなるべく傷つけないように、クリスマスみたいに気持ちがすれ違わないように。
 あるいは聖夜の擦れ違いが、今も晃牙の心にしこりを残していたりして。晃牙の気持ちも考えずに突っ走ったのを、未だに許せなかったりして。
 どうしよう。急に血の気の引いた感じがする。零は冷たくなった指先で、すべすべの頬を覆ってわなないた。
 もしかして、別れの言葉を探してる? 『先輩後輩に戻ろ~ぜ』とか言われちゃう? 『先輩後輩に戻っても、仲良くしておくれ』なんて返事したら、困った顔で濁される? それとも『都合いいこと言ってんじゃね~よ! あんたやっぱり俺の心がわかんね~んだなっ!』って怒ったりする? そうじゃよな、怒って当然だと思うぞい……。我輩、吸血鬼だから、好きな子の気持ちを考えられないのじゃ。考えたつもりになって、自分の厚意を押し付けて、晃牙を困らせたのじゃ。晃牙のやさしさにつけこんだのじゃ。晃牙、大好きな晃牙に、学院の頃からずっと、嫌われるようなことしたのじゃから……。
 仲間に戻ってくれるじゃろうか? 我輩の率いるユニットにいるのも嫌になって、独立する? もう敵だから、仲間じゃないからって、軽蔑しきった顔しか見せてくれない? あ、あぁ、こんなときまで我輩じぶんのことしか考えてない、嫌われたくないとしか考えてない……。
 でも、嫌われたくない。大好きで大切な晃牙に、我輩のこと好きでいてもらいたい……。
「…………あうう」
 じわ、と目の奥が熱くなった。
 情けない声に気付いた晃牙が身を乗り出した。困惑した顔で、零の顔に手まで伸ばしてくる。
 心配かけちゃダメじゃな。そう思った零は、ぐし、と手の甲で涙を拭って、むりやり笑顔を作ってみせた。健気な表情と仕草に、晃牙が言葉を詰まらせた。
 それがまた拒絶の様子に見えたので、零は作り笑顔をふにゃりと崩す。
「ちょっとわんちゃん~相棒泣かさないでよ~!」
 俯くと、今度は薫が飛んできた。化粧中らしく、ファンデーションブラシで晃牙の鼻をくすぐる。
「へくちっ☆ くちっ☆ う゛~……わりぃ、先輩」
「あ、いや、我輩こそすまぬ……う、ううぅ」
「あぁ~泣くなよぉ~……!」
 間の悪いことに飲み物を買いに出ていたアドニスまで戻ってきた。
 3人の仲間に取り囲まれながら、零はせめてものプロ根性で涙がこぼれるのを止めた。みんな明らかにホッとして、晃牙なんてそのままぎゅっと零の頭を胸に抱いた。ファンデーションが衣装につくのもおかまいなし。その腕の強さに、あぁ、まだ嫌われていないと胸が熱く震える。
「ねぇ、なんで朔間さんのこと見つめてたの? クリスマスにさんざん見つめ合ったんじゃないの?」
 取り乱しちゃった、俺のキャラじゃないよね、とばかりに鏡台に戻った薫が、呆れた顔で晃牙に聞いた。アドニスも不思議そうに晃牙を見る。
 零もおもわず恋人を見上げて、晃牙の頬がどんどん赤く染まっていくのを目の当たりにした。
 かわいい。晃牙、林檎のほっぺじゃ。すごくかわいい。
 晃牙はもっとかわいいことを口にした。


「……………………………………………………朔間先輩、美人だな、って」


「…………」
「…………」
「…………」
「なんだよ! わり~かよ! 俺たち恋人じゃね~かよっ!?」
 アドニスは呆然と、薫は笑いをこらえながら、零に至ってはほっぺを林檎のように染めながら、吼える晃牙を眺めていた。
 朔間先輩が美人だから5分もじっと見つめていた晃牙は、ひとしきり喚くと、恋人の顔をもう一度見つめてフイと逸らす。
 やっぱり見つめる。逸らす。見つめる。
「……朔間先輩、すげ~好き」
 全部だけど、顔も。
 林檎同士、晃牙と零は甘くなるまで見つめ合うのだった。

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