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2016年11月17日の記事は以下のとおりです。

ミルククリームタルトの憂鬱

うらやましかろ.jpg

完全に自慢ですが↓を書いて渡したらパス子さんたいへん喜ばれたので「じゃあ真冬のデートコーデの零くん描いて」とふっかけて↑を奪い取りました、零くん最高にかわいくてシコいよね……海老で鯛を釣ったよね……

~これまでのあらすじ~

10月12日のSkype
わたし「イベント告知日なのでどこがくるか賭けませんか? 勝った方が負けた方に好きなものを書かせるんです」
タヌキことパス子さん「いいですね!」
わたし「じゃあわたしヴァルらびっつで」
タヌキさん「トリスタで!」
わたし「(ふふふ馬鹿め……最近きてないなず兄ぃとみかちの☆5で雪解けハロウィン間違いなしだ……スケベ小説はもらったぞ……)」
運営くん「ロックフェスやで」
タヌキさん「やったぁ! リクエスト考えておきますね!」

4日後
タヌキ「乳牛零くんでお願いします!」

~あらすじおわり~
 

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月を引き留める

 零が目を覚ますと、あたりは濃い闇に包まれていた。
 リビングで寝てしまったらしい。内も外も静まり返っている。ガタンゴトンと、いつもの電車の音も聞こえないということは、終電の時間を過ぎたのだろうか。
 晃牙はどこだろう。そういえば飲み会で遅くなると言っていた。ちょうど車の止まる音。少し待つと、バンと閉まって、発進する。晃牙だ。体を起こし、足元に気を付けながらドアに近づく。
 ドアノブに手を掛けた瞬間、玄関がガチャリと音を立てた。「ただいま、レオン」コーギー1頭分の重さを加えた足音が近づく。出るタイミングを失った。せめておかえりを言おうとドアの傍から離れると、零のいたところにドアが開いた。
「晃……」 
「やべ~やべ~」
 晃牙はいつになく興奮している様子だった。キッチンの冷蔵庫に直行している。
「どうした?」
「どうしたもこうしたも、月明かりの下で見た先輩がマジでかっこよくてよ! ポスターなんだけど」
「お、おぉ……」
 ポスターとはきのう掲出を開始したソロシングルの広告だろう。零がこちら側に手を伸ばして不敵に笑っているやつだ。それとも両手で顔を撫でて悩ましげな表情をしている方だろうか。もう見られたのか。頬に血液が集まるのを感じる。
 晃牙が零に背中を向けながら、ペットボトルの水出し麦茶を取り出して、近くのコップに注ぎ、飲み干す。流し台にコップを置く。レオンは床に置く。麦茶をしまう。冷蔵庫のドアを閉めて、眉間にしわを寄せたまま零を振り向くと、両目を見開いて、
「~~~~~~!!!」
「あ、これ!」
 廊下に飛び出す。
 前にもあったなこういうの、と思いながら追いかける。レオンがついてくる。レオンの飼い主はトイレの向かいの寝室に飛び込み、ひとっ飛びにベッドに乗ると布団をかぶって縮こまった。「忘れろよ!」晃牙が叫ぶ。くぐもっている。聞こえないフリで布団を剥いだ。
「わ、わす……ん、」
 口の中が冷たかった。舌は温かったけれどお酒の味が残っていた。赤ワイン。渋いのにもっと絡めたくなる。
「は、ぁ、せんぱいっ」
「ん、んぅ――あっ」
 くらりと酔ったところを引きずり込まれて押し倒された。手首を縫い止められる。のしかかった晃牙の後ろに満月が見える。カーテンを閉め忘れたと気づいても、晃牙から離れる気になれない。
 離してくれない。
「忘れさせてやる」
 スーパームーンが零を見ている。

 

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