零くんが6人いる例のアレ第1話プロット
おもしろい話を書くには起承転結のコントロールや場面の取捨選択も必要だなあ練習しなきゃなあ……と思った
シーン1:玄関。夕方。
仕事から帰ってきた晃牙。玄関ドアを開けてすぐ晃牙が「ただいま~」と言う。廊下は薄暗く静まり返っている。
そこへ零が晃牙の背中にのしかかって「おかえり」と言う。安堵の笑みを浮かべる晃牙。「先輩もおかえり」抱き合ってキス。お互いの片手には2人分の買い物袋。
靴も脱がずにするキスは盛り上がり、晃牙が零の首筋に唇を落としたところで零が身をよじる。零の手が晃牙の鼻先に突きつけられる。靴を脱ぎながら「わんこ、『まて』じゃ。晩ご飯の後でたっぷりしようぞ……♪」と言う零。
零が上がり框に足を掛けたところで零の腕を退く晃牙。抱きしめて壁に押し付けてディープキス。買い物袋が床に落ちる。「ん、んんぅ、はぁ、躾のなってない犬じゃ……」「狼だっつってんだろ。狼はよぉ、目の前にウマい肉置かれて我慢できね~んだよ」零を寝室に連れて行ってベッドに押し倒す晃牙。零の腕が晃牙の背中に回される。そのままセックス。
シーン2:ダイニング。夜。
大きなハンバーグを食べる晃零。テレビで異常気象のニュース。最近ふたりともご飯をたくさん作りすぎてしまうとぼやき合う。わんこが美味しそうに食べてくれるからかのう?と零が晃牙の食事姿を見ながら思う。晃牙の頬についた米粒を指で取って食べてキス。デミグラスソースの味がすると笑うふたり。「薫くんとアドニスくんを呼んでパーティしようぞ」「アイツらたっぱあるから部屋がぎゅうぎゅうになるんだよな」「とか言いつつ嬉しそうじゃのう?」もう一度キス。
晃牙がキッチンでスイカを切って戻って来る。晃牙の母親から送られてきた大玉スイカ。デザートにふたりで食べてもまだ半玉ある。「あと何人か我輩がいたらのう……」「朔間先輩が何人もいたら相手できね~んだけど」「我輩全員と付き合ってくれるのかえ?」「もちろん」いい雰囲気になってまたイチャイチャ。
シーン3:住宅街。翌朝。
行ってきますのキスをして晃牙だけ仕事に出る。住宅街を歩いていると空から「どけどけどけ~!」と声がして五奇人時代の零が降ってくる。顔面を踏みつけられる晃牙。「いってててて……」「さ……朔間先輩……?」晃牙はさっきキスしたはずの朔間先輩が降ってきたことに混乱する。しかも目の前の朔間先輩はすこし幼くて髪型恰好もデッドマンズ時代そのもの。コスプレにしては精巧すぎる。「うおっ? 晃牙ぁ? 会わない間にでっかくなったな~? つって昨日ぶりだけど……」五奇人零も混乱ちゅう。「渉の仕業じゃ……ね~よな?」ふたり顔を見合わせて、同じタイミングで空を見上げて、また顔を見合わせる。「……まさか?」
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シーン4:廊下。
零が鼻歌を歌いながら家事をしているところに晃牙が戻ってくる。「おかえ……おぉう?」晃牙の後ろには五奇人零。零びっくり。晃牙は「とりあえず預かってくれ! 部屋から出すなよ!」と五奇人零を零に渡して走り去る。顔を見合わせて呆然とする零ふたり。
マンションの下から叫び声が聞こえて晃牙が部屋に引き返してくる。後ろには執事喫茶衣装の零。
五奇人零と執事零と、零。「えええ……? 俺も年取ってる……?」と五奇人零。「我輩が3人……?」と執事零。零は「ま、まあ……おすわり」と五奇人零と執事零に昨日の残りものを食べさせる。
シーン5:リビング。夕方。
晃牙と6人の零で状況整理。3人から6人に増えてるのは晃牙が帰り道で梅雨の華零と海賊零と吸血鬼零に降られたから。
零たちの話を総合すると、零たちにはそれぞれ住む世界があり、何らかの理由で『飛び降りた』らこの世界に着地したらしい。たとえば五奇人零は渉の気球から飛び降りたら晃牙の顔に着地していた。最初はまた渉が魔法を使ったと思ったらしい。
もちろん帰る方法もわからなければ行くアテもない。「わんこ、彼らを泊めてやってくれんかのう? 我輩、自分のことのように可哀想で……」晃零にお茶を淹れながら晃牙を見つめる執事零。元の世界で執事だったのでお茶を淹れるのがうまい。レオンは晃牙の傍で寝ている。慣れたらしい。
「いいけど寝床はど~すんだよ。ベッドふたつに棺桶ひとつ、ソファーもひとつ。3人あぶれるぜ」「詰めればよかろ?」「詰める……」両手を振って遠慮する零たち。自己犠牲の精神やひとつひとつの仕草が零そのものなので、晃牙は零たちが朔間零であることを実感して胸を締め付けられる。
居候決定。手を叩いて喜ぶ零たち。
シーン6:リビング→浴室。
「そうと決まれば早速湯浴みじゃな♪ 犬公の背中は我輩が流してやろう……♪」と着物を脱ぐ梅雨零。
「はあ!?」「おぉ、沸かしておるよ」なぜか得意げな零。
執事零が腕を組んで「執事長の我輩の背中流しには敵うまい♪」と笑う。「久しぶりのお湯はわんこと堪能したいのう♪」と海賊零が晃牙に抱き付く。ドン引きの五奇人零に羨ましそうな吸血鬼零。
零たちに裸にされて浴室に連れ込まれる晃牙。「かんべんしてくれ~!」あお~ん、悲しそうな遠吠えが夜の住宅街一帯に響いた……。