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明日の朝食はちからうどん

使用済みゴムの形は焼いた餅に似ている。焼きすぎて膨らみの割れた切り餅。
「なんでおれ太刀川さんとセックスしてんだろ」
迅は疑問を素直に口にした。
「入る方に餅10個!」
太刀川がゴムの口を縛って投げた。ゴミ箱に当たった。絨毯の上で伸びるゴムを、迅は太刀川の代わりに捨てに行った。振り返ると太刀川はヘラヘラと笑って言った。
「さっきの賭けナシな」
「5個でいいよ」
ここは迅の部屋だ。自分達以外は誰もいない。林藤と陽太郎すら。
家人の出払った家でセックス。恋人の真似事だと気付いている。

服を着て、外で餅を焼く。
「なんでだろうなあ」
太刀川が先ほどの迅と同じ角度で首を傾げたので、迅はまあいいかと思った。まあいいか。未来は続いていて、最良の未来に向けて太刀川さんとセックスするのが最良の選択だったのだろう。意味わからないけど。
焼いた餅は砂糖入りだった。よく噛んで飲み込む。もうひと口囓る。
餅の張り付いた口でキスをする。
「もっかいヤろう」
「お盛んだな」
「お盛んって言いたいだけでしょ」
「よくわかったな!」
そりゃおれとあんたは同じですから。

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