 |
 |
1965年、東京都生まれ。幼少の頃のザリガニ釣りから始まり、釣り一色に染まる人生を過ごしている。フライフィッシング歴は25年を超えるキャリアを持ち、トラウトのフライフィッシングだけでは飽き足らず、海でボラからシーバス、はたまた海外遠征をしてフライで釣れる魚は何でも釣るというマルチアングラー。現在は東京都千代田区に「フライショップハーミット」を経営し、フライ雑誌各誌にて活躍中 |
【ハーミット】
http://www.hermit-jp.com/ |
|
|
 |
フライフィッシングは、通常みなさんが考えている釣りとはかなり異なります。そもそもフライフィッシングはイギリスで貴族の楽しみとして生まれました。ですから、通常の釣りのように釣った魚を食べる、あるいは食べることを目的に釣りをするのではなく、あくまでも「釣り」「フィッシング」という行為とそこに至るプロセスを楽しみとする、そこにこそ醍醐味がある、というのがフライフィッシングです。
発祥の地であるイギリスではフライフィッシングをするためのファッションや、ツールなどに、貴族ならではの贅を尽くし、凝ったものをオーダーしたり、あるいは自身でハンドメイドしたり、と大変高尚な趣味として発達しました。それがアメリカにいって、大衆的な楽しみになったので、現在ではもちろん貴族だけが楽しんでいるわけではなく、世界中にファンが広がっています。しかし、もともとが高尚な趣味であったわけですから、実は大変奥行きが深く、そのぶん楽しみ方も様ざまに広がりのあるフィッシングです。
スポーツの多くは年を取ると体力的に難しくなったり、若い頃のように楽しめなくなったりするものがほとんどだと思います。個人的には、年を取っても、それなりに楽しくできるのはゴルフとフライフィッシングではないかと思っています。特にフライフィッシングは、年を重ねるごとに楽しみ方の奥行きが深まって、本当にわかってくる。フライフィッシングの世界でカリスマといっていいメル・クリーガーは70代後半ですが、ふだんはなんてことのないおじいさんなのに、フライフィッシングの現場では、大変かっこいい。あんなおじいさんになりたい、ああいうふうに年を重ねたい、と思わせるものがあります。これから日本も高齢化が進んでいきますが、そのなかで「かっこいいおじいさん」になるためにも、フライフィッシングはちょうどかっこうのテーマというか、趣味になると思います。
タイムデザインではあまり難しいことを考えず、とにかくフライフィッシングとはなんぞや、その楽しみ方はこれだ、というようなごく初歩的な段階から始めていきます。基本としてのキャスティング(投げ方)を学んで、それから1回は実際の管理釣り場とか現場に行って、とにかく魚が1匹釣れるまでを教えられたら、と思っています。
釣りのなかでも非効率な釣りであるからこそ、楽しみ方もいろいろある。そのことを一人でも多くの方にわかっていただいて、フライフィッシングの底辺を広げて生きたい。さらに言えば、貴族の趣味であっただけにフライフィッシングは一面とても精神的なものを持っていて、単に釣りというだけではない、人生の楽しみ方というものを学ぶことができる。非常にメンタルな、心を磨くことのできる趣味だと思うので、そういう観点からも若い方以上に、50代から60代の方々のご参加を歓迎します。年を取ることがかっこいいことだと思える、そのためにもぜひフライフィッシング教室に遊びに来てください。 |
|
|
|