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ネブルアシア物語


「……ぁぅ…、うぁ!いいのアラセ君、そこもっと…」
「ふぁあ!!ねぇお願いアラセ、こっちもぉ……」
ちゅく…ぬく、ぬぷり……

眩暈がする。
ただでさえせまっくるしい体育倉庫に、なぜこうまで人間が密集するのか。それも朝練終わりの少女ばかりが温気をあげて。アラセはココ数時間、人の吐息しか吸っていなかった。

「どうしたアラセ、酸素が足りないのか?」
「摩季さん…」
瀬名崎摩季、は運動部の中でも特異な存在だ。

武芸一般、カラテや柔道はもちろん、馬術弓術、泳法にまでその才能を発揮する。その日本刀のように収斂された美しい筋肉で躍動し、艶やかな黒髪が空間を舞う様は壮麗な儀式のように見るものを圧倒する。その身体的ポテンシャルは間違いなく国家を代表する。よってタメでも敬語。
そんな彼女がブルマを半分ずりおろした姿は、いかんせんあまりにもエロ過ぎる。

「ああう!ふぁっ、ぁぁ…ぁ、んあぅ!……ぁ…ぃ…いいよ…」
「うぅ…!摩季さん…!」
「…いい…アラセ…、ぃ…くぁ…いいのぉ…ぅあぅ!!!」
びゅくびゅく、とぷんっ

きーんこーんかーんこーん

「やっべ、始令鳴った!!」
「うぁん!アラセ君わたしにもだしてぇ!!」
「ずーるーいーーー!!!アラセのバカ!バカー!!約束したのに!!!」
「アタシのぱんつどこーーー!??」
周章する少女の群。生命はじける肉の塊。もつれる生足。飛び交うぱんつ。

「みんな元気だなぁ…」
「なぁアラセ…」
「はい摩季さん、なんでしょう?」
「その…いいにくいのだがな……お前はいつも当たり前のように私のぱんつのその…股間部分に擦り付けるように尿道を拭うが…その…」
「うあ!す…すいませんすいません…なんかついいつものクセで…」
「クセか…」
「はいその……落ち着くというか…」
「なら仕方ないな」
「ないんですか」


ネブルアシア共和国は極端な選民思想と、徹底した人口統制が成功した唯一のケースだ。
男の生物学的優位性がテクノロジーによって覆された今、実質的に体内に子種を宿す女性のほうが優れているのは明らか、男は生命の枝葉末節、とるに足らない付属物に過ぎない。

そんな極めて偏った思想を持つ政党の一党独裁体制は、集中砲火的な国際非難をものともせずに生き残ってしまった。なんとなれば彼女達には、豊富な資源と、圧倒的な人的資源が並びそろっていたのである。

アラセがギルニール国家特選学校に編入されたとき、専属に奉仕する生徒は50人程度だと知らされていた。
ところが学長室で聞かされた話に、アラセは目の前が真っ暗になった。

「196人」
「…へっ?」
「キミ以外の入学予定者ははしかで倒れたから退学させたの、学年全員たのんだね」
「…へっ??」

この時はまだ希望があった。入学し、日が流れるにつれてこの国の、ウソと矛盾と綻びがイヤでもアラセの目についた。

まず男など、学園内のどこにも存在しないということ。

小中高、大学、大学院、もろもろの研究機関、専門の育成機関。ギルニールにはそれこそ国中から選りすぐったエリートがかき集められる。にもかかわらず、過去6年にさかのぼって一度も男が編入された形跡がない。

このような異常事態が国家が管理する最も権威のある機関で起こっているということに、アラセは愕然となった。
種を残すに値しない男に、生きる価値はない。ただでさえ、戦国武将のような女性達に囲まれて、わずかでも根をあげる男達は次々と倒れ、排斥され、雄性の絶滅スパイラルを生んだのだ。

女の中にっ、男が一人っ(四分音符)

―――かくして。

一国家の抱える莫大なストレスは、大挙して一人の少年のち○こにのしかかった。畢竟、誰もがアラセのち○こを求めたし、アラセのち○こを拒むものはいないといってよい状態となった。



「眩暈がします…」
「…?なにかいったアラセ?」

白城(はくじょう)せしあ、は真珠のような深海の光を湛えた尻をこちらに向ける。

財政界のトップに君臨する白城家の令嬢として、もって生まれた女王の気品はまさに宝玉のルミネセンスそのもの。特注の制服はドレスのように自己を誇示し、それをする当然の権利が彼女にはある。

ちゅぽんっ、ぬこぬこ…ちうぅぅぅう…、ぬこんっちゅぷ。

「完了しました。アラセ様の充血率97パーセント」
「せしあ様の性器に最適化されました。挿入なさいますか?」

せしあの従者、金歌(きんか)と銀菜(ぎんな)が幾何学的な対象を描いてアラセのち○こをなぞりあげる。正確無比な舌技、指技。
自分の性感が、データとしてこの姉妹の頭の中に構築、網羅されていると考えると、背筋が冷える。

「じゃ、挿れますねせしあさん…」
くぷ…っ
「んあああっん!…ふぁぁあ、ぁはぅ…全部はいって……ふあ!」
ちゅぷっ…ちゅっう…
せしあの肌は、その特注の制服同様、なめらかな手触りですべすべと摩擦がない。パウダー状のやわらかな粉末で保護され、ほのかに甘い。

「あっあっあっ!!もっと…ぉ…もっと激しくなさい!速く!もっと…ふあっ……!!!ああっ!?」
ぬこぬこぱんぱん…、ちゅぷ、ちゅくん。

「アラセ様」これは金歌。
「ん?」
「生ぬるいです。せしあ様は痛いくらいが丁度いいド淫乱です」これは銀菜。

きうぅぅぅぅうぅぅぅぅぅう……
「んんぅ……ぁぁあ!!!!」

「見ての通りの」「メス豚です。」
といいつつ乳首をつまむ。

「ふ…二人ともなにを…ひぁっ…ひ…」
「豚の言葉はデータに該当しません」
「淫乱なせしあ様、発情期のブタでさえもうすこし人間らしい顔をするというのに…」

どぴゅん、どくどく、とぷん
「ああぁぁぁああぁぁあっあっああっ!!だめっ、……だめぇえ!!!いわないでぇえっ!!」

(……容赦ないなぁ、この子ら)
くったりとしなだれるせあらの上気した肌は、満足げに快感を噛み締めている。



「ご苦労様でした」「でした」
「いえいえこちらこそ」
金歌と銀菜は丁寧にひざまづくと、射精間もないアラセの性器を口にふくむ。金歌は前、銀菜は後ろ。まったくもって私情を挟まない清掃業務に、しかしアラセの分身は反応する。

「あら」「まぁ」
「じゃぁボクそろそろ授業行かなきゃ…」
「さすがというべきでしょうか」「予測を大幅に上回る回復力です」
「どうしたの2人とも…?」
「で…データの修正を」「お願いします」
2人はゆっくりとスカートをたくし上げる。その時、金歌が初めてセリフを噛んだ。



アラセが今なおギリギリのところで枯れずにとどまっていられるのは、ひとえにアラセが、それなりの優秀さを見せているからだろう。

国民全員が振り分けられた人間能力のランキングCAN(Capacity and Ability Number)内において、アラセはギルニール全体の上位3割に割り込んでいる。これはアラセの年齢と、怪物的なギルニールの生徒のことを考えれば驚異的な数字である。

例え性的な搾取の権利が、女性国民全員に認められているとはいえ、この数字が維持されている以上、おいそれとアラセを組み伏せたりはできないのだ。

超人である上位3割、奉仕義務を定められている同学年の生徒196人、を除けば―――アラセは比較的自由に女の子を漁ることができた。

(………結局射精すんかい)

アラセの眼に留まったのは水泳授業終わりの下級生の集団である。暖かな日差しのハイライトに照らされ、水の冷たさに感嘆する、欲求もたげたアラセはのそのそと行列に合流する。

「あっ、あらせ先輩!」
「あれ?今日はどうされたんですかー?」

少なくともこの中に、水風船一杯にアラセの精子を溜めこんで、タパタパと遊びまわる連中はいない。みなそれなりに顔なじみで、安心できる。アラセは下腹部にたまる幸せを感じた。

一行がシャワールームに到着し、温水の雨が無垢な白肌を濡らすと、アラセのセクハラが始まった。



「やだ…、アラセ先輩えっちぃ…」
「や…ダメですようぅ…ぅ」
「ひゃぅうっ…」

無邪気で透明な戯れは、すぐに粘度をもったピンク色の怪物に押しつぶされた。
アラセは左隣のおさげの少女の耳をくちびるで噛み、右隣のエメラルド色の髪をした少女の乳房をまさぐる。

(たしかエチカちゃんと……雪理…ちゃんだったっけ?)

ちゅぷっ、ちく、ちゅっく…ちぅ…

「ダメですセンパイぃ…みんな……見てるし…」
「ふ…くぅ…、ぁっ……」
エチカはにわかに拒むようにのけぞり、雪理は求めるように寄り添う。
そんな愛撫の雨の中、2人の少女がアラセの足元のかしずいた。後ろからはアラセの股間をまさぐる小さな手。
周りには性器に手を当ててモジモジする少女が多数。

「センパイ…その…」
「お口でしてもいいですか…?」
「やらしー子ばっかだね、このクラスは…」
などといいつつもアラセの怒張はこれ以上なく充血する。

くぷっ…、ぬこぬこ…。ちゅぷち。
「ぁあうっ!」
エチカが耐えきれぬように前にいた少女にもたれかかる。やわらかなくちびるの間を行き来するアラセの性器。
雪理が股をこすりつけ、アラセにキスを懇願する。

びゅくっ!びゅくびゅっ…!!
アラセの左から彼の性器を愛撫していた少女が、すっくりと立ちあがる。褐色の肌、金色の髪がぬるま湯に流れている。

「キミ確か…」
「ロザリエです、アラセ様」
ぺこりとお辞儀をする。視界にはいる恥毛。くちの中にはアラセの精液をふくんだまま。

「あれキミ…?序列ボクより上じゃなかった?」
「はい!こないだやっと追い抜かせていただきました!ずっとアラセ様を目標にして…」
こくり、と、ロザリエのか細いノドが鳴る。

目標…そんな慕われ方をしたのは初めてな気がする…。

「さしでがましいのですが…」
「はいはいなんでしょう」
「ご褒美を…くださいますでしょうか…?」
これはハッキリと命令形だった。



左手でエチカが果て、雪理がうらやましげな表情でアラセを覗きこむ。この少女は前に一度、一日中掃除道具入れの中で射精し続けた覚えがある。不自由な姿勢のまま、アラセを追っかけまわす連中から逃げた結果の出来事だった。
「ふぁ!……ぃ…たっ…!」
友人に支えられたロザリエの内壁は、きゅうきゅうとアラセを迎えいれた。膣口はすぼまり、過敏な粘膜が摩滅して幼い血管が破れてゆく。ロザリエはまったく視線をそらさず、アラセの瞳の奥に逃げ場をもとめるようだった。
「ぁ…っ、ぅっ…………ぁはぅ」

温水のシャワーが、いまでは麻酔のように体の熱を鎮めていく。周りは皆、中央の重力に抗えぬように2人の結合部に視線をそそいだ。
「ぁぁ…ぁ、ふっ…くぅ…」
「うぁ!」

アラセは今日一日で、もっとも熱のいった精液をロザリエに油送する。少々フライング気味であるが、とどめはアラセの肛門にあてがわれた雪理の薬指だった。


淫猥な濃霧はチャイムの音にかき消され、あわてる水着少女達に呑まれて外にでると、まだ午前中であることに愕然とした。
「午後どうしよっかな…」
などといってる矢先に、柔道場からでてくる摩季さんと眼が合った。




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