悲運な戦国武将をフォロー

没後400年の仕打ちに彼らはきっと泣いています!

一昔前ならばマニアの世界とも言われていた「戦国武将」ですが、漫画「花の慶次」、ゲーム「信長の野望」シリーズ、NHKの大河ドラマなどをきっかけとして多くの方に親しまれるようになり、女性の間でもブームとなっています。

しかし、中にはストーリーの関係上、物凄く暗愚な武将に描かれていたり、史実とは違うダークなキャラのイメージがそのまま定着して、現在に至っているケースも少なくありません。

例えば、関が原の土壇場で東軍に加担した小早川秀秋は漫画やゲームでは残酷・優柔不断な典型的な無能キャラとされています。ジャンプに連載されていた「影武者徳川家康」の原哲夫(北斗の拳ほか)さんによるイラストは最悪でした(笑)

また、山形の英雄・最上義光もNHK大河ドラマ「伊達政宗」では非常に陰湿かつ腹黒い謀略家としてのキャラクター設定となっており、当時の山形県がNHKに対して修正と謝罪を求めたほどです。最近では「義経」に登場した木曽義仲の描かれ方が粗暴極まりないと、長野県が抗議していましたね。

本人もまさか、自分たちの死後400年以上たってからこのような酷い仕打ち(笑)を受けることになろうとは想像もしなかったことと思います。多少の脚色はしょうがいないとしても、歴史的な資料の裏づけが全くない出来事でイメージを崩されるのは、本人たちは反論できないだけに不憫でなりません。

本サイトでは、マイナス補正がかかりまくったそんな彼らを適当にフォローしつつ、実は結構いい奴だったんじゃないかというプラス補正をかけていくつもりです。

小早川秀秋…近代史以前から暗愚な主君の代名詞ともなっている悲運な青年。
最上義光…敵方・伊達氏の資料から引用されることが多いため、悪いイメージが定着。
石田三成…横柄で独善的という人物像は関ヶ原の勝者である徳川の時代につくられたもの。
細川忠興…長男を廃嫡、次男を切腹させる非情・冷徹さばかりがクローズアップされるも、意外と情に厚い男。
佐々成政…小牧・長久手の戦いで厳冬期のアルプス越えに挑んだド根性武将。