「Stray Sheep」あらすじ


■-19 鏡

Stray Sheep
 目覚めると1階・ベーシックタウンにいた。
 今まで各世界で出会った人々も何故か此処におり、聞けば全員にシルクハットの人物が世界移動用の道具を与えたのだという。
 鎧の王からは、王妃パーラが身重の為に来られなかった事と、カエサレアのその後の顛末を聞く。その事実から、一年経っていない筈の旅と五年経った1階で時の流れに差があると知り、7階の石像にあった言葉を思い出した。
 竜王、ミレイユ、爽からも激励され、再び塔の扉の前に立つ。扉は再度封印されていたが、四つのクリスタルが砕け散り封印を解除した。

 内部は塔の外周を上る道に代わっていた。道中でアンデッドと化した四天王が襲いかかる。
 23階、最上階への扉を開ける。

 24階、最上階。
 扉の向こうには、星空と果てしなく続く白い床が広がっていた。
 空間を彷徨っていると、やがて扉を見付ける。扉へ近付こうとした時、拍手が響いた。
 シルクハットの人物が背後に立っており、「ゲームをクリアした」アースラ達へ賞賛を贈る。
 シルクハットの人物こそ、この世界を作った神だった。
 退屈を理由に生物を弄ぶ神へ、怒りを燃やすアースラ達。神との決戦へ。

 神はアースラへ、その身に神の力を移植した事実、不良品を処分しようとした過去を告げる。両親の死の真相を知り、更に怒りを燃やすアースラ。神は嘲笑う。
「お前は自分を鏡で見たのか? 滑稽だぞ」
 神の背後に現れた姿見がアースラを映した瞬間、アースラの複製体が幾人も生成される。彼らを神が操り、神の力を発揮させて攻撃させる。同時にアースラも神の力を発揮し、やがて戦いは神の力がぶつかり合うものに。
 その中で複製体の一人が正気を取り戻す。「再びの不具合」に不満を示した神が全員へ攻撃を放ったが、アースラは複製体を含めた五人を庇い、辛うじて攻撃を跳ね返した。
 複製体との攻撃により、神を撃破する。

 神の力が解け、白い炎からアースラの体が露わになる。右腕と両足を失った体は重傷であり、生きている事すら不思議な程だった。
 臾僖が会得していた特殊能力・テレポートで全員を1階へと転送する。

 アースラの生家にて、瀕死のアースラの治療を試みるが傷は少しも癒えない。神の力で負傷した事が原因らしかった。
 徐々に濃くなるアースラの死の気配に耐えきれず、アースラ・コピーはその場を逃げ出す。

 アースラに呼ばれ、臾僖が一人寝室へと入る。
 暫くすると臾僖はフィシアを呼び、自身は部屋を出た。
「話、聞いてあげて」

 フィシアはアースラから想いを伝えられる。フィシアもまたアースラへ想いを伝えたが、其処がアースラの限界だった。
 息絶えるアースラを悲しむが、その猶予も無かった。
「俺でしかないあの人を、どうか救ってください」
 アースラの最期の言葉に突き動かされ、フィシアは走り出す。

 コピーを見付けるフィシア。コピーは重複した存在に恐怖を感じていたが、アースラの死を伝えられ絶望する。
 しかしフィシアから、コピーを『アースラ』として生かすとのアースラの願いも伝えられ、悲しみの果てにコピーはアースラとして生きる事を決意した。



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