「Stray Sheep」あらすじ


■-18 衝撃

Stray Sheep
 五人で塔を上り続ける。塔の19階にある扉の向こうはシェルターだった。
 三人の子供の死体が然程損傷していない事から、事態からまだ日が浅いと知る。
 その地下室には父親らしき人物の死体があった。
 傍らに落ちていた手帳には父親の手記が残されていた。その手記から、子供達の名前がアキラ、ケン、ユキであると発覚する。最も幼い少女がユキなのだろう。
 臾僖の顔色は悪かったが、その理由を知る者はフェレスとアースラしかいなかった。
 空になっているシェルターに長居する理由も無く、塔内で夜を過ごす。三人が眠りに落ちた頃、アースラは臾僖の考えを確かめた。
「あそこにいたユキが気になりますか」
「うん。とても羨ましくて、とても恨めしい」
 強烈な嫉妬に狂い、だが努めて静かでいる。
「死んでしまったら全ての事は意味が無くなるなんて、僕には思えないから」
 臾僖にもアースラにも言える事は呪いに似ていたが、信じたくもあった。そうして生きてきたからこそ。

 20階には記録室があった。棚には誰が塔の何階まで制覇したかを記録した本が無数に収められており、世界を見る何者かの存在を知る。

 21階には老人が一人住んでおり、神より授かり50年間守り続けた最強の剣・エクスカリバーを託宣通り塔から来たアースラ達へ託し、息を引き取る。

 22階には各世界で情報を与え続けたシルクハットの人物がいた。23階のアシュラに勝てなかったと残して姿をくらました。

 23階には各世界にいた怪物・四天王の長であるアシュラが扉の前にいた。
 アースラ達へ四天王に代わり世界を支配する権利を与えようとするが、厳しく断るとアシュラとの戦闘へ。

 アシュラとの戦いが終わり、扉へと歩み寄った瞬間だった。床に大穴が空き、五人全員落ちる。
 暗闇を落ちる中で、もう一度上ってこられるかと挑戦的な声を聞き、意識が途切れる。



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