「Stray Sheep」あらすじ


■-9 崩壊

Stray Sheep
 鎧の王の願いを叶え、無事に英雄の鎧を手に入れたアースラ達。
 しかし英雄の剣に対抗する為の鎧は一つである。リッツレーは手分けする事を提案し、アースラ達は剣の城へ、リッツレー達は再度盾の城へと挑む。

 リッツレー達は盾の城を訪れたが見張りの兵もおらず、廊下に転がる兵士ではない死体から良からぬ事態へ巻き込まれたのだと悟る。
 玉座へと辿り着くと、盾の王と背後に控えた大臣の姿があった。盾の王が前回と同じく英雄の盾を構えて障壁を張るが、その内部で背後から大臣が王を殺害する。前々から謀反を企てていたらしい。
 寝返った兵士達をけしかける大臣。
「無法者なぞに負ける訳が無い、はははは」
「うるせえよ」
 リッツレーが稲妻で一蹴し、盾を構えようとした大臣をウェルハートの鞭が捕らえる。
「甘ちゃん、その無法者に喧嘩売った事解ってんのかい?」
「無法者に情けはねえぜ、特にお前みたいな薄汚ねえ野郎にはな」
「ひぎっ……、お、お前達、そうだ、何が欲しい、金なら幾らでも出す」
「残念、俺達盾が欲しいんだー」
「あ、あの盾、やるっ、やる、さあ持っていけ、だから」
「残念、お前むかつく」
 ウェルハートの鞭が解けた瞬間、リッツレーの放った稲妻が大臣を焦がした。

 九日後、英雄の町でアースラ達と再会したが、ローブに身を隠した見慣れない姿があった。
「リッツレーさん、今すぐ鎧の城へ行きたいんです、いいですか」
「鎧の城? 何だってまた」
 危害を加えない事を四人が約束すると、ローブの人物は顔を上げた。驚愕に固まるリッツレー達。
 赤い髪から赤い瞳が覗いていた。



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