さいこうのコ


■-4

 空間転移の特殊能力であるテレポートとは、まず最初に座標を指定するものだ。その基準には、位置を知る場所や存在を知っている事物を指定出来る。生物を座標指定した場合はその生命力を追跡して飛ぶ。空間を占有している他の存在には干渉出来ない為、転移先で物質を貫通してしまう現象は起こらない。
 ジダルドは報酬の入った袋を手に取ると転移先を思い浮かべ、瞬く間に移動する。切り替わった視界には驚いた一部の人々からの視線があったが、それらもやがて興味を失い去っていった。そうして歩き出したベーシックタウンはつい先程訪れた筈だったが、空は既に雲の切れ間から控えめな赤い光が輝いており、またしても時の流れが違う事実を思い知らされる。
 前回はアユルスの存在を座標にした為、造本所がどの座標にあるのかは把握出来なかった。ベーシックタウンは広く、造本所も数多くある。だが聞き込みをするにも、個人情報を易々と教える者はまずいない。そして元の生活に戻ってほしいと願った以上、アユルスの仕事の最中にテレパシーを送る訳にもいかなかった。
 アユルスを送り届けた際に見送った背中だけを頼りに、ジダルドは歩を進める。程無くして一軒の造本所には辿り着いたが、此処が目的地かは判断が付かない。もどかしい心を抱え、通りを挟んだ向こうから造本所を見遣る。二階建ての建物を夕日が茜色に染め上げており、何処となく漂う寂しさはジダルドの淋しさを擽るようだった。
 ジダルドはふと、人を待つ行為がいつ振りなのかを考え、アユルスの禁錮刑を三ヶ月間待った時以来であると気付く。あの時も大層気を揉み、そのような心の動きをする自身に驚いたものだった。自ら進んで人を待つ経験が他にあるか記憶を漁るが、思い当たるものは全てアユルスに関連する記憶である。
 其処まで考えて、ジダルドはアユルスに対する自身の懸命さに苦笑し、それを厭えもしない己に気付いた。寧ろ最近の日々こそ色付いて見えるのは、全く退屈していないからだろう。
 ふと一陣の風が吹いた。天候が変化するかと思い空を見上げると、一枚の紙片が風に乗って飛んでくるさまを見付ける。紙片は真っ直ぐにジダルドの頭上へと飛ぶと、急に渦を描いて落ちてきた。人為的な動きをした紙片を思わず手に取ると、掌程の大きさをした紙片の裏側に何かが書かれていると気付き、裏返してみると手書きの文章を見付ける。今し方書いたらしく、まだ乾いていないインクを指で擦ってしまったが、読むには支障無い。
『正面の造本所に来て。話がある』
 その下には書き足したのか、やや離れた位置に文章が続いていた。
『あの子に会ってやって』
 文章にジダルドは大きく溜め息をつく。靄がかった心を抱えていたのは自身だけではないらしかった。
 造本所へと歩を進め、その玄関をそっと開けてみる。奥へと続く廊下の両脇に別室への扉があり、それぞれから作業の音が聞こえていた。特に印刷部と書かれた部屋からは機械的な音が断続的に響いており、一階の技術で作られた印刷機のものだろう。
 建物内を奥へ進もうとした時、中央脇にあった階段から鳥人間系モンスターが下りてくるのが見えた。鳥人間はジダルドを見るなり手招きする。
「こっちだよ」
 ジダルドは鳥人間へ歩み寄りながら先程飛んできた紙片を示した。
「これ、アンタが?」
「そうだよ。勝手に外に出ると怒られちゃうし、風の扱いには自信があったんでね」
 上位の鳥人間系モンスターは風を操り、竜巻を発生させる能力を持つ。あの程度であれば容易いのだろう。
「……ありがとね」
 ジダルドが告げると鳥人間は目を白黒とさせ、ジダルドは怪訝な表情で鳥人間を見た。
「なんか変だった?」
「いや、何でもないよ。じゃあ付いてきて」
 鳥人間は更に首を傾げるジダルドに笑いかけ、再び階段へ向かう。ジダルドも階段へ向かおうとした途中、ふとその手前にある掲示板に目が留まった。掲示板には丁寧に折った紙で花を模したささやかな飾り付けがあり、殺風景を僅かに彩っている。歩調を緩めて何とは無しにそれを見ていると、ジダルドの視線の先に気付いた鳥人間が補足した。
「それもあの子だよ。今じゃみんな新作を楽しみにしてるよ」
「そっか。アルらしいねえ」
 ジダルドは表情を綻ばせて我が事のように喜ぶ。アユルスの手先の器用さは目にした事が無く、しかし細やかな配慮が出来る人物であるとは知っていたジダルドにとって、まだ知らないアユルスについて知り、それについて納得出来る理由を自身が知っている、その二つの喜びは代え難いものとしてあった。
「……ジダルドさん、だっけ。あの子が呼んでたから」
 辿り着いた二階の廊下を進みながら、鳥人間が背を向けた侭で告げる。
「うん、そうだよ」
「変な事を言うようだけどさ。ジダルドさんもいい人だよね」
「そうかなあ? 俺は適当にしてるだけだけどなあ」
 廊下の途中にあった扉の前で止まり、振り返った鳥人間は困ったような笑顔を向けた。
「そういうとこも、そっくりだからね」
 そう告げて鳥人間は扉へ向き直り、ノックする。応答の声があってからそっと扉を開けると中は応接室になっており、エスパーと見慣れた姿が机を挟んでソファに腰かけていた。
「じっ、ジダルド……!?」
 振り向いたアユルスが驚き、慌てて声量を落とす。ジダルドはそれに一つ頷くだけに留め、奥に座るエスパーへ向き直った。其処に鳥人間が小さな声で情報を寄越す。
「あの人が一番偉い人」
 エスパーは眉根を寄せてジダルドをねめつけ、静かに告げた。
「ジダルドさん、ですね。昨日アユルスさんを攫ったというのは貴方であると聞き及んでおりますが、確かですか?」
 呆れの混じった言葉にジダルドは深く頭を下げ、それにアユルスが更に驚く。
「申し訳無い事でございます。わたくしの力の至らぬばかりに、第三者たるアユルスさんの力をお借りせねばなりませんでした」
 エスパーは茫然とジダルドを見るアユルスを一瞥しながら、厳しい目をその侭に口を開いた。
「事情は概ねアユルスさんから聞きました。急を要する事態だとは私にも理解の及ぶところです、並の人ではまず命を落とすだろうと」
 エスパーは言葉を一区切りすると、頭を下げた侭のジダルドへ告げる。
「だからこそ貴方には、最も迷惑をかけたアユルスさんへの誠意を見せて頂きたい」
「承知致しました」
 応えたジダルドは頭を上げ、持っていた袋を机へそっと置いた。中の金銭が重々しい音を立てる。
「こちらが討伐依頼の報酬です。損害はこちらで補填致します、如何でしょうか」
「えっ……!」
 青褪めるアユルスを尻目に、エスパーは断りを入れて袋の中を確かめると合計額の半分程を取り出した。
「アユルスさんの担当はフレアの書も含まれるのですが、彼の嘆願を加味します。欠勤分の給与に関してもこちらで補填致しましょう」
 その威力も価格も最高級である爆発魔法フレアの書の担当となれば、抜けた損害も莫大な金額だろう。担当書の内容にほぼ全額であろうと踏んでいたジダルドも予想だにせず、その訳にも驚いたが、まずは伝えるべき言葉を告げた。
「ご厚情、有り難うございます」
 再び深く頭を下げるジダルドを見て、エスパーはふと息をついて背凭れへ身を預ける。
「堅苦しいのは此処までにしましょう。貴方もそういう柄じゃないんでしょう?」
 全く緊張感の抜けた声音だった。言葉に頭を上げたジダルドの表情には普段の明朗さが戻り、アユルスが安堵の息をつく。
「アハハ、ばれちゃってた」
「正直でいいですね。まあおかけください」
 エスパーから勧められるが侭にジダルドがアユルスの隣へと座ると、アユルスの表情へ安心が広がった。エスパーはそれを見遣りつつ、扉前で控えていた鳥人間へ話しかける。
「グノリアさん、聞くところによると貴方もちょっとだけ共犯ですって?」
「解ってますよ、一杯で許してくれませんか」
 冗談めかして肩を竦める鳥人間へ、エスパーは軽く笑いを零した。
「二杯で宜しくね。……そしてアユルスさんですが」
 唐突に話を振られたアユルスは緊張し居住まいを正したが、エスパーから軽く手を振られ制される。
「連休取ってちょっとリフレッシュしなさい。今の貴方は休まないと危ないと思うんです」
 提案にアユルスは再度驚き、焦りさえしながら口を開いた。
「あのっ、時差惚けしたのは済みません、でも連休だなんて……迷惑かけたのは俺ですから……」
 萎む言葉を遮るようにエスパーが小さくかぶりを振る。
「そっちじゃなくてですね。面談中あんな泣きそうな顔して、元気だっていう人はいないでしょう?」
「そう……ですか……」
 指摘に俯いてしまうところ、アユルス自身にも思い当たるものがあるらしい。ジダルドは自らの知らぬ内に弱っていたアユルスを知り、苦い心地を覚えた。
 エスパーは腕を組み、溜め息をつきながらジダルドへ告げる。
「ジダルドさん。そんな訳ですから、後を任せましたよ」
「解ってるよ。そうしたいって俺が思うからね」
 言葉の途中でジダルドはそっと手を伸ばし、アユルスの頭を撫でた。アユルスが恥じらうでもなくひたすら涙を堪えて唇を噛むさまに、ジダルドはただ微笑みを投げかける。その程度しか出来なかった。



「おかえり」
 二日目となる夜、漸く帰宅したアユルスを迎えたのは父であるルイセだった。表情からは怒りも呆れも読み取れず、却ってアユルスの恐怖心を煽る。
「ただいま……ごめん、ちょっとトラブルがあったんだ」
 傍らにジダルドはおらず、今はアユルス一人だ。任せてほしいとのアユルスの申し出を了承したジダルドは少々離れた場所で待機している。
「謝らないでいい、それは仕方無いだろう」
「――お兄ちゃん?」
 声を聞きつけたのか、中から義妹ナユルの呼び声がした。そうして急いた足音と共に見えた姿へアユルスは微笑みかける。
「ただいま、ナユル」
「おかえりなさい!」
 満面の笑みへ申し訳無さを覚えながら、アユルスはルイセへ向き直った。
「それで、今からまた……三日間は出てくる」
「そんなに忙しいのか」
 ルイセの言葉にアユルスは一瞬迷うも、嘘をつけずに小さくかぶりを振る。
「ううん。休みは貰ったよ」
「じゃあ何処に、何しに行くんだ?」
 ルイセから問われ、答えに迷うか否かの時にナユルが口を開いた。
「お兄ちゃん、ジダルドさんのところに行くの?」
「う、ん……」
 言い当てられ驚きはしたが、先日ナユルがルルムを預かった事を考えると不思議でもない。答えにルイセが顔をしかめ、半ば呆れて溜め息をつく。
「あいつか……」
「じゃあ安心だね」
 笑顔のナユルに言われてルイセが閉口するところ、あとの半分は安堵なのだろう。ルイセはわざとらしく咳払いをしてアユルスへ告げた。
「アユルス。お前を信じて、お前の判断に口出しはしないでおく。だけど、ナユルを悲しませる事だけはするなよ」
 アユルスとナユルを尊重するルイセの言葉には確かな情があり、過去の歪な関係からは考えられないものだ。その温かさにアユルスは表情を綻ばせる。
「うん。有り難う、いってきます」
「いってらっしゃい!」
 手を振るナユルへ手を振り返しながら背を向けて歩き出すアユルスを見送る中で、ルイセは気になっていた事をナユルへ尋ねた。
「ナユル、淋しくないのか?」
「ちょっと。でも、お兄ちゃんが嬉しそうだからいいの」
 我が事のように喜ぶナユルに大人びた部分を感じ、ルイセは苦笑する。
「そうか……」
 守りたい存在へ手の届かなかった頃からすると、現在の悩みは非常に贅沢なのだろう。



 家々の明かりに照らし出されたアユルスの姿を見付け、ジダルドは手を振る。暗くはない表情からして結果は良いようだ。
「おまたせ、大丈夫だったよ」
「ありがとね。あとはルルムを迎えにいかないと」
 告げた途端アユルスの表情にまた暗さが差し、その事にジダルドが気付いた時にはアユルスから腕を掴まれる。アユルスの引き絞られた唇からはやがて小さな溜め息が漏れ、弱々しく言葉が零れた。
「そっち、行ってもいい?」
 一階ではなく十階で過ごしたいらしい。控えめに掴んでくる手はアユルスの最大限の勇気だったのだろう。ジダルドはその手に己の手を重ね、穏やかに告げた。
「いいよ。離さないでね」
 アユルスの頷きと、掴む手へ僅かに込められた力を確認してからジダルドは転移する。瞬時に切り替わった視界には十階にある宿の部屋が映り、寝台に鎮座しているルルムも見えた。一瞬挟まった浮遊感にアユルスが前へよろめき、ジダルドは咄嗟に倒れかかるアユルスの体を受け止める。
「大丈夫?」
「なんか、くらくらする……」
 告げるアユルスの瞼は既に潰れかかっていた。疲労と時差惚けで限界なのだろう。
「疲れたよね。今日はもう寝よっか?」
「うん……、風呂も明日入りたい……」
 十階の宿には基本的に部屋ごとに浴室が備え付けられているので、宿に大衆浴場しか無い一階と比べると利便性は高い。頼みを聞き、ジダルドは支えていたアユルスの体を抱き上げた。アユルスが無抵抗にいるのは眠気の所為だけではないのだろう。歩み寄った寝台へアユルスを丁寧に下ろすとブランケットをかけてやり、ジダルドはルルムをナイトテーブルへ移動させて申し訳程度の布を被せ、ルルムの眠れるであろう環境を作った。
 そうして床で雑魚寝しようとしたジダルドへ、アユルスから声がかかる。
「ジダルド」
 差し出されたアユルスの手を断る理由は無かった。ジダルドが手を取り、そっと寝台へと上がると頼りなく軋んだが、壊れる程ではない。ブランケットの中は仄かにアユルスの体温が宿り始めているが、まだ多少冷える。二人してブランケットへ包まると、アユルスが小さな声で呟いた。
「……あったかい」
「そうだね」
 ジダルドは呟きに応えながらアユルスの頭を撫でる。目を伏せるアユルスの表情はやはり暗いが、理由を話してくれない以上胸の内をこじ開ける訳にもいかない。
「色々ありがとね。おやすみ」
 眠りへと落ちていくアユルスへ、せめて悪夢が来ない事を願うしかなかった。



 ジダルドは早朝に目を覚まし、傍らにアユルスの姿が無い事に気付く。ふと浴室の扉を見ると明かりが点いているものの、一切の物音がしなかった。一抹の悪い予感にジダルドは靴も履かず寝台を下りると、不気味な程に静まり返っている浴室の扉の前に立ち、呼びかけてみる。
「アル? 大丈夫?」
 一呼吸置いても返答は無く、緊急事態に備えてジダルドは注意深く浴室の扉を開けた。湯気の立ち込めた浴室の奥にある浴槽にアユルスの姿を見付けたが、自ら口を押さえている。驚いたようにジダルドを見る目は赤みを帯び、今まで泣いていた事を示していた。
「どうしたの」
 濡れている頬に新たな涙を零しながら、手で泣き声を抑えるのもその侭にアユルスはジダルドの問いへ激しくかぶりを振る。ジダルドは浴槽へ歩み寄ると側へ屈み、アユルスの涙を拭いながら頬を撫でた。
「アル。独りで抱え込むの、悪い癖だよ」
 告げられてアユルスが恐る恐る口から手を離し、途端に其処から嗚咽が漏れる。
「迷惑、かけたく、なかった……」
 涙声に呑まれかけた言葉はジダルドを心配するが故なのだろう。全く迷惑などではなかったが、今言及すべきは其処ではない。
「アルのそういう優しいところ、ちゃんと知ってるよ。だから俺は、アルに独りで悲しんでほしくないな。こういう俺の気持ちも、アルは大切にしてくれるって知ってるからさ」
 ジダルドはアユルスへ苦笑しながら、丁寧にアユルスの弱さへと触れていった。温かな助けへ頼りたい心を、それはかなわないと耐える拳で握り潰してきたこれまでは、未だアユルスの内に根付いている。これを処世術というには惨く、ジダルド個人としては理不尽且つ不愉快な忍耐に他ならなかった。
 アユルスの手が怖ず怖ずとジダルドの手に重ねられる。
「ちゃんと、話したい……」
「うん。ありがとね」
 温まり熱くなった体温とは裏腹に、凍えているような脆弱さを感じた。



 服を着たアユルスと寝台に腰かけ、ジダルドはアユルスの肩を抱き寄せる。少しでも近くにいなければ消え失せてしまいそうな不安があった。
「ジダルドに、謝らないとって、思ってた……」
「なんで? 悪い事されてないよ?」
 ジダルドが俯いたアユルスの表情を覗き込むと、次第にアユルスの睫毛へ再度涙が絡む。
「俺が……死んだ時の、事で……」
 膝に置かれたアユルスの拳へ力が入るさまが、傷の痛みに苦悶しているようだった。
「あの時、ジダルドに、もういいって言った事……、なんて事したんだろうって、やっと解ったんだ……」
 アユルスはまだ塞がらない傷を自ら抉るが、それを止める術はジダルドも、アユルス自身も持たない。
「ジダルドが倒れた時、この侭死んじゃったらって、考えただけで怖かったのに、俺は凄く酷い事して……、だから……ごめん……」
 伝え終わる頃にはアユルスの声は歪みきり、締め上げられるような苦しみに染まっていた。ジダルドはアユルスの体を抱き、確かめるようにその背を撫でる。そうして慰めにもならないと解りながらも、偽り無い言葉しか出てこなかった。
「俺さ、嬉しいって思っちゃった。アルが怖さに気付いてくれて、俺の怖かった気持ちにも気付いてくれて。だからアルがつらい思いしてるのに、なんにも言えないや。それくらい嬉しいよ」
 アユルスがジダルドの背にしがみ付いてくる。他者へ頼る事を漸く覚えたものの、その手を伸ばす事を躊躇うアユルスにとっては多大なる勇気が必要な行為だった。だが、求める手を阻害する恐怖も、恐怖を払う勇気も、他者からすれば自己の中でしかないと一蹴されるのだろう。そうして足蹴にする事で肯定されるものもあるだろうが、アユルスのこれまでを見てきたジダルドには足蹴にされるものこそ輝いて見えた。
 アユルスの震えた声が勇気を振り絞る。
「ジダルド……ありがとう」
 受け入れるまでの苦悩も、受け入れてからの喜びも、全てが込められた言葉にはアユルスの小さな成長があった。



Previous Next

Back