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おがきちか『エビアンワンダーREACT』最終第2巻の発売が昨年末25日だったのは出来過ぎだ。
掲載誌休刊によって中断したが、他社誌で続けられ無事完結して本当に良かった。 悪魔と契約し、地獄のエネルギーとする為悪人を狩る主人公は、時に感謝されるが、悪魔の遣いである彼女はあくまで忌むべき存在だ。 この設定が、善悪正邪の明確な区別など不可能だという事実を明示するが、主人公は罪を悪を判断し決定して狩らねばならないし、彼女自身、生きる為に己を捨てた両親を許さず憎み続ける為に、罪/悪を許そうとしない。しかし、作中で、「憎しみをいつまでも心に留めておくことはできない」と語られているように、それもまた矛盾を孕む。 重いテーマだが、主人公達の(それは恐らくは作者自身の)クールネスは、物語を軽やかに進めてゆく。その至る先は肯定かはたまた否か。『エビアンワンダー』1,2巻(少年画報社)、『~REACT』1,2巻(一賽社)。 最後まで見届けられて本当に良かった。 昨今のT.V.アニメの放映本数からして、本放送当時熱心に観ていた作品も、幾らD.V.D.化などされようと、さっさと過去の名も無き作品になっていってはいないだろうか。
「ウィッチブレイド」は、当初からの大方の予想通り、なんだかなーなまんま最終回を迎えたが、確実にある一つのテーマだけは描く事に成功していたと、「Spring Summer,Fall」(ネット・ラジオ「ウィッチブレイディオ」主題歌)をまた聴き返して思った。 母親とか親子とか、お為ごかしじゃなく、ナマだった。 やっぱり「感動作」なんてジャンルは存在しない。そんなコピーを打たれた作品こそインチキなんだ。 パッと見食指は動かないが観ると面白い「妖奇士」だが、考証の正確さもその醍醐味だ。
最近故・杉浦日向子氏監修の『お江戸でござる』(新潮社)で読んだばかりの知識がまんま出てくるものだから、個人的にはひどく興奮してしまうが、それを根拠にこの作品を評すのは避けたい所だ。考証至上主義、リアリティー至上主義をフォローする事になっちまうからだ。 この作品自体、そんなものを至上と考えている訳でもなかろう。 幕末期の江戸の厳密な描写は、全く荒唐無稽な妖怪退治のアニメを心置き無く楽しむ為のものだ。 それよりも、ゴールデン・タイム・アニメの宿命としてのJポップスのプロモーションの役割を負わされる事について、錦織監督がどう思っているか知りたい所だ。 日本のヒップホップがリアルだとかゲットーだとかって言う事を薄ら寒く感じるだろうか。
だが、シンゴ西成と名乗るラッパーが実在する。 先日の「報道ステーション」で、格差の広がる社会の象徴として大阪西成区の事を特集していたが、日本にゲットーが実在するならばそれを歌うヒップホップは虚構ではない。 ジャンク・カルチャーはショー・ビジネスとは無関係な所に存在する。故に後者から見受けられる事は前者を評す際の何の根拠にもならない。 山東ユカ「ヒミツの保健室」は、教師と生徒のコンビが主人公であるが故に、少年/青年漫画の要素と社会人もの(…モーニング系の?)の要素が未分化で混然としている所が大変面白い。学校という空間の捉え方として、最も理想的だと言っていいんじゃないだろうか。
生徒は授業を受けに来る学生であって“子供達”じゃない。教師は給料で雇われる職業以外の何ものでもない。そう捉えないから、おかしな事になるんだよ。 アワーズ次号(今月売り)で、最終回だそうだ。 そんな訳で、友人知人巻き込んでやってたファンタジー同人誌、堂々完結と相成りました(第4号)。参加してくれた皆、サークルK(有難うの意)!
コミティア79(本日、ビッグサイト東4)、「の-08b 時計屋」で。 |
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