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不覚

9_180氏

(この娘は一体何をやってるのだか)

後ろ向きで人の腹の上に乗り、じっと自分の物を見つめているこの────東方少女
一緒にいる便宜上、男名を名乗らせ、普段は少年らしく振る舞い、板に付いてきたが
二人っきりの時は色白で可憐な少女だ。
まあ、たまに厄介事はつくるわすぐ人に同情して問題に首を突っ込むわすぐ騙されるわ世間は知らな
いわすぐ寝込むは嘘は下手だわすぐじゃれつくわ伽は積極的だが自分では動かんわ嫁に行ってもおか
しくない歳なのに子供っぽいわ胸がなかなか成長しないわ(←息継ぎ無し)───完璧な人間などこ
の世にいないのでその辺の────短所は長所なりと、甘んじて見守っているが

(何をしたいんだ?)

シャツを肌けさせ、何やらくすぐったい事をして、ズボンのボタンを外して
触れるのかと思いきや
指で突っついて・・・そんなに汚い物だと思っているのか?

初めのうちは面白がって、泥酔している振りをしていたが
この生殺し状態がいつ終わるのか、いい加減気の長い自分も、下半身の疼きと共に限界になってきた。
勝手に人の身体で遊ぼうなんて(ユーリの時はかなり強引に了承済み)
────お仕置きだな

怒り半分、いやらしい気持ち半分

「────いつまでこんな格好させておくつもりかね?ユーリ。」
人が全身の毛が逆立つ姿を始めて見た。
余程驚いたのだろうな。
私の質問に「性別による骨格形成と身体の構造の違い及び格差の研究」なんてもっともらしい事を
弁明していたが普段、情交しているとき見れば分かるじゃないか。


・・・・もっともこの娘は見る余裕がないか・・・。
じゃあ─────と
「女性の外陰部のしくみをの講義」
と、お尻を引っ張り下着を剥ぐ。

余程嫌なのだろう。
泣きながら謝り続けるユーリだが、ピシリと尻を叩き、(これがまた良い音が
した。だが、繰り返し叩くようなそんな趣味は持ち合わせていない)講義を始めた。

こちらだって、ちょっと違う風に身体を変えると、惨めな泣き顔で拒否するのが可哀想で
妥協して今までやってきたのだから、たまにはこちらの好きにやらして欲しいものだ。

お仕置きを掲げていたぶれるのは本当に気分が良い。
お仕置きの場面で、渋った顔をしないとならないのに、顔がにやけてしまう。

こうやってみると壮観な眺めなのは嬉しい。
日の当たらない尻はこれ以上になく白く、まだ、人が足を入れてない雪の白さに似ている。
視線をずらすと菊門に
更にずらすと薄闇の中でも分かる、そこだけ誘うように綺麗な薄桃の色に染まっているユーリの秘所。
こうやってこの娘のを見るのは初めてだ。
桃娘でも当たり前だが、此処は他の女性と何ら変わりないな。

まだ、濡れていないせいか滑らかに形を辿れず
気を付けてはいるが、引っかかるように止まり、押し気味に指の腹がユーリの薄桃の襞に触れ
そのたびに喘ぐ声が口から漏れている。
「外陰部は・・・。」
説明をしながら触れて行くに連れ、じっとりと湧き水のように滴るユーリの秘所は
捩りじっとりと汗をかき、あの甘い芳香が漂い始め、いよいよ熟れた果実のように蕩けていた。


我慢しても、漏れる声には余裕が無くなってきている。
この娘は感じやすいし、果てやすい───性そのものはあっさりと受け入れたお陰かも知れない。
それなら、体位とか情交の際の遊戯も受け入れてくれればいいのに、それは恥ずかしいから嫌だだの
・・・。

まあ、こうなったら講義など聞いていないだろう。

────さて、ではお仕置きの本番に入るとしようか。

「───あぁ、蕩けてきたな・・・。滴りそうだし・・・
────講義の時間にこんなになって・・・もっとキツいお仕置きをしないとならないようだな。」

ユーリの隠れている突起をさらすと、指先でさする。
すると、「ひゃあ!」と、飛び跳ね腰を振るユーリ。
人差し指と中指で蕾のように赤く膨らみ始めた突起を挟み、擦りながら
親指を滴り続ける下の口に入れた。
「あっ!・・・はあ・・・!」
引いた腰を片手で戻し、汗でしっとりと濡れている白い太股の内側に、舌と唇を何度も這わす。
膣から出る白く濁った潤滑油が、親指を溶かすように絡む。
親指の根元まで押入れ、中をかき回すと厭らしい音が自分の鼓膜に響く。
「うぅう・・・ぁあ・・にさ・・だぁぁめ・・・。」
ユーリはもう、上半身を起こす余裕が無く
私の下半部に顔を埋めて喘いでいた。

「ユーリ、今、どこに顔を埋めているのか分かっているかい?」

「──ひぇい?」
朦朧としているのか
汗で頬に黒髪が付いた顔をこちらに向ける。
瞳は潤み、唇は快感から何とか逃れようと噛んだのだろう。
いつもより鮮やかな紅い色を出し清艶だ。
──しかも尻を掴んだ私を覗き込む形なのだから──女性との行為に慣れている私でもその色気さに
ぞくぞくする。


はた、と目が合い、一瞬正気に戻ったらしい。
今の自分の体勢に全身を赤くし、「いやん!」と一瞬の隙に身体から降り、四つん這いで離れようと
する。
「逃がさんよ。」
ふらつきながら食卓に手を突き起きあがったユーリを抱き上げ、仰向けに食卓に寝転がす。
「いやぁん・・・。」
顔を真っ赤にして追いつめられた兎のように身体を震わすユーリに
「痛いことはしないから安心おし。」
つい優しい言葉を吐いてしまった。
しまった───と、心の中で舌打ちした自分にユーリは
「・・・嘘・・あにさん、声が上擦ってるもん・・・。」
と、後悔を跳ね返す生意気な口を利く。

───あ、そうですか。
「じゃあ、好きにさせて貰いましょうか、お嬢さん。」

余計な温情はいらなかったな。
「あっあっあああにさん・・・せめて、ベットで・・・。」
涙目で懇願してきたが、にこりと微笑んで無視し、また何か言おうとするユーリの口を自分の唇で塞ぐ。
ユーリの咥内に進入し、舌を絡め吸い上げるとぴくん、とユーリの上半身が震えた。
私の手がシャツを這い、ボタンに手を掛けたのが分かったのだろう。
諦めたらしく何の抵抗もなくボタンを外すと、まだ薄い厚みの胸が月明かりにさらけ出される。
夜は当然さらしを外していて、薄桃の突起は解放感にぷるんと弾む。
長い口づけの後、触れるか触れないかの距離で首筋から下半部まで伝う───胸は外して。

「・・・あに・・さん。」
気づいて、ユーリは切なげに私を見る。
「なに?」
「あの・・・。」
恥ずかしいのか、私と目が合うと目が泳ぐ。


指を噛むように口に当て、顔を赤らめようやく「胸・・に触れてくだ・・さい。」と弱々しく懇願さ
れた。
「駄目だな。」
そうきっぱり言い放つと
ユーリは目を見開き、すぐに悲しい顔をした。
彼女は、胸に口付けされるのも好きらしい───だから、知ってて避けた。

彼女の悲しい顔を見るのは、はっきり好きでは無い。
よっぽど自分が罪を犯しているのだと自責の念にかられる。(後から考えると、そんな念にかられる
ような事はしていないと気がつく)
なので今回は、ユーリの表情を薄明かりで見えていない振りをした。

「好きにさせて貰いますよと───これはお仕置きだと言ったはずだがね?」
意地悪な言い方だなと自分でも思いながら、再び微笑む。

ユーリは今は自分の要求は通らないと観念したのか、指を噛みながら顔を逸らす。

「いい子だ───。」
ユーリの足首と掴み大きき広げ、そこに身体を割り入れる。
もう、そこは既に熟れて果汁の様に滴っていたのですんなり入る事ができた。

ユーリの口から溜息なのか感嘆なのかどっちに付かない声が漏れた。
一度ゆっくりと奥まで入れる。
奥まで入れ行き止まりでユーリの足を上げて強く突いた。
「───あっ!?」
急な衝撃に近い快感にユーリの身体がのけぞる。
また、ゆっくりと引いて入り口で止める。
自分の物の突の部分が引っかかるような形で・・・。


そのまま動かない私を不思議に思ったのか
「・・・あに・・さん?」とユーリは腰を振る。
「欲しがりやだな、ユーリは・・・ん?」
と、この体勢のまま、先ほど可愛がって充血した突起に触れた。
そこは喜んでいるようで、摘んでみたり、指の腹で撫でたりするともっと可愛がってくれと赤く膨ら
み、主張する。
「あっ・・・!ぁあ・・ん!い・・・ぃい、はああ。」
その持ち主のユーリも高い声を上げ、気持ち良さげだ。

突起を上から軽く押し潰しながら、人差し指で粘着性のある液体と共に円を描く。
ちょうどその下に自分の物の笠の部分が来るようにし、皮膚一枚挟むように擦る。
薄い皮膚の向こう、ユーリの可愛い突起がこりこりと笠にあたり微妙な刺激が届く。
反対に直接触れているユーリの刺激は指に擦られ、突起の裏も擦られ、一気に快感が襲ってきたらしい。
「───ぅう!はあ・・・!あにさ・・!ああああん!!」
ぶるっと、ユーリの身体が震え呼吸が荒くなった。
両手を祈るように胸元に寄せ、ぷるぷると震える。
果てたらしい。

夢見ている呆けた口
瞑った瞳から涙が伝っている。
「───相変わらず可愛い声で鳴く・・・・。」
快楽に素直に浸っている時のユーリは、
あどけなさを残した輪郭に、はっきりと大人の女の表情で反応する。
その不均衡さが、儚いその様を浮き立たせ己の下半身を更に奥へ突きこみたくなる。


余韻で震えている身体を擦り、涙を吸うように頬に口づけをするとユーリの腕が首に絡みつく。
「・・・もっと・・。」
耳元で彼女が囁く。
「・・・何が『もっと』欲しい?」
「あにさんの・・・。」
「私の『もっと』って何?」
「だから・・・。」
自分の中、奥深く入らず秘所の出口の辺りで動くのが不満らしい。
頬を染めながらも、口を尖らし、腰をもぞもぞと左右に動かして自ら快感を促している。
それでも、自分の言葉でそれを言うのが恥ずかしい───それでも欲しい。
二つの相反する事柄───恥じらいと性欲の板挟みになっている彼女の姿。
その様子をじっくり観賞するのが堪らない。
「はっきり言わないと分からんよ、男は大抵鈍感だ。」
「・・・嘘つき、分かる癖に、そうやって・・・あにさんの意地悪。」
火照る身体が余程疼くのか、ユーリは涙声で訴えた。
「本当に分からない。
何が欲しい?指?舌?───それとも・・・?」
ユーリの手を握って自分の誇張した物に触れさす。
「───これ?」
既にユーリの愛液でしっとり濡れていたので、その肌触りに驚いていたようだ。
だが、指の先でそっと擦りながら「うん」と素直に頷く。
「何処に欲しいの?」
「・・奥に・・・。」
「───何処の奥?此処かね?」
言いながら、ユーリのふっくらとした紅色の唇をこじ開け、自分の指を入れる。

「───んっ!んん!」
ユーリは慌てて首を横に振った。


・・・激しい拒否に心が急速に縮んだ・・・

しかし落ち込んで気を緩めると、漂う体臭に酔ってユーリの身体を滅茶苦茶に貪ってしまい、ユーリ
の身体に負担がかかり過ぎる。
気を引き締めないとならない。
ユーリはそんな事を知る由もなく、空いている私の腕を下の黒い茂みに招き入れ、じっと黒みがちな
瞳を潤ませ訴えていた。

「・・・此処に欲しいわけかい?」
私の問いに縦にゆっくりと首を縦に振る。
ずっと指を口の中に入れているせいか、飲み込めず唾液が口から滴り落ちた。
「ユーリ、私の指が君の唾液でびっしょりだ・・・上手に舐めておくれ。
────それができたら、望みのものをあげよう。」

ユーリは大人しくそれに従い、両の手でそっと私の手に触れ、口の中に入っている指を舐め始めた。
唾液の溜まった指の隙間を舌先でチロチロとすくい取るように舐め、
根本から指先まで舌の腹で丁寧に往復する。
指の裏も表もそれは美食を、珍味を味わうように。
指先になると口を窄めてチュッチュと音を立て吸い取る。
それを順序を変え、何度か繰り返された。

その行為が『ある事』を連想させると、分かってやってるのだろうか?
きっと、この娘は分かっていない。


───上手にできてる?───

そう言いたげに、切ない風に見つめられながら、私の指を愛しげに舌を使い
たまにその艶やかでふっくらとした唇で指先を吸い上げる様は、誇張している自分のものを愛してい
るように錯覚する。


そのように香りが見せているのか
ユーリ自身がさせているのか・・・

「ユーリ、もう良い・・・・・・良くできた、ご褒美をあげる・・・。」
ユーリの唇から指を離し、極上な絹肌に食い込むようにくびれた腰を掴み
大きく誇張した自分のものを奥深く入れると
ユーリの中がうごめいて温かく包み、さらに奥深くへと導いていく。
その誘いに乗り、強く突いていくにつれ、ユーリの歓喜の声は肉のぶつかり合う音に合わせて大きく
且つ切なげになる。
衝撃に近い快感に身体から迸る汗と香る体臭に本格的に酔い・・・・・。



朝、目覚めたら二人裸でしっかり寝台で横になっていて
ユーリは起きあがれなくなっていた・・・。

───久しぶりに意識が飛んだな
少し酒に酔っていたのか自制が香りに負けたらしい
あれから何をしたのか覚えていない。

非常に残念だ。

ユーリに声をかけて身体はどうかと聞いてみたが、だるくて動けないと言う。
後から熱が出るかも知れないな・・・。
すまないやりすぎた、と、しきりに謝り寝着を着せ横にさせる。
寝ていなさい、と、ユーリの青光りする豊かな黒髪に口付けをした。



自分も腰に不安感を覚えたので、引き続き休診にして預けてある医療物資を取りに行った。


「────おや、先生。
荷物は助手の子が取りに来るんじゃあなかったかい?」
麦芽亭の店主がその朗らかな人柄が分かる笑顔をこちらに向ける。
「具合が悪くなってね・・・。」
そう言いながら、荷物を受け取る。
「最近風邪が流行ってるからね、先生も患者から移されないように気を付けなよ。」

・・・・・仕方なく苦笑いする。
店主は何か思いだしたようにああ、そうそうと店の奥から私の外套着を持ってきた──忘れ物だよ、と。
自分でもすっかり失念していた。
思いのほか酔っていたらしい。
礼を言って外套着を羽織る。

「───それと・・・娼婦館のリナが朝来てさ・・・これ先生の忘れ────。」
店主はニヤリとするとおもむろに白い布切れを───見た瞬間
店主の手から抜き取り、外套着のポケットにしまった。

店主は素早い動作に呆気にとられたようで
「驚いたな〜、目にも止まらずとはこのことだよ。
手に持ってなければ、抜き取られたことも分からんくらいだ。」
と、感心していたがこちらは自分の大恥の事で頭が一杯で、挨拶もそこそこに店を出た。



顔が火照る。
思いのほかじゃないぞ───余程酔ってたみたいだ。
娼館に行った記憶も無いなんて
しかも・・・下着まで脱ぎ忘れなんてみっとも無いなんてもんじゃない。
しかも履いていないのも自覚していなかったなんて・・・。

酒は当分自粛だ───いや、それだけじゃ駄目だ。
暫く街に行かないでいよう。
行くとどうしても賑やかな雰囲気に誘われてしまう。

この後大いに反省をしたレオナルトは、案の定、熱を出したユーリに心を込めて、いつも以上に看病
に精を出したのであった・・・。



                                               『不覚』 終わり


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