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兄として・・・ 5

実験屋◆ukZVKLHcCE氏

[5F]
「有紀ーーー!!!」
狂介は五階の扉をクリムゾンスマッシュで蹴り破り中に飛び込んだ。
「オラァ!!変態クソアマのリーダーさんよぉ!!出て来ねぇとタダじゃ・・・」
「叫ばなくてもココにいるわ。」
部屋の最深部に設けられた玉座、そこに座るのは・・・・

「こんにちは、ボウヤ」

「・・・・・・・ギャアーーーーーーーーー!!!!!!」
某魔法戦士スイートナ●ツのスイートリ●プのコスプレをした明らかに
100歳以上のババアが鎮座していた。
「なんつー恐ろしい格好をしてるんだテメェ・・・」
元ネタは正義の戦士だが趣味だろうとなんだろうとあのカッコウはまずい。
しかもこのババア、肌に多少の張りがあるところが余計にリアルで怖かった。
「似合うでしょ?」
「んな訳あるか!!」

その通り、コレを似合うという人は悪い事言わないので病院に行く事をお勧めする。

「テメェみたいな変態はいいんだ、有紀はどこだ!?」
「有紀?・・・あぁ、あの子の事?」
ババァの視線の先には・・・

「・・・・・・・有紀!!」


「反抗的だから少し可愛がってあげたわ。」
そこには全身を殴られてキズだらけになった有紀の姿があった。
「有紀!!」
有紀に駆け寄る狂介。
「しっかりしろ!!大丈夫か!?」
「・・ん?・・・あぁ・・・狂介・・・」
有紀は意識も朦朧とした中で狂介の呼びかけに答えた。
「ゴメンね・・・僕、負けちゃった。」
「喋るな、傷にさわる。」
有紀を優しく抱き寄せる狂介。しかし、その手は怒りに震えていた。
「スマン、ウチの問題に巻き込んで・・・」
「いいの。だって狂介、助けに来てくれたもん。」
「有紀・・・・」
「ありがとう狂介、助けに来てくれて・・・。」
そのまま有紀は意識を失った。
「有紀!!」
有紀の胸に手を当てる。心臓の音は消えていない。
「とりあえずは無事か・・・・」
有紀を抱きかかえ壁際に横たえさせる。


「イチャイチャは終わった?」
余裕の笑みで完全にコチラを舐めきっているババア。
「そろそろ相手をしてもらおうかしら?」

ブォッ!!

「何っ!!」
いきなり狂介は部屋の脇にそびえる柱を片手で引っこ抜きババアに投げつけた。
「危なかった・・・恐ろしい馬鹿力ね。」
間一髪で避けたババアは狂介を睨む。
「クソババアが・・・・殺す。」

暗黒面に堕ちただけでなく殺意の波動にも目覚めた狂介、こりゃ地獄だな。

「フォッフォッフォ!!久々に楽しめそうね。」
ババアはスイートリ●プからまんまパクッた三日月のスタッフを構えた。
「ババアでそんな格好許されるのは曽我町子さんだけだ!!
 スイートリ●プよりテメェはバンドーラがお似合いだぜ!!」
狂介は腰にかけた二本の刀を引き抜いた。(ちなみに今度は本当の真剣)

「俺の名は山崎狂介・・・・今からテメェを斬る!!」

「『ドドンガドン大総統』にして『エロチカ5』のリーダー『ゴッデス・トメ』参る!!」


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