04
「うおー、冷える…」
 ゴミ袋からゴミを取り出して、カン、ビン、燃えるゴミ、不燃ゴミに分別した。都会に行くにつれて厳しくなってるから、綺麗に分別しないとあとで店長に叱られてしまう。
「よし…と」
 一人暮らしをすると独り言が多くなるって、本当だったんだなあと思った。

「ねえねえ」
「はい?」
「今一人?これから遊ばない?」
 ゴミの分別をし終えたあたしの肩を後ろから掴んで、無理矢理振り向かされた。そこにいたのは三人の男で、髪なんかみんな金色だし赤色だし、ピアスホール何個空いてんのって感じだし、服装なんてだらしなくて、背筋が寒くなった。
「いや、放っておいてください。どうぞお構いなく」
「あららァ?何だ結構可愛いんじゃん?」
「可愛くないです、多分光のせいで…」
「ゴチャゴチャうるせェな!!黙ってついてくればいんだよ!」
 酔ってる、ヤバイ、逃げなきゃと思った瞬間、体を押されてゴミ箱に向かって投げ付けられた。ガタン!と激しい音がしたかと思えば、周りにゴミが散らばった。―――あーあ、せっかく分別したのに…。
「いっつ…」
「さあさ、行きましょ行きましょー」
「触んな!」
 腕を掴まれて無理矢理立たされた。…腹が立つ。何であたしがこんな目に。ヘラヘラ笑ってる顔が許せなくて、力任せに腕を振り解いた。
「おっとー、元気だねェ」
「なあ、どこ行く?」
「どこー?どこでもいいんじゃん、ハハッ」
「…ふっざけんな!」
 ムカついたその面に向かって平手打ちを喰らわした。酔っ払いだったらしく、ぶっ倒れてそのまま昇天した。
「…テッメェ!調子乗んじゃねェぞコラァ!」
「わっ…!」
 倒れた奴の仲間がキレて、あたしはそのまま壁に押し付けられた。打ち付けた後頭部がジンジンと痛む。これだから酔っ払いは嫌いだ。手加減っていう感情が欠落しているから。
「ちょっと!このっ」
「いい加減、大人しく…!」
「ぐあっ!」
 仲間の一人があたしを相手にしているうちに、もう一人の仲間が叫び声を上げてその場に崩れ落ちる。
「っ!?」
「な、何だよ、誰だ!?」
 何が起きたのか分からなかった。だけど崩れ落ちた男を跨ぐようにしてやってきた人物に、少なからず安心感を覚えてしまったのは確か。