ちゃ―――ん!!起きなさ―――い!!」
「…う、うーん…あと五分ー」
ー!!」
「…はうあっ!!」
 バァン!といいなり部屋のドアが開いて、凄い形相でテルシェさんが入ってきた。
「忘れてた…自分の家じゃないんだ」
「何言ってるの?早く支度して、朝食食べなさい」
「はーい」
「服、出しておいたからね」
 ベッドの上に綺麗にたたんであった制服。多分テルシェさんのものだろうけど、まだまだ綺麗だった。温かいと言ってもまだまだ朝は肌寒く、冬服を着る。あたしの高校はセーラーだったから、ブレザーは初めて。真っ黒なカッターシャツに、真っ白なセーター、黒色の上着。それに真っ赤なネクタイを締め、赤いチェックのスカートをはいた。上着のポケットにはマンス学園を表す校章がある。金色で、この国の大陸をバックに、三匹の見慣れぬ生き物を絡まり、大陸の象徴の植物とその上に魔女が飛んでいる。ちなみに、この大陸は「ローレン」と言うらしい。その中に「アルベルツ」「ドヴィッツィオーゾ」「ガリンベルティ」がる。その都市の中、あたしはアルベルツにいる。

「ふう」
「おはよう、、用意できた?」
「おはよう、。うん、できたよ」
「じゃ、朝食食べに下に行こう」
「うん」
 朝食ってこんな豪華なものなんだろうか?って、思ってしまうほど量が多くて、綺麗だった。
「早く食べないと全部アダルが食べちゃうわよー」
「あ、あ、食べる!!」
「あれ?は?」
「まだ部屋にいるわ。朝食も食べないって」
「…ふーん」
 あたしはそれを横目にアダルと朝食を食べていた。新しい制服が、新しい気持ちにさせてくれる。そうこうしている間に、あたしのお腹はいっぱいになっていった。
「さあ、行くぞ。もうすぐ入学式だ」
「はーい」
―――!行くぞー」
「…ん」
 表に止まっていた高そうな白いベンツに乗り込み、発進する。マンス学園へと、あたしの入学式のために、みんなの始業式のために。昨日は焦っていてよく見ていなかった街並み。レンガ造りの街道、ガス燈、モダンで伝統的な風景だった。くるくると表情を変える、綺麗な街。




 
足跡 15