驚いたあたしの表情にも驚いたのか、一瞬目が大きくなった。
「…クラス名が一緒だと時々授業とか行事とかで一緒になれるよ」
「へーえ」
「両方ともクラスが四つつあるんだ。レオーネ、プラン、シュミット、バディア」
「難しそう…」
「スクールとクラス分けは占いで行われるんだ」
「占い!?」
「そう、でもこれが外れたことがないんだよ。面白いことにね」
 は笑いを浮かべながら教えてくれた。六年間ずっと同じクラスにいるんだって。
「まず、秀才天才ばかりが入るレオーネ。セザール兄さんはこのクラス出身だよ」
「じゃあ、セザールさん頭いいんだ!」
「そう見えないのが悲しいんだって。兄さんが言ってた」
 ちなみにセザールさんはレオーネの中でもトップクラスだったらしい。は尊敬する眼差しで話していた。
「それから優しくて寛大な人が入るとされているプラン。僕が入ってるんだ」
「うわ、やっぱり?」
 あんまり褒めないでくれよ、とは笑った。褒めると我を忘れてしまうらしいから。
「元気で明るい奴が入るシュミット。これはもちろんアダルバード」
「元気いっぱいだもんね。有り余ってるって感じ?」
「いつも僕らに日頃の運動不足のことを愚痴るんだよ」
 「やめて欲しいよね」とは言っていたものの、嬉しそうなだった。あたしもつられて微笑み返す。
「クールで冷静沈着な人が入るバディア。、だね」
「あー、そうっぽいよね」
「クールじゃなかったらレオーネでもシュミットでもやって行けたんだよ」
「え、頭いいの!?」
「ちなみに期末試験ではいつも学年一位だよ」
 とても意外、だった。どうせ落ちこぼれだろうとばかり思っていたものだから。そして落ちこぼれはどうやらアダルらしいとのこと。

「私はどこに入るんだろうなあ…」
は…そうだな、スポーツ好き?向こうでは勉強得意だった?」
「え…スポーツはあんまり…。勉強は…嫌いだった!」
「そっか。じゃあ、シュミットやレオーネは少しきついかもねー」
 はあたしを見ながら言った。少し照れ臭かったけど、目を逸らしては失礼だと思ったからそのままを見ていた。
「プランかな。バディアには見えないから」
「あ、でも私優しいかなあ?」
の優しさは充分だよ」
 へへへ、と舌を出して笑う。
「でも、どこに入ってもどこかに僕たちはいるからね。心配しなくてもいいよ」
「うん」
 これから知らない場所に足を踏み入れるとしても、どこかに彼らはいるから。独りぼっちじゃないから、独りじゃないよ。そう言われているような気がして、とても嬉しかった。
「ああ、後教科のことなんだけどね」
「…うん」
 ここが一番肝心なんだ、と。あたしの心が叫んだ。




 
足跡 13