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獣欲

  • 2018/06/28
  • Category:

若様視点小文サルベージ


後ろから組み敷いているせいで、表情は見えない。ぐちゃぐちゃになった肉に容赦なく自分の熱を打ち付けると、白くしなやかな背が弓なりに反る。抽挿に合わせて上がる悲鳴じみた声は、この細い身体に限界以上の負担を強いていることを物語っていたが、動きを止めてやることは出来なかった。突いて抉って掻き回して、どこまでも思うままにしているのに飢えは募る一方だ。強烈な欲望が身体中で暴れまわっている。

滅茶苦茶にしたい傷つけたくない食い破りたい大事にしたい、大切なんだ。俺の、……俺の。

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