「ラクス?」 まだふさぎこんでいる彼女をいたわるように声をかける。 彼女からの反応は、ない。 「・・・そんなに、キラが心配ですか?」 そんな彼女の態度に、つい本音が口をついて出てしまう。 彼女の前でだけは優しいだけの俺でありたかったのに・・・ 「キラには、カガリがついてるから大丈夫ですよ」 わざとそんな言葉を言って、彼女を追い詰める。 彼女は予想通り悲しげな表情でうつむいてしまった。 ・・・こんな顔をさせたいわけじゃないのに。 「すみません」 「え?」 再び顔を上げるラクス。 「いえ、今のは俺の嫉妬です。あなたがキラのことばかり考えているのが悔しいんですよ」 そういって切なげに笑って見せる。 「アスラン・・・」 彼女の俺に対する感情は、ただの「同情」かもしれない。 それでも、彼女の気持ちが俺のほうに向いてくれることが嬉しい。 この微妙な距離を埋めたくて・・・俺は彼女を抱き寄せた。 「ア、アスラン?」 「すみません・・・今だけ・・・今だけでいいんです。少し、こうさせてください・・・」 ぎこちなく、寄せられるぬくもり。 久しぶりに感じる彼女の体温。 またあの頃のように戻れたら・・・ 「ラクス・・・愛しています・・・」 今こんなことを言ったって、彼女が戸惑うだけなのは分かっている。 彼女の気持ちは、今はキラにしか向いていないのだから・・・ でも・・・それでも言わずにはいられなかった。 彼女を思う俺の気持ちだけは、ごまかすことなど出来ないのだから・・・ 「アスラン・・・私は・・・」 遠慮がちに言葉を発する彼女の声色に胸が痛む。 その言葉の続きを聞きたくなくて、彼女を抱きしめる腕に力を込める。 「すみません。今は言わないでください」 今は――――今はただこのぬくもりだけを感じさせて・・・ 俺の思いは、まだ貴女の元にあるから―――――― |
ラストの無理矢理っぷりにいっそ笑いがこみ上げてきますがどうでしょう。 というわけでアスラク・キラカガです。アスランの口調は私には理解できないので、またしても一人称は「俺」で統一です。黒ザラ風味だし、まぁ良いでしょう。 それにしてもアスラクキラカガですよ。わ〜いやったぁvv念願かなったり〜vv てゆかキラカガ!!さすが元本命カプなだけあって書いてて楽しいvv(キラカガ書いたのは実は初めてなんですよ。) ・・・無理矢理ですけどね?(今更) アスラクはー・・・ラクスの気持ちがあんなだからちょっと・・・難しいんじゃいわれぃ!! でもアスラクにしたかったんだもん。 まぁ、アスランファンの方にはごめんなさいって感じですけども。 でも好きなんですよ。こーゆーの。黒ザラ万歳!!(笑)←まぁこれは黒ザラってほどじゃなかですが。 ついでに言うと、これ書いたのって最終回放映前なんですよ。多分UPしたのも放映前じゃなかったかと。 つまり・・・まぁ、本編と辻褄の合わないところはそういう訳なんで。見逃してくださると幸いです; ところで、分かりますかね?この設定; アス→ラク→キラ→カガ→アス、となっていたわけなんですが。 分かりにくい?うぅん;; ちなみにキラは自分の気持ちに気付いてません。アスランは別にカガリが嫌いなわけじゃありません。 ・・・今気付きましたけど、カガリもしかして出番少なすぎですか?おぉ・・・;;;私にもっと書く力があればよかったのですがねぇ・・・;;痛い痛い。 |