ゴミ箱ゴミ箱


日記にあげていたもの。





木日DEポッキーゲーム妄想してたらシリアスになった






今更ながら今年のポッキーの日に私の中で話題になったネタ。


※アニメでやってないネタバレあるから気をつけて!


去年は木吉はいなくって、みんなでわいわいしながらポッキーゲーム楽しんで。 それを聞き付けた木吉が今年は俺もってポッキーゲーム迫ってきて、日向は「そんなんやるかっ!」って一蹴するけど、「そっか」って笑う木吉が寂しげに見えてふと、来年も木吉はいないんだって実感しちゃって、実は今年がポッキーゲームできる最初で最後の機会かもしれないって気付いちゃって泣きそうになる日向っておいしいよねっていう。


まぁわざわざポッキーゲームで切なくなる必要性もないんですが。 っつーかWCが木吉と一緒に試合できる最後のチャンスだっていう公式設定に敵うシリアス展開はないわけで。 「木日=切ない」はデフォルト。


まぁそんなわけで、ポッキーゲーム木日ください。


※以下SS風。


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去年、木吉はいなかった。


今年は、木吉が、いる。
それだけでこんなに安心するなんて思わなかった。


「ひゅ〜うがっ」
「おわっ、んだコガ、危ねーな」
「んっ」


突然後ろから勢いよく抱き着いてきた声の主は小金井。
なんだ?と思って振り返ると、ポッキーの端をくわえてこちらに突き出してきた。


「・・・・・・やんねーぞ?」
「うぇー?ひょねんひゃっらーん」
「ダァホ、何言ってんだかわかんねーよ」


去年。
ああ、そうだ。
去年も確かこうして小金井がポッキーゲームやりだして、何だかんだでみんなで盛り上がって。


「ん?なんだなんだ?楽しそうだな」


けど、去年は木吉(こいつ)はいなかった。


「おー木吉・・・楽しくねーよ」
「ひよひもひゃうー?」
「だーから何言ってんだかわかんね・・・」
「ん?なんだかわからんがやるか!」
「おい!!」


俺の抗議もむなしく小金井は一旦口にしていたポッキーを食べきると、木吉に概要を説明し始めた。


「なるほどなぁ〜よし、ひゅーふぁ」


木吉は早速ポッキーを口にするとこちらに差し出してきた。
どいつもこいつも・・・


「だーからっ!やんねーっつってんだろ!」
「ひゃんねーお?」
「やんねーよっ」


「そっか・・・」


木吉は寂しそうに笑うと自分でポッキーを食べきっていた。


ふと、思ってしまった。




来年も、こいつはいないんだと。
いや、また入院すんのかとか知んねーけど。


唐突に、思ってしまった。
ただでさえ短い高校3年間だってのに、木吉とバスケやったりバカやったりできる時間は異様に短いのだと。


「・・・ん」


俺はポッキーを一本くわえると木吉につき出した。


「え?いいのか?」
「えー木吉だけずりぃー」
「ひょれんのうんらよ」
「おう、去年の分な」


木吉は俺の言葉を通訳すると、嬉しそうにポッキーの端をくわえた。


ま、すぐ折ってやったけどな。





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