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シリーズ最終戦試合結果


 

New emperor's cup2003 4・14/東京:両国 / 観衆9000人
▽ 第一試合 シングルマッチ 30分1本勝負
鈴木 タカシ V S 加藤 勇作
○ 鈴木 VS 加藤 X
15分12秒 腕ひしぎ逆十字固め

 初参戦の新皇杯は全敗に終わってしまった加藤。しかし、トップレスラー達に揉まれた経験は今後の糧になったはず。
 だが、新皇杯の疲れからか、この試合、加藤は鈴木の勢いに押され気味。鈴木の容赦ない腰への打撃からのボストンクラブに苦しみ、最後は鈴木の得意技腕ひしぎ逆十字の前にタップしてしまう。
 鈴木はデビュー半年余りでシングル戦初勝利を収めた。

 

▽ 第二試合 シングルマッチ 30分1本勝負
野村 信一 V S 清水 剣次
X 野村 VS 清水 ○
13分41秒 ロイヤルストレッチSS

 今回の最終戦では、新皇杯に出場できなかったヤングタイゴンと新皇杯で最下位に終わった選手とのシングルマッチが組まれた。
 第一試合の鈴木同様、野村も出場できなかった鬱憤を晴らすかのような暴れっぷり。腰への一点集中でアルゼンチンBBへの布石を作るも、そこは狡猾な清水、野村の上を行くテクニックを見せ、ロイヤルストレッチSSで逆にタップを奪った。

 

▽ 第三試合 シングルマッチ 30分1本勝負
ファイヤー・S(佐賀) V S ランサー・スチーム
X S VS ランサー ○
10分01秒 原爆固め

 あの、ファイヤー・Sが復活。選手不足に悩むNCWPの救世主となるべく活躍が期待されていたが、世界タッグ王者ランサーの前になすすべなく完敗してしまった。

▽ 第四試合 タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤 大季
フライング・バイアラン
V S 塚間 道正
月原 ひろ
X バイアラン VS 月原 ○
22分41秒 スカルプタ・ミッション

 NCWPの誇るクルーザー級4人によるタッグマッチ。生まれも育ちも違う軽量級4人のトップレスラーがNCWPのリングに集結。少し前では考えられなかった顔ぶれが揃った。
 スピーディな展開で、各々が得意技を披露する中、存在感を見せたのはやはり王者の佐藤。塚間、月原にバックドロップを炸裂させ、試合のムードを一気に引き寄せた。
 しかし、トドメと思われたバイアランのクロスボディはギリギリでロープブレイク、逃れた月原は隙を逃さずスカルプタミッションを炸裂させ、見事逆転勝利を収めた。月原の王座再挑戦は近いか?

▽ 第五試合  2003年"新皇杯"準決勝
  シングルマッチ 時間無制限 1本勝負
刈馬 雅史 V S 仁志多 朗
○ 刈馬 VS 仁志多 X
11分38秒 赤狼式裸絞め

 今大会最注目のカードと言えるこの試合。経験で勝る刈馬は、序盤から仁志多を圧倒。仁志多も食らいつこうと必死になるが、刈馬の方が役者は上。約150kgの仁志多を相手に、普段となんら変わらぬファイトを見せる刈馬は、予選リーグで加藤が食らった場外でのパワーボムを仁志多に敢行。
 さらにはケンカ殺法でサイドポジションを奪い、わき腹を猛烈に蹴り上げる。だが、これは仁志多には効かなかったか、再びがぶりの態勢に入るも今度は逆に切り返してマウントポジションを奪われ、強烈な頭突きを連打。ここから仁志多の反撃がなるかと思われたが、刈馬はバックドロップから強引にブラッディウルフに繋ぎ、仁志多の余力を殺ぎ落とした。
 一草や式島があれだけ苦戦した仁志多に対して、格の差を見せつける闘いができるのは、恐らく日本人では刈馬ぐらいなものだろう。その潜在能力は計り知れない。

▽ 第六試合  2003年"新皇杯"準決勝
  シングルマッチ 時間無制限 1本勝負
桧山 響一 V S ザ・ブック
X 桧山 VS ブック ○
9分04秒 シザースキック → 片エビ固め

 清水や仁志多の影響であまり注目されなかったが、今大会の台風の目はやはりブックだったようだ。
 予選リーグを全勝で勝ち上がってきたブックの前に、桧山が立ちふさがる。ズバ抜けた身体能力を持つブックに対し、桧山は自分に利のある技術戦へ持ち込み、スタミナを奪う作戦に出た。
 だが、WWC/NWC統一トーナメントでは、同じ戦法で臨んだ式島がそれで敗れている。
 ブックは自分のペースに引き寄せる事に関しては天才的な才能の持ち主で、スーパーキック、フライングニールキックなど、ダイナミックな技で試合のペースを物にする。桧山もトップロープ最上段から起死回生の大技を狙うも、ブックを倒すまでは至らず。最後はブックがシザースキックを完璧な形で決め、決勝への切符を手に入れた。

▽ 第七試合 セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負
一草 弾
瀬田 広志
V S 仁村 賢利
式島 和也
○ 瀬田 VS 仁村 X
15分45秒 後頭部膝蹴り

 セミファイナルでは一草と瀬田、長身の二人がタッグを結成。仁村社長と式島と対戦する。
 調子の上がってきた瀬田はその持ち味を存分に発揮。身長を活かした攻撃は単純な技でもダイナミック。最後は仁村社長の後頭部への膝蹴りを叩き込み、失神へ追い込んで勝利。
 最後のはやりすぎと思われる一発だったが、それでこそ瀬田が本領を発揮してきたと言えるのかも知れない。

▽ 第八試合 メインイベント 2003年"新皇杯"決勝戦
  シングルマッチ 時間無制限 1本勝負
刈馬 雅史 V S ザ・ブック
 昨年のWWC/NWC王座統一トーナメントと同じ会場で、共に王座を争った二人による2003年の新皇杯ファイナルマッチ。
 両者共に、まだ余力が残っていると思われたが、意外にも刈馬のダメージは大きく、ブックの先制のシザースキックでカウント3寸前まで追い込まれる。
 仁志多のパワーを受けたあとに、ブックの強烈な一撃、既に立っているのが精一杯と言った刈馬に対し、ブックは余力十分。スピンルーニーを見せる余裕を見せた。
 昨年の決勝と同じく、サイドボディニーリフトから活路を見出そうとした刈馬だが、さすがに2度も同じ手は通じない。反撃がままならぬまま、最後はブックエンドの前に沈んだ。

 これにより、2003年の新皇杯優勝は元WWC世界王者ザ・ブックに決定。NCWP所属選手以外が優勝したのはこれが初である。

X 刈馬 雅史 10分01秒
ブックエンド
→ 片エビ固め
ザ・ブック ○