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9月シリーズ試合結果(前半)


 

開幕戦 9・3/ 東京:後楽園 / 観衆1800人
▽ 第一試合 鈴木タカシデビュー戦 シングルマッチ 30分1本勝負
鈴木 タカシ V S 野村 信一
X 鈴木 VS 野村 ○
21分03秒 アルゼンチン式背骨折り → 失神K.O

 失神するまでギブアップをしなかった鈴木タカシ。体格でもキャリアでも勝る野村相手に1歩も引かず。

▽ 第二試合 タッグマッチ 30分1本勝負
フライング・バイアラン
佐藤 大季
V S 塚間 道正
加藤 勇作
X バイアラン ・ 佐藤 VS 塚間 ・ 加藤 ○
21分36秒 トリプルジャーマンスープレックス

 クルーザー級王者バイアラン組が有利に試合を進めるが、試合の権利のない塚間が丸め込みを仕掛け、直後に加藤がバックを取ってジャーマンを3連発。『インカレの根性男』加藤勇作がバイアランから勝利をもぎ取った。

▽ 第三試合 連合軍 VS 正規軍 タッグマッチ 30分1本勝負
ザ・ブック
坂田 吾郎
V S 桧山 響一
仁村 賢利
○ 坂田 ・ ブック VS 仁村 ・ 桧山 X
26分19秒 首固め

 仁村・桧山の連携の前に攻めあぐねるブックと坂田。しかし最後はベテラン坂田の巧さ、レフェリーの目の前でスモールパッケージホールドを決め、逆転勝ち。
 正面から勝ちを狙わず、あえて時間をかけて、疲れが溜まったところを狙ったとみられる。

▽ 第四試合 セミファイナル シングルマッチ 30分1本勝負
ランサー・スチーム V S 刈馬 雅史
X ランサー VS 刈馬 ○
14分59秒 ブラッディウルフホールド

 統一世界王者となった刈馬、テクニシャンランサーの動きを封じ、自らのスタイルに強引に引きこんで快勝。試合終了後、刈馬がNCWPの改革をアピール。

―刈馬「おいおい、世界王者の俺がシングルでやって、やっと後楽園が満員か? 社長はこんなんで本当に武道館が埋まると思ってんのか?
 いいか、俺らのファイトはスペクテーター・スポーツ。まず、お前ら観客ありきなんだ。客が見に来ねぇ事には話にならねぇ。
 客の集まらねぇNCWPを俺が変えてやる! 今日からのNCWPは今までのNCWPじゃねぇぞ、新しい日本チャンピオンシップレスリングの始まりだ!」
 マスコミもトップぶち抜いてちゃんと書いとけよ! 今日からが始まりだ。これから何が起こるかわかんねぇぞ。次の戸田、その次の有明、29日の武道館! 今までと同じだと思うなよ?
 てめぇら、ぜってぇに見逃すんじゃねぇぞ!わかったな!!? 俺はヤベェぐらいに最高なんだって事を教えてやる!」
▽ 第五試合 メインイベント シングルマッチ 30分1本勝負
一草 弾 V S 式島 和也
 タイトル挑戦を控える式島。やる気の現れか、トペ・スイシーダを敢行。その後、弾の場外とリング上での垂直落下式水車落としを耐えぬき、イングラムプラントで一撃。八月に刈馬に挑戦した弾に快勝し、次回のタイトル前哨戦へ備える。

X 一草 13分48秒
イングラムプラント →
背面式片エビ固め
式島 ○
試合終了後
―H.アガタ「試合終了直後、リングに上がった加藤勇作が、なんと一草弾を襲撃!
 さらに式島にも襲いかかります! しかし式島はこれを一蹴。しかし、今度は刈馬が背後から強襲、バットで一撃を加えました!
 な、なんという事を!これが世界王者のやる事なのでしょうか!?」

―刈馬「いいか?俺は変えると宣言した! 明日からじゃねぇ、今日からだ! 俺はまずは旧体制を潰す!!
 式島、今日のはほんの挨拶代わりよ。次の戸田川で完全に潰してやる。武道館まで無事でいられると思うなよ!」


―式島「刈馬…。お前は昔からそうだ。みんなで団結しなきゃいけない時に、一人で突っ走りやがって!
 いま必要なのは変える事じゃない。守ることなんだよ、NCWPを! 次の戸田でオレがお前を黙らせる!
 日本チャンピオンシップレスリングは、オレが守る

―刈馬「日本チャンピオンシップレスリングを守る…。お前は、いつもそう言うよな。氷上さんが引退した時からそんな事を言ってなかったか?
 だがな、時代は変化するんだよ。今のうちのメンツで、永原さんや内藤らがいた頃と同じ事をできると思うか? 無理だろうが!
 ヤツラがいた頃に負けないNCWPを、俺の手で作ってやるって言ってんだよ。お前に対抗して言ってやる!
 NCWPは俺が変える!!!」

9・15 戸田にて両雄が激突

メインイベント
タッグマッチ2on2

刈馬雅史 & 加藤勇作

V S

式島和也 & 桧山響一

 


 

第二戦 9・15/ 埼玉:戸田 / 観衆3900人
▽ 第一試合 シングルマッチ 30分1本勝負
鈴木 タカシ V S 野村 信一
X 鈴木 VS 野村 ○
18分20秒 アルゼンチン式背骨折り

 デビュー戦の内容から注目の集まる鈴木タカシ。今日の試合ではついに先輩の野村をブレーンバスターで抱え上げる事に成功!
 しかし、野村も後輩にばかり良い所をとらせるわけにはいかない。強烈な変形ブレーンバスターで場外マットへ叩きつけると、場内でも一撃。トドメのアルゼンチンバックブリーカーで勝利をもぎとった。

▽ 第二試合 タッグマッチ 30分1本勝負
一草 弾
フライング・バイアラン
V S ヒットマン・ビート
ランサー・スチーム
弾 ・ バイアラン X VS ビート ・ ランサー ○
27分41秒 カナディアン・メイプルリーフ

 カナダの大物テクニシャン同士がタッグを結成。WWCタッグIC2連覇の弾が挑んだが、バイアランがランサーのハーフボストンクラブの前に沈んだ。

―ランサー「今夜はビッグマッチだと言うから期待していたが、とんだ食わせ物だったな。この団体はオレ達を過小評価している」
―ビート「ここには世界タッグのベルトがあったと聞いている。オレ達に挑戦させろ。オレの実績を知らないわけじゃないだろ?」

▽ 第三試合 正規軍 VS 連合軍 タッグマッチ 30分1本勝負
仁村 賢利
塚間 道正
V S 坂田 吾郎
佐藤 大季
○ 塚間 VS 佐藤 X
21分34秒 サンダーファイヤーパワーボム

 仁村の巧さが際立った試合。ジュニアヘビークラスではテクニシャンとして知られる元南日プロレス社長佐藤も、NCWP社長仁村の前では、やはり霞んでしまう。仁村は最後まで塚間を好アシスト、フィニッシュは塚間の必殺技サンダーファイヤーパワーボム。

▽ 第四試合 セミファイナル 月原ひろ移籍後第一戦
  シングルマッチ 15分1本勝負
月原 ひろ V S ザ・ブック
 前WWC世界タッグ王者である月原ひろがNCWPに入団。素早い動きと得意の立体複合関節技『ジャベ』の波状攻撃でブックとの体格差をカバー。さらに独特のラフ殺法でブックを追い詰める。
 しかし、ブックは元世界王者。刈馬をも苦しめた一撃必殺のシザースキックで月原から3カウントを奪い勝利。敗れたとは言え、前世界王者相手に物怖じしない月原の闘いぶりは高く評価された。

X 月原 13分52秒
シザースキック →
片エビ固め
ブック ○
▽ 第五試合 メインイベント 世界王座前哨戦
  タッグマッチ2on2 60分1本勝負
刈馬 雅史
加藤 勇作
V S 式島 和也
桧山 響一
-RUNNING TO HORIZON-
―H.アガタ「いよいよ本日のメインイベント、WWC/NWC統一世界王座前哨戦です。
 まずは青コーナー、テーマ曲に乗って入場してきた刈馬…しかし共に入場してきたのは加藤勇作ではありません・・・女子プロレスラーの椎名咲美です!
 これは一体どういう事なのか!? まさか伝統ある日本チャンピオンシップレスリングのリングに女子プロレスラーを上げようというのでしょうか!」

―刈馬「おっと、はじめに言っておくが、コイツは俺の女ってわけじゃねぇぞ、勘違いすんなよ。紹介するぜ、俺らのチームのニューメンバー!女子プロレス界期待の星、プロレス団体ゼロツーの椎名咲美嬢だ!」
―椎名「NCWPファンのお兄さん達〜!よろしくねー!」
―刈馬「ちなみにチーム名はまだ募集中だ。いい名前があったら送ってくれ。
 続いてもう一人のメンバー、加藤勇作を紹介するぜ。 アイツは可愛そうなヤツなんだ。お前等も知っての通り、アイツは生意気にも、インカレの決勝で首の怪我を隠しながら優勝しやがった。だが、怪我の所為でオリンピックのチャンスを逃しちまった。
 兄貴の進めでプロレスラーになったものの、先輩に内藤がいたばっかりに全く目立てねぇ。アメリカ遠征へ行ったと思ったら、身長が足りなくて試合も組まれねぇし、辰酉なんとかという女のマネージャーやらされて・・・・しかもNCWPが活動休止になっちまったからすぐに帰国だ。復帰戦も全く話題にならねぇ…。
 そんなアイツだけどよ、今日が初めてのメイン出場なんだ。アイツの事を応援してやろうっていうヤツは"ゆーさく"コールで迎えてやってくれ! さあ、加藤勇作の入場だぜ!」


"ゆーさくっ!" "ゆーさくっ!" "ゆーさくっ!"

―H.アガタ「入場曲『メダル』に合わせて、ファンの暖かい大“勇作コール”に迎えられて加藤勇作が入場して参りました。常に恵まれない男、加藤勇作。今が人生最良の時かも知れません…」

―刈馬「へっへっへ。おい勇作、聞いたか? アイツら、お前の事をYou Suck!だとよ。コレ、いま流行りだよなぁ」
―加藤「刈馬さん! そ、そんな、酷いっすよ!」
―刈馬「おいおい、俺に言うなよ。言ったのはアイツらだ。 おい、お前ら!なんて事言うんだ。 …今後とも頼むぜ!」
―加藤「そんな〜〜〜!!」
―式島「いい加減にしろ、刈馬! 俺達を待たせて、いつまで遊んでるつもりだ!」
―桧山「コントは余所でやれよ、余所で!!」
―刈馬「式島、桧山、お前等いたのか? 忘れてたぜ。文句があるなら、会場の隅っこで待ってねぇで、とっとと入場してきやがれ! もっとも、痺れを切らした時点でお前等は負け犬になったも同然だがな!」
―椎名「早く来なさいよ、ウスノロ! はい、駆け足〜!」
―桧山「この野郎! ふざけんな!」
▽ 第五試合 メインイベント 世界王座前哨戦
  タッグマッチ2on2 60分1本勝負
刈馬 雅史
加藤 勇作
V S 式島 和也
桧山 響一
 武道館で統一世界王座を争う刈馬と式島の前哨戦2on2。そのぶつかり合いはエスカレート。しかし最初はコーナーに控えていた椎名が試合に乱入。レフェリーの死角からハイスピードのスワンダイブ式ミサイルキック、さらにスピントルネードシイナをとまどう式島に見舞い、加藤がそのままフォール。加藤勇作、NCWPのエース式島からフォール勝ち。今が人生最良の時か?

刈馬
○ 加藤
with 椎名
17分58秒
STS →
片エビ固め
式島 X
桧山
試合終了後
―式島「刈馬、女の力を借りて勝って嬉しいか!? お前は何もわかっちゃいない。俺達のプロレスはインディープロレスとは違う。NCWPでこれをやっちまったらダメなんだよ!!
 このブーイングが聞こえないか!? オレは今まで、こんなブーイングを聞いたことがない。お前はウケると思っていたんだろうが、ファンはこんな試合望んじゃいない、こんな終わり方、満足しちゃいないんだよ!!」
―刈馬「その女に負けたヤツはすっこんでろ! インディーと違う? 坂田のおっさんも言ってんだろ。それがお前等の特権意識だって言うんだよ!! ファンが望んじゃいないだと?ファンが望んじゃいないのは今のNCWPだ! 客席を見ればわかるだろっ!!?
 …俺は日本チャンピオンシップレスリングを変えると言った、お前を潰すとも言った。前者は既に実行済みだ。お前はやられちゃいけねぇ負け方で負けた。お前等が軽蔑するインディー団体のやり方でな。インディー団体と同じだと証明したのはてめぇの方だぜ、式島!
 文句があるなら俺とタイマンだ。武道館まで待つまでもねぇ! 俺とお前のシングル、いますぐやってやるぜ!」
―式島「お前の挑発には乗らん。武道館でカタをつける」
―刈馬「ふん、逃げんのか、負け犬め! …吠えねぇ負け犬なんざ、面白くもなんともねぇ。やる気がねぇなら、とっとと帰りやがれ!」

―刈馬「・・しかし、NCWPの本拠地とも言われた戸田スポーツセンターですら満員にならねぇとはな。責任者出て来いよ、社長仁村、出て来い!」


―刈馬「・・・出てくる気配なしか? おい、お前等!ここで公式発表しておくぞ。次の有明、メインはここにいる椎名と仁村社長のシングルマッチだ! 認められなければ、俺はNCWPを辞めてやる!
 俺はマジだぜ。この世界ベルトを欲しがってる団体なんざ、いくらでもあるんだ。氷上さんのとこからもオファーを受けてるしな。
 …文句があるなら、社長、出て来いよ!!」
―H.アガタ「大“仁村コール”の中、NCWP社長に村賢利がリングに向かいます!
 刈馬の横暴極まりない発言に怒り心頭の様子です」
―仁村「刈馬!! お前、自分のやっている事がわかっているいるのか!? お前は自分の考えだけで行動してNCWPを乱しているだけだ。いいか、お前は会社の一員だ。自分勝手に行動するんじゃない、全体の意思に従え!」
―刈馬「全体の意思だぁ? いまはもう昔のNCWPじゃねぇんだよ! 坂田のおっさんも佐藤も月原も純血のNCWPじゃねぇ。意思の統一なんざ、これっぽっちもねぇんだよ!
 あるのは社長の子飼いと外様レスラーの明らかな差別だけだ。俺はいまのNCWPが心底気にいらねぇ。全体の意思もクソもねぇ、俺が気にいらねぇから変えてやるんだよ!
 社長、せっかく出てきたんだ。俺の質問に答えろ。次の有明、椎名とやるのかやんねぇのか、どっちなんだよ!」
―仁村「その条件を飲むくらいならお前をクビにする」
―刈馬「頑固ジジイめ…。その考えで客が入ると思うのか? 椎名がダメだってんなら、俺が潰してやる。俺とシングルだ、NWCのベルトを賭けてのな!」
―仁村「ダメだ。武道館の世界王座戦はお前と式島に決まっている。既に公式発表済みだ」
―刈馬「だから世界王座…このベルトじゃねぇ、昔のNWCのベルトを賭けるんだよ。内藤が返上した昔のベルト、まだ残っているんだろ?」
―仁村「既にNWCの名前は使え…」
―刈馬「なら東洋王座でも日本王座でも勝手に名前変えりゃいいだろ! じゃなきゃ、NWCの分だけ俺が返上してやる! 俺は昔のベルトを渡せっつってんだよ。氷上さんが6年間守り、俺が3回巻いたあのベルトをな! 10日もありゃ、それぐらい用意できるだろ。有明のメインは仁村賢利対刈馬雅史の旧NWC王座戦よ。これが呑めなきゃマジでやめてやる! こんなNCWPに未練はねえ!!」
―仁村「……考えておく」
―刈馬「おーし。次の有明、仁村の命日となるか俺のNCWPラストマッチとなるか、二つにひとつだ。契約した以上武道館にも出てやるが、社長の態度次第じゃプロレスにはならねぇと思えよ!」

 

9・23 有明でNWC王座復活か?

メインイベント
旧NWCタイトルマッチ

刈馬雅史

V S

仁村賢利

または
刈馬雅史ラストマッチ


 

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