「Stray Sheep」あらすじ
■-7 出発
Stray Sheep
忌避の目から、罪から、自責の念から逃げる為に、育ての親の元を円満に離れるよう演じるアースラ。武器職人であるモンスターの養父ツェルトは、アースラの刀を最後に手入れする。
その陰でアースラは涙していた。
「ごめんなさい……、ごめん、なさい」
限界の末の行動だった。
外出先で事故死した両親の葬式を執り行う臾僖。
「有り難う」
死んでくれて。続きの言葉は言えなかった。貧弱な手に自由はまだ無い。
アドベンチャーズギルドにて出会うアースラと臾僖。其処にギルドマスター・綾菟の養子であるモンスター・ユーリと、臾僖の幼馴染みのエスパーギャル・フェレスを加えた四人で旅に出る。
1階では三つの王国が争っており、英雄の剣、英雄の鎧、英雄の盾をそれぞれの王が持っていた。英雄の像が完全な姿を取り戻した時、塔の封印を解くクリスタルへと導くという情報から、アースラ達は像のある英雄の町を目指す。
襲いかかる戦災孤児を返り討ちにしたのをきっかけに、武術の心得こそあれど実戦経験の無かった臾僖は自身の残虐な衝動を知る。
フェレスは一人事態に取り残され、現実に打ちのめされていた。
「怖いのは、本の中の、御伽噺の世界だけじゃないんですよ」
アースラに告げられ、認めるしかなかった。
「……知らなかったのよ」
Stray Sheep SIDE
戦災孤児の物語。人間の少年、エスパーの少年、モンスター・セイレーンの少女の幼い三人。
人間の少年が臆病な二人を支えていた。ベーシックタウンから川を渡る際必ず通る橋で行商人などを襲っていたが、アースラ達に呆気無く殺害される。
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