一部で大変好評だったので、懲りずに続きを書いてしまいました。
ドリフの専制君主も今頃、メイド冥土で「だめだこりゃ」と呟いてることでしょう。
『もしも、気前のいいもったいないオバケがいたら…』
「ふんふんふ〜ん♪」
キッチンでフライパン片手に料理を作っている、万年貧乏神父の唐巣。
神父が炒めているのは、自家菜園で作った野菜。それとパンの耳。
まさに、『ラブユー貧乏』ならではの食材である。
「いいのか? ゴチになっても」
「調味料をお裾分けして頂いた、せめてものお礼です。それに、パンの耳は邪夢おばさんの工場からただで頂いたものですから」
邪夢おばさん…ああ、あの人か。とても綺麗な女性だよな。
俺と同年代の娘がいるそうだが、かなりの上玉に違いない。
しかし何で邪な夢?
「横島君の夢なら、さぞかしえっちっちぃな夢でしょうね」
「だから何でモノローグにツッコミ入れるんだ」
「何よ、いつも私の中に入れてるくせにぃ。それ位いいじゃないの」
「あの……仮にもここは教会なんですから、そういう会話はちょっと…」
愛子も本日のディナーのゲストだ。
先日の慈善バザーで同人誌を売った彼女は、何とバザーのMVPとして表彰されてしまった。
「しかし、慈善目的とはいえ、教会であんなもん売って良かったのか?」
「『あんなもん』とは、失礼な言草よね」
彼女が売ったのは801本。カップリングは……言わぬが花。
「料理が出来上がったので、食卓に運んでくれませんか」
「あ、私も手伝うわね」
「いや、愛子さんはゲストなんですから」
「そうだぞ愛子。手伝わないで待ってるのがゲストの仕事だぞ」
「……横島君なら、居候でも遠慮なく3杯目を食べるわね(汗)」
食卓に料理が並ぶ。
「それでは祈りを」
郷に入っては郷に従え。ピートの真似をする。
「なんみょ〜ほ〜れん草…」
ヲイ愛子、それはキリスト教やない。しかも、題目間違うとる。
見ろ、神父の顔が引き攣っとるで。
「……頂きます」
そして食事が始まる。
まずは、パンの耳の野菜炒め。
「…んまい」
「本当ね」
「こんな味初めてです。先生、ひょっとして」
「ああ、横島君が持ってきた例の調味料だ」
オフクロが航空便で送ってきた向こうの国の謎の調味料。
流石にいきなり自分で使うのは、貴重な食材を無駄にする可能性がある。
そこで、神父達をモルモットに使った訳だが。
「本当に貰っていいのかね? 2人なら1年分に相当する量だよ」
「いいっすよ、部屋にはあの2倍の量がまだ残ってますから。それに、賞味期限切れで捨てる方が余程もったいないし」
もしかして、オフクロは予めこれを見越して……。
そうだ、小鳩ちゃんにも分けてあげないと。
次は、パンの耳の野菜あんかけ。
「あんかけは美味いんだが…」
「パンにかけて食べるっていうのは、どうかなぁ…」
「学校給食なら、こういう組合せは珍しくないと思うがね」
「そうなんですか? 僕にはよく解りませんが」
パンの耳の天ぷら。
「衣つけて揚げる必要あったか?」
「パンの耳をそのまま天つゆに浸して食べた方が手間いらないわね」
「そもそも料理は、無駄に手間をかける事に意義があるのですよ」
「物は言いようですね」
パンの耳カツ。
「トンカツの肉を抜いて衣だけ出されたほうがマシだな」
「横島さん、贅沢は敵ですよ」
ピート、鬼畜米英が言う台詞じゃないぞ。『贅沢は素敵』がお前らの合言葉の筈。
「あの……僕枢軸国の出身なんですが」
「細かい事は気にするな」
野菜スープ。パンの耳はクルトンとして使用。
「これは美味しい」
「うん、そうね」
「よかった。このスープは自信作なんだ」
そして野菜サラダ。
「ドレッシングかかってないわね」
「とりあえず食べてみてくれないかな」
「生野菜を塩もかけずに齧るのか? まるでウサギだな」
パクッ
モグモグ
ゴックン
「んまい!」
「野菜だけでこんなに美味しいなんて…」
「驚いたかね? 私も初めて食べた時はびっくりしたよ」
「ピート、一体どこで盗んできたんだ?」
「盗んでません!」
「冗談だ。そこらの畑に生えてるよーな代物じゃねーだろ、これは」
「ええ、この野菜を見つけたときは、まさに神のご加護を感じました」
「つまり偶然見つけたって事か?」
「はい」
「でも盗んじゃいけないぞ。一生懸命作ってる農家の人が気の毒だ」
「違います!」
「じゃあどこから代金を調達したんだ。神社の賽銭箱か?」
「だから盗んでないって言ってるじゃないですか!」
「横島君、いい加減ピート君おちょくるの止めなさいよ」
「それもそうだな。で、何処に生えてたんだ?」
「裏の公衆便所のすぐ側ですけど」
1週間後。
「おい横島、お前はサラダ食わんのか?」
「いやいい。雪之丞、好きなだけ食ってくれ」
「横島さん、遠慮しなくていいのに」
「そうだよ、どうせ元手はかかってないんだから」
「いや今日は雪之丞にめったに味わえない味を堪能してもらおうと」
「横島君がこんなに友達思いとは知らなかったよ」
「そうですね……横島さん、その優しさを少しでもいいから僕にも」
「ま、何と言っても横島は俺にとって1番のダチだからな」
ふっふっふ…
これで、雪之丞にカップ麺食われることはなくなるだろう。
少なくとも、奴が真相を知るまでは。
「で、結果は?」
「真相を知った後も神父にたかってる」
「良かったわね。これで安心して」
「いや俺の所で麺食ってその後で神父に」
「……だめだこりゃ」
『もしも、行革に取り組むもったいないオバケがいたら…』
西条輝彦。
オカルトGメンで1番仕事ができる男。
しかし、お坊ちゃん育ちである彼には、どーしても苦手な分野がある。
「という訳で、君に『しまつの極意』を教えて貰おうと思ったんだが」
関西では、倹約のことを『しまつ』と呼ぶ。
「……1度廊下に出ようか。2人きりで話したい事がある」
「解った。じゃ、小鳩ちゃんちょっと待っててね」
「はい♪」
「小鳩ちゃんを連れてきたのはまずかったか?」
「いや、それ自体は問題ない。ただ」
「まあ、女性をしょっちゅう連れ込んでるお前が言えるわけないか」
「仕事場には連れ込んでない!」
「……つまり自宅には連れ込んでると」
「話の腰を折るな! 君が女性同伴で来るのは一向に構わん!
何で彼女が僕のうな重を食べてるんだ!」
「よく俺が食べてないと判ったな」
「ご飯が顔に付いていたからな」
「ま、食ったのが俺でなくて良かっただろ。小鳩ちゃん喜んでたし」
ちなみに、小鳩持参の弁当は、横島の胃の中。
ロン毛は、今にもお腹と背中がくっ付きそうであった。
ケータイで店屋物を新たに注文する。
「あ、オカGの西条だが、天ぷらうどんを1人前」
「話終わりましたか?」
「ああ」
「西条さん、うな重ご馳走様でした」
「…よ、喜んで貰えて良かったよ…はは……ふぅ」
「それじゃ小鳩ちゃん、後は頼んだよ」
「はい、小鳩に任せて下さい」
「おい、何で彼女に任せるんだ。僕は君に」
「隊長に直接話があるんだ。オカルトGメンの経費削減案に関してな」
そう。西条の本来の目的。それは、オカルトGメンの構造改革。
聖域なき構造改革のメスは、ここにも及んでいた。
小鳩はごみ箱を調べている。
「西条さん、このティーパックもしかして1回で使い捨てですか?」
「普通ティーパックは1回で使い捨てだと思うけど」
「もったいないです!
1回使ったティーパックを幾つかまとめて2番だしを取れば、その分紅茶代が浮くじゃないですか!」
「いやその紅茶自腹なんだけど」
「ダメです! 普段から節約を習慣にしないから、ムダ遣いが増えるんです!」
「出涸らしの紅茶なんて飲みたくない…」
「だったら、いっそのこと水で我慢しましょう。カフェインは利尿作用がありますから、お茶やコーヒーを止めればトイレの回数が減ります。つまり、その分水道代が浮くわけです」
「徹夜の仕事にはカフェインが不可欠なんだけどなぁ…」
「洗濯バサミで我慢して下さい。あ、トイレで思い出しました」
タッタッタッ…
「こ、この美しい顔に洗濯バサミ…」
タッタッタッ…
「あれ、思ったより早かったね」
「違います。西条さん、トイレットペーパーは1回どれ位使いますか?」
「いやそもそもシャワー使うから」
「もったいないです!
トイレ紙30センチ! これは譲れません!」
「シャワー使えばそれこそ0センチじゃ」
「電気と水道のムダです!」
「痔持ちにはシャワートイレは必需品なんだけど」
「ぢ・大黒堂の薬塗ってさっさと治して下さい! それに、ドライヤーで手乾かすのもムダです! タオル使って下さい!」
「いや僕は別に痔じゃないんだけどね」
「嘘吐かないで下さい! 西条さんは誰がどう見ても受けキャラです!」
「だから完全に論点がズレてるってば」
「問答無用です!」
こ〜んな具合に、もったいない小鳩がボンボン西条に『しまつの極意』を伝授している頃、横島は
「ふっふっふ……横島屋、お主も悪よのぅ」
「いえいえ、隊長には敵いませぬ」
美智恵と2人で『悪代官と越後屋ごっこ』をしていた。
「西条さーん、ご注文の天ぷらうどんです」
「そこに置いといてくれ。代金は小切手で」
「今なんて言いました?」
「いやだから小切手でうどんの代金支払うと」
「もったいないです!
漱石先生1人いれば十分な買い物に、何で小切手帳使うんですか!」
金持ちの常識は、庶民の非常識。
「あっ! どうしてすぐにうどん食べようとするんですか!」
「勿論すぐ食べないと麺がのびるから」
「もったいないです!
麺はのばした方がお腹にたまります!」
「そんな食べ方、嫌すぎる…」
もったいない小鳩の常識は、世間の非常識。
「という訳で、この天ぷらは私のお腹にボッシュート♪」
「○とし君人形かけてないのに、何でっ!」
「そもそも、天ぷら食べながら『しまつの極意』を極めるなんて無理です。天ぷらの味が染み込んでいるうどんつゆ飲めるだけでも感謝して下さい」
「ううっ、あの店は天ぷらが主役なのに…」
横島が戻って来た。美智恵も一緒である。
「小鳩ちゃん、こんにちは」
「あ、お久しぶりです」
「ふう……」
「おい西条、何ため息ついてるんだ」
「いや、『しまつの極意』がこんなにキツいものだとは思わなかった」
西条は、ソファでぐったりしている。
「小鳩ちゃん、もしかして『お百姓』コースを西条に」
「いいえ、横島さんに言われた通り『若旦那』コースにしましたけど」
「何なんだ、その百姓とか若旦那とかってのは」
「『しまつの極意』のグレードに決まってるだろ。
1番ハードなのが『一揆寸前のお百姓』コース。
2番目が『武士は食わねど爪楊枝』コース。
3番目が『身代つぶした若旦那』コース。
4番目が『世間知らずのお公家様』コース。
そして1番ヌルいのが『宵越しの銭は持たねぇ』コースだ」
「あれよりキツいコースがあるのか…」
てゆーか、4番目以降は、しまつでも極意でもない。
「で、肝心の経費削減案とは一体何なんだ? 何で僕に先に相談しない?」
「その理由は隊長に聞け」
「単刀直入に言うわね。西条君、貴方クビ」
「はぁっ!?」
「あの、今幻聴が聞こえたようなんですが」
「だから幻聴じゃないって」
「もう1度言うわ。西条君、経費削減のためGメン辞めてくれない?」
「それってマジ?」
「そう、マジ」
「西条、いい加減に現実を受け入れろ」
「何でオカルトGメンで1番有能なこの僕がリストラされるんだ!?」
「だからこそだ」
「?」
リストラマン忠夫のリストラ講座。
「無能な人間から辞めさせる事にすれば、一体どうなるか解るか?」
「勿論、クビになるのは嫌だから競争原理が働くに決まって」
「そして、功名争いでチームの輪が乱れ、逆に仕事に支障を来す…」
「………」
「スタンドプレーが慎まれるべき職場に競争原理を導入しても、雇用不安を煽り立てるだけで何の得にもならん。お前みたいな自信過剰な奴ばかりじゃねーんだよ」
「それが何で有能なこの僕を辞めさせる理由になるんだ」
「西条、そもそもオカGにずば抜けて無能なスタッフなんているか?」
「いないだろうな」
「スタンドプレーが御法度なら、ずば抜けて有能なスタッフも必要ない。だったら、給料が高い奴から先に切った方がいいって事だ」
結論。ロン毛はしつこい、ロン毛は用済み。
「給料カットすればすむ話だろ! 何で一足飛びにクビなんだ!」
「つぶしが効くのはお前位だからだよ。お前なら、オカG辞めても十分やっていけるからな」
「西条さんって、そんなに凄い方なんですか?」
「ああ、性格はともかく、能力はAクラスだ」
「西条さん」
「ん? 何だい」
「オカルトGメン辞めても、頑張って下さいね♪」
「え゛?」
「大丈夫さ。性格の悪さとGSの能力は比例するみたいだしね」
「そうなんですか?」
「いや僕は辞めるとは一言も言ってないんだけど」
「まあ、あくまでも俺の実体験を参考にしただけなんだけど」
「美神さんの前でも同じ事言えますか?」
「だから僕の話を聞いてくれないかなぁ」
「えっ! そ、それは…」
「令子に聞かれたら間違いなく時給減らされるわね」
「先生! 給料下げて構いませんから今まで通り」
「そ、それだけは堪忍やぁ〜」
「内緒にしておいてもいいけど、口止め料は高いわよ♪」
「オカルトGメンで働かせて下さい!」
「解りましたっ! それなら今すぐ体で払って差し上げます!」
「いいわね♪ よかったら小鳩ちゃんも一緒に口止め料貰わない?」
「…って、何でシカトするんですか!!」
「じゃあお言葉に甘えて」
「冗談だったんだけど……。ま、いっか♪」
「全然良くなぁ〜〜〜〜〜〜い!!!」
「ここじゃ流石にまずいから、どこか邪魔の入らない所へ行きましょ」
「そうっすね」
「おい何処へ行く! まだ話は終ってないぞ!」
「やっぱり2人で横島さんを攻めるんですか?」
「いや、どーせなら2人で隊長を攻めてみたいけど」
「いいわよ。2人とも返り討ちにしてあげるから」
「先生! どうかお慈悲を! お慈悲を〜っ!!」
結局、西条のオカG辞職は、有耶無耶のままに既成事実化された。
西条は、個人事務所を都心の一等地に構えた。しかし…
世間の風は冷たかった。
「何でこうなるんだ…」
現在、彼のGS事務所には閑古鳥が鳴いている。
オカG退職と同時に、○きメモの主人公が爆弾を破裂させたが如き悪い噂が流れたため、彼は社会的信用を一気に失った。
銀行は金を貸してくれない。
どーせ転職しても稼ぎはあるだろという理屈で退職金もなし。
その上、公務員というぬるま湯に慣れきっていたため、自由業には全く不向きだったのである。
「……だめだこりゃ」
『もしも、18禁のもったいないオバケがいたら…』
ドピュッ! ドピュッ!!
ドクドクドクッ…
ドクドクッ……
ドク………
「ふふっ、まだこんなにいっぱい出るんですね」
「お、おキヌちゃ〜ん(泣)」
どう考えても羨ましい状況なのに、横島君泣きが入ってます。
それもその筈。今日は朝から12時間ずっと、おキヌちゃんのお口だけ。
肝心のメインディッシュはお預けをくらったまま。
「お願いだから少し休ませて…」
「だめです。時間がもったいないです」
「もったいないって、何も食べずにこればっかは流石に俺でも」
「いつも私の手料理を食べているんだから、今日は私が食べる番♪」
「ううっ、まさかおキヌちゃん食べる前に俺が食べられてまうとは」
おキヌちゃんの今日の食事は、生のプロテイン。
「横島さん、そんなに私が食べたいですか?」
「た、食べたい」
「どんな風にして食べたいですか?」
「おっぱい触りたい、そんでもってチューチュー吸いたい」
「それから?」
「お○んこ見たい。触りたい。舐めたい。入れたい」
「はい、よくできました」
「じゃあ今度こそ…」
「ダメです。まだお預け♪」
「そんなぁ〜 (T_T)」
……とまあ、こんな事を1日中延々と繰り返していた訳である。
よっぽど、前回出遅れた事が悔しかったのでしょう。
本当は、今すぐにでも純潔を捧げたい。
でも、横島を大喜びさせるだけでは癪に障る。
自分を慰めながら横島に悪戯し続けるおキヌの心境は複雑であった。
ポトッ、ポトッ、ポトッ…
彼女の大事な部分が、淫の涙を溢しています。
どうやら、身体は正直なようです。
「横島さん、おっぱい触ってもいいですよ」
「チューチュー吸ってもいい?」
「はい♪」
モミモミ…
チュ…チュ…
ペロッ♪
「あぁっ!」
我慢できずに昇天。
「じゃあ私が上になりますから」
おキヌは横島の棒を握ると、そのまま秘所へと誘導。
先端が秘孔に触れる。いよいよ貫通式。
しかし、幸せは長くは続かなかった。
スタスタスタスタ…
スタスタスタスタ…
ガラッ
「ダメだっ! おキヌちゃんの純潔はぜってー破らせねーだっ!!」
「さ、早苗お姉ちゃん!」
スタスタスタ…
「あ〜〜れ〜〜〜」
おキヌちゃんは、『横島忠夫被害者家族会』代表に奪還された。
「で、俺は一体どうすればいいんだ?」
「勿論、丁稚としてこの私にご奉仕すればいいのよ♪」
「何で美神さんがここにいるんですか! しかも全裸で!」
「細かい事は気にしないで、4人で性春を謳歌しましょ♪」
「愛子もいるのか…。と、いう事は」
「小鳩は横島さんのモノですから……(ぽっ)」
と、いう訳で……
ドピュッ!
ドピュピュッ!!
「「「ああ〜ん、いっちゃう〜〜っ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅっ!!!」」」
……前回と同じ無限ループに突入するのであった。
めでたしめでたし。
「全然めでたくありません!!!」
教訓。
オードブルばかり食べていると肝心のメインディッシュが食べられなくなる場合もありますので、何事も程々にしましょう。
それにしてもおキヌちゃん、本当にもったいない事しましたねー。
「あ〜んなスケベ野郎のどこがええんだか…」
「ふぇ〜ん、横島さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ん (T△T)」
「……だめだこりゃ」
『もしも、超ベテランのもったいないオバケがいたら…』
「人参は嫌いでござるぅ〜」
「私、ピーマンいらない」
「レバーは苦いから嫌でちゅ!」
「納豆は人類の敵やぁ〜」
「にーちゃん、子供じゃないんだから…」
「ケイさんの言う通りです。好き嫌いしていると、もったいないオバケが出ますよ」
「そんなオバケ聞いたことがないでござる」
「今時、そんな言葉真に受ける子供なんていないわよ」
「オバケなんか返り討ちでちゅ!」
「GSと人外相手に、オバケが脅しになるわけないでしょ…」
スタスタスタスタ…
「あれ、にーちゃん足音が近づいてくる」
スタスタスタスタ…
ガラッ
「と〜んでもねぇ、わしゃ神様じゃよ」
「師匠、そんな事は解ってます」
「てゆーか、あれは神社の神様だろ…」
ハヌマンは、何故か耳が遠い神様の格好をしていた。
「ひょっとして、今のギャグだったでござるか?」
「全然面白くないわね」
「さっぱり意味が解らないでちゅ」
「このギャグのどこが面白いかというとな…」
「にーちゃん、いちいち説明しなくていーよ」
「という訳で、ツカミはOKじゃな」
「ツカんでないツカんでない」
「師匠、そもそもこれ以上ネタがあるんですか?」
「小竜姫よ、わしの若い頃の名前は知っておるな」
「確か孫悟空でしたよね」
「ドリフネタで孫悟空とくればこれじゃ」
ニンニキニキニキ、ニンニキニキニキ…
「師匠、『飛べ!孫悟空』はかなりマニアックだと思いますよ」
「確かに、放映期間が半年では、忘れ去られても仕方がないかのぉ…」
「拙者達は沙悟浄か猪八戒のどちらかでござるか?」
「じゃあシロが八戒ね。私は河童で我慢するから」
「何で拙者が豚でござるかっ!」
「河童も豚も大差ないでちゅよ」
「じゃあパピリオ殿に譲るでござる」
「そんなのいらないでちゅ」
「じゃあおいらが八戒役やってやるよ」
「沙悟浄と猪八戒ならもう決まっておる。ほら、そこに」
ハヌマンが9時の方向を指差すと、そこには、
「に、任務とはいえ、このような格好…」
「出番があって良かったですジャ…」
ジークとタイガーが既にスタンバイ。
「シロ、タマモ、パピリオはこれを着るのじゃ」
「この衣装のどこが西遊記なのよ…」
「どうやらこれは、あいどるの衣装でござるな」
「それって、もしかして…」
すーぱーもんきー孫悟空♪
「桃色レディか?」
「その通り。ドリフと並ぶ『翔べ!孫悟空』の看板じゃ」
「その役なら、美衣さんやケイの方が順当じゃないのか…」
「にーちゃん、おいら♂なんだけど」
「ところで私だけ衣装の柄が違いまちゅけど、一体どうしてでちゅか?」
「パピリオのはキャンディーズジュニアの衣装じゃ」
【キャンディーズジュニア】
あまりにも安直なグループ名なので、後にトライアングルと改称された3人組だが、名前以外はほぼ完全に忘れ去られている。
「という事は、あと1名女の子が助っ人に入るのか」
「いや2名じゃ。それもかなりの綺麗どころ」
「そ、それってもしかして!」
「お、やっと到着したようじゃな」
そこにいたのは、な、何とっ!
魔族正規軍の美女2名。
「はぁ…」
「何で私の顔見て落胆するんだっ!」
悪Qさん、かなりおかんむり。
「ううっ、ルシオラ〜っ」
「よっぽど期待してたんだねぇ…」
ベスパさん、心底横島に同情。
「で、何で私の衣装がないんですか?」
「ある訳ないじゃろ。小竜姫よ、お前の役は馬じゃ」
「え゛っ?」
「という訳で、いざ天竺へ出発じゃ!」
「何でこうなるんですかぁ〜っ(泣)」
ゴーゴーウェスト♪ ニンニキニキニキ…
そして、小竜姫様は…
ジュポッ! ジュポッ! ジュポッ!
「あ、ほれ、ほれ、ほれっ♪」
「あん、あん、ああん♪」
「ほんにめんこい牝馬じゃのぉ〜」
「もっと、もっと後ろから突いて下さいぃ〜」
調教師兼種馬のハゲヅラ横島にたっぷり毎晩可愛がられていた。
横島の役は三蔵法師ではない。
そう。三蔵一行に同行していた謎の親父、カトウである。
ステテコ親父のコスプレで後背位とは、なかなか乙なもの。
「小竜姫ばっかズルいでちゅ!」
「神族が戦士の銃を独占するとは、デタントに反する許し難き所業!」
「タマモ、拙者達も乱入するでござるっ!」
「異議なし!」
と、いう訳で……
「ヨ、ヨコチマ……気、気持ちいいでちゅ…」
「ああ、これが戦士の弾丸か…」
「せ、拙者、先生のためならどんな恥ずかしい事もできるでござる…」
「あん、横島の舌、とっても上手い…」
横島ハーレムという名の天竺へと一行は向かうのであった。
「ワシら、置いてきぼりですカイノー」
「しょうがないから一緒に野菜生活でもしましょうか」
ちなみに、孫悟空ことハヌマンは……
「ぼんさんがへをこいた、ぼんさんがへをこいた…」
「ハギャーッ!!!」
ケイ三蔵に禁固呪を唱えられていました。
ではベスパさん、最後の決め台詞を。
「……だめだこりゃ」
[平成16年9月1日更新]