青さんの絵茶にお邪魔した際に出たネタがあまりに萌えたので書いた。
反省はしていない。
まだ書き終わってないけど、ひとまずアップ。
・革命エピローグ以降、堂上夫妻の話です
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きっかけはよく分からない。
堂上が作ってくれた夕食を二人で仲良く食べた後、リビングでくつろぎながらとりとめもない会話をしていた。
和やかな夫婦の語らいの時間だったはずが、気付けばお互いの身体を擽りあっている。
郁は堂上の脇腹や首、足の裏辺りを必死でくすぐっていたが、堂上はくすぐりに強いらしく、思ったような反応が返ってこない。そんな堂上とは全く逆で、郁は夫の手によって呼吸が辛くなるくらい笑う羽目になっている。
リーチの差では郁の勝ちだが、体裁きや力では堂上に適わない。いつのまにか床に押さえ込まれ、両脇腹をおもいきりくすぐられていた。
「あっ……つし、さん、なんでくすぐったくないのよう…っあははっ!」
「さあな。お前はくすぐりに弱いよな。まともに呼吸出来てんのか?」
「そんなこと……くふっ、聞く暇あったらやめてぇー!」
「降参したって言えばやめてやる」
堂上はニヤニヤと笑いながら負けを促してきた。こうなると郁の負けず嫌いの血が騒ぐ。
さあ、どうする。郁はくすぐったさを耐えながら必死で考える。
堂上の反応を思い出す。時々笑い声を上げていたので全く効いていない訳ではないと思う。でも自分の手ではあまり効果がないようだ。
自分の手で駄目なら。
「どりゃあっ!」 特殊部隊で鍛え上げた腹筋を駆使し、寝転がっていた体制から一気に起き上がる。その勢いで堂上の手を振り払い、堂上が驚いている隙に寝室へ走った。
そして、目的のものを手にしてリビングへと戻り、堂上を見据える。これでおそらく形勢逆転できる。
「お前何して……って、何持ってんだ」
「何って、見ての通りだけど」
「俺の目がおかしくないのなら、それは筆に見えるんだが」
「うん、メイクに使う筆。篤さん正解」
郁はにんまりと笑いながら、筆を両手に堂上へと迫る。
手で駄目なら道具を使えばいい。
そう判断した郁は、効果がありそうなもを考えた。
定番グッズは羽根やこよりだと思う。だが、羽根なんて家にないし、こよりを作っている余裕はない。そんなことをする暇を与えてくれる程、堂上は甘くない。家にあってすぐに使えるものは何か。自分の持ち物を脳内で検索しているうちに、化粧道具に大き目の筆があることを思い出した。郁はそれを取りに寝室へ行ったのだ。
「篤さんもこれなら我慢できないでしょ?」
「何考えてんだ、ちょっと待て!」
明らかに焦る堂上に、自分の予想が当たっている確信を深め、じりじりと距離を詰める。案の定、堂上は少しずつ後ずさりをして距離を取ろうとする。
しかし負けられないと張り切る郁は、筆を両手に構えながら着実に堂上をソファに追い詰めていく。
「待たないもん。勝負に勝つ為には全力を尽くさなきゃ」
「いつの間に勝負になった!」
「だって篤さん、降参しろって言ったもの。負けてらんないわ!」
うりゃあっと掛け声を上げ、気合を入れる。そして堂上を捕まえて一気にシャツをまくりあげて腹へ筆を滑らせた。
「うわ、やめっ、くっ……はははっ!」
「えっへっへ、篤さん、どう?降参?」
「降参……な、訳、あるか……っ」
先程までは殆ど笑い声を上げなかった堂上が、筆でくすぐった途端に笑い転げる。その様子に気をよくした郁は、堂上を押し倒して更に脇腹や胸に筆を走らせていく。
***
以下、もう少し続く予定!
ご覧になられるか分かりませんが、非常に萌えな絵を描いて下さった某方々と、
絵茶でご一緒した皆様のおかげで書けたネタです。
あの萌えには全く手が届かないですが楽しんで頂ければ嬉しいのであります。
青 - 2008/09/17 (水) 08:10 Edit
わーーーきゃーーーーvv
ホントにくすぐり合って勝負になってる!!ねおんさん最高(笑)
裏にいかずどこまで・・・?と思ってたけど、素材は裏ちっくなのにちゃんと表ですねー。郁ちゃんは果たして堂上を降参させる事ができるのか?!逆襲はあるのか?!
続き楽しみー(笑)
あの絵茶の絵で妄想するとどうしても続きが裏っぽいんだけど・・・・