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05_ 2026
先日のコミティア(コミティア80)にてサークル東山神兵の新刊を買う。あらゐよしひこ『チャーリーの一方的な走馬灯』。
まず、後書きのコメントの印象から語ってしまおう。あらゐ氏の物言いが、珍しく冷静さを欠いている様に見える。これまで、どんなテーマについても一般論的な語り口から逸脱しない冷静さを保っていたのが、大量殺人者…今作の様なゲームの様に人間を射殺す類の殺人について語る時、興奮気味になっているのが興味深い。
ともかく、僕はいつもと違って、今回のあらゐ氏の語りにはちょっと共感出来かねる、と言うか距離を感じてしまう。

で、本編は―。

状況描写としては、通行人を高みから狙撃する大量殺人を描いただけで、氏の作品らしからぬ単純さであるが、社会通念も法も足枷にならぬ者の前で我々一般市民が如何に無力であるかが実も蓋も無く暴かれるのは確か。物理的には僕等は何からも守られてはいないのだ。
結局、僕は狙撃者(主人公)に感情移入出来ないので、そういう感想になってしまう。そういうものとして効果があった。
しかし、あらゐ氏の作品にいつもある痛烈な批評性は、今作に於いてはそこではないんじゃないか。では大量殺人者をそれたらしめる背景の何たるかを問題としたかったのか? 僕にはそれは伝わってこない。だから、「一方的な」って付いてる。結局、あらゐ氏はいつだって冷静でしかあり得ない。




 
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2007-05-27 (Sun) 23:59:58
正直、1ミリも面白くないなぁと思いながら、何故か毎週結構楽しみにして観ている「DARKER THAN BLACK」。
如何にもな設定/世界観、如何にもなキャラ・デザ、如何にもなストーリー…。
ただ、そんな外観に包まれながら、その実、いわゆるアキバ系なんかとは程遠い所に存在する、腐れた世界と人間のクズの様な者達のミもフタも無い救われない物語の様相を呈している(主人公が大食らいだっていう設定も、コメディ・タッチのエピソードの時までおかしみを感じさせる事は無かった)。
つまり、いよいよヒロイズムなど幻想だという事を示すヒーローものが登場したって事なのか? そうなのか?



 
ID: イカサマ・ヘッド / comments (0) / trackback (0) / 日記
2007-05-25 (Fri) 23:59:51
前項で、是非を問わず存在するのみで強烈な批判となり得るものが存在する、と書いた。
ふと鶴見済『完全自殺マニュアル』もそうだったと思い出す。

かつて読んだ記憶だけで記すが、事実上自殺の方法を紹介・解説するだけのこの本は、自殺を望む者に、“あ、それなら首吊りが一番いいですよ。服毒はお勧め出来ない。割腹は絶対やめた方がいいですよ”と具体的に指南する訳だが、それは逆説的な自殺志願批判となる。
が、鶴見氏は、自殺という選択肢もアリだと示す事で、生き易くさせるという意図で書いたと語っていて、これは即ち、ともすれば自殺志願者をただ追い詰めるだけの自殺否定論への批判である。

自殺志願者と自殺否定論者という相反する両者への批判となり得るという矛盾が何故成立したかというと、この本が自殺志願者に生き易くさせるという目的を、何より実効を求めるが故の従来の社会通念を度外視した方法で行ったからだ。それは頭ごなしな自殺否定論者への批判となる。

真摯な本だった。

 
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2007-05-22 (Tue) 23:59:55
「しかし、日本のキッズの口語はなんて美しいんだろう。実は“日本語がダメになった”時代なんて一度もなくて、それは粋な若者の間で常に進化を遂げてきたのだ」
(磯部涼 『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』)

糸井重里監修『オトナ語の謎。』(新潮社)は、インターネット・サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されたものを纏めたものだが、これが実用書としても機能しているとして、それはそもそもの作り手の本意ではなかったろう。
それは前文に、イトイ少年の「あなたは」という言葉に突然激怒した教師のエピソードを挙げている事にも窺える。日本語として正しくても、オトナの世界ではそれは通用しなかった、どうやらオトナの世界特有のオトナ語とでもいうべきものがある様だとその時から意識し始めた、との語りには反骨の性根が見て取れる。

本書で挙げられている「オトナ語」は皆、会社人ならば日々触れ、使っているもので、それぞれに為される説明も、なるべく下らない茶々入れに留められ、由来などについては語られない。即ち、用語辞典的な意義は本来全く無い(その点で、あくまで学術書から逸脱していない早川いくを『へんないきもの』とは異なる)。

じゃあ、何も言ってない本なのだろうか。
是も非も述べず、ただ存在する事が、ある事柄への批判となるという批評性も存在するのだ。



 
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2007-05-10 (Thu) 23:59:58
5/5(土)、コミティア80、東京ビッグサイト(東1,2ホール)、け22a「時計屋」。今度の新刊は『中村紀洋子(なかむらのり・ひろこ)の行こまい! ドラゴン・ロード』です。ウソです。

 
ID: イカサマ・ヘッド / comments (0) / trackback (0) / 私的
2007-05-02 (Wed) 23:59:10
生楽器の音楽と、機材による音楽があって、ヒップホップは言うまでもなく後者な訳だが、にも拘らず肉声がメインに据えられ、そのスキルが非常に問われるという考えてみれば不可思議なジャンルだ。

ボス・ザM.C.という人は、その絶対的な表現力とは裏腹に声量・声質についてはラッパーとして特異ではないタイプとしてカテゴライズされていた筈だ…った。
ザ・ブルーハーブのニュー・シングル「PHASE3」、c/w曲「C2C4」のボスのフロウは、音楽詞の意味を汲まず音として聴き流すリスニングを嫌うボスには悪いが、音として大変素晴らしい。ともすれば嗄れているとすら言われそうな程に掠れ乾いた声が正確にリズムを刻む。これはラップの魅力そのもので、ヒップホップの魅力そのものだ。
「フェイズ3」とはよく言ったもので、彼等はまた一つ新しくなって帰ってきた。

 
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2007-04-10 (Tue) 23:59:58
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