ホストをしているカカなんて嫌だ、もしくはホストを書くのならパラレルとして 本格的にやってくれと思われる方はご閲覧をお控え下さい。 尚、私はホストクラブへ行ったことがありませんので、全て想像で書いております。 事実に反するような点がございましても、お見逃し下さればと思います。 以上ご承諾いただける方は下へとお進み下さいませ。 この音に異常に敏感な自分に心底呆れながらも、 ベジータはすっかりお馴染みとなってしまった言葉を突然の侵入者へ浴びせたのだが。 「貴様何度言ったら分かるっ・・・カカ、ロット?」 毎度部屋中に響き渡るベジータの怒声も、今回ばかりは虚しく宙に舞った。 きょとんとした顔で小首を傾げるベジータの予想通りの反応に 男はにやりと口角を上げてみせた。 「どうしたんだ、その服。」 見慣れない姿に格好いいかもしれないと思ってしまったことを記憶の中で抹殺して、 ベジータは改めてその男をしげしげと眺めた。 あれしか着ないと言っても過言ではないほど着古した山吹色の道着は今や影も形もなく、 男がまとっているのは真白いシャツと銀のストライプが入った黒いスーツである。 シャツのボタンは三つも開けられ、スーツのボタンに至っては一つしか閉じられていない。 だらしなさを窺わせるのみである筈の服装も、黄金色の光を放つ目前の男にとっては 眉目の秀麗さを誇示するに過ぎなかった。 「・・・ぁ・・・・。」 頬を包む暖かな手を何故かいつものように叩き落すことができず、 ベジータは先程とは一転して穏やかな笑みを浮かべるカカロットを ただぼんやりと見つめていた。 「今なぁ、ホストってのをやらされてるんだよ。」 「・・・ほすと?」 聞き慣れない単語に首を傾げるベジータの姿に忌々しい記憶が蘇り、 美丈夫は小さく舌を鳴らした。 「ああ。最近悟天がやたら食いまくるからチチがキレて、俺を仕事に出しやがったんだ。 でもつまんねぇから逃げてきた。給料はいいんだけどなぁ・・・。」 一人ごちる顔にはなるほど退屈という二文字が浮かんでいる。 「何で超化してるんだ?」 「よく分かんねぇけど、こっちの方が具合がいいんだってよ。」 「・・・・ん。」 カカロットにゆるりと頬を撫でられ、覚えのある震えがベジータの背を走り抜けた。 月草色の瞳に見つめられると、まるで石にでもなってしまったかのように動けなくなる。 意識に薄いもやがかかったように、喜んで思考を手放してしまいそうになる。 ベジータの黒檀色の瞳はいつしかねっとりと淫靡に艶めいていた。 「お前も一緒に来ねぇか?」 だがその言葉を聞くと同時に意識を覆っていた薄い膜が弾け、 ぱちりと音がしそうなほど大きく瞬いたベジータは思わずカカロットに詰め寄っていた。 「お、俺は貴様の暇つぶしじゃないんだ!!とっとと失せろバカロット!!」 困惑したようにわざとらしく片眉を上げ、男は冷笑を浮かべた。 彼の中に眠る暗い鬱々とした感情を垣間見せる顔も、けして彼の美観を損いはしない。 陰惨な色を見せる表情に己の本能を引きずり出されるような感覚に、 ベジータは密かに身震いを起こした。 「ま、もともとお前にはできねぇような仕事だし、仕方ねぇか。じゃな。」 そのまま片手を上げ歩き去っていくカカロットを、 しかしベジータは居丈高に呼び止めた。 生憎嘲るような笑いを浮かべた者をそのまま帰せるほど、 卑小な自尊心をもっているつもりは更々ないのだ。 たとえその高い矜持が己が身の破滅を招こうとも。 「ちょっと待て。誰も行かんとは言ってないだろうが。 貴様がどうしてもと言うなら行ってやってもいいんだぜ。」 「要するに行きてぇんだろ。分かったから早く掴まれよ。」 「・・・黙れっ、カカロットのくせに。」 密かに肩をふるわせていたカカロットは、文句を言いながらも 自分の肩を掴むベジータの姿についに耐えきれず笑いを漏らした。 「仕事見つけるったってどうすりゃいいんだ?オラ働いたことねぇしなぁ・・・。」 適当に店で買ったコーヒーの苦さに顔をしかめながら、 悟空は先程から何度も吐き出されている呟きをまた一人繰り返した。 このまま時間をつぶして家へ帰るという選択肢も頭の隅でちらつきはするだが、 働かなければ一生食事を作ってやらないという妻の言葉が何とか彼を押し止めていた。 他人種と比べ食欲が異常に旺盛なサイヤ人にとってはこれ以上無い脅迫なのだ。 それだけは何としても避けたいと決意を新たにした悟空の行動は、 しかしまた盛大な溜め息を漏らすに終わった。 「孫さんじゃないですか。こんな所で何をされてるんです?」 世間から隔離されているような田舎に住んでいる悟空が 街で人に声を掛けられるのは珍しい。 訝しみながら振り向いた彼の前にいたのは、薄暗い夜気の中でも尚鮮やかな 金色の髪と、黒いサングラスがひどく印象的な男だった。 「審判のおっちゃん!久しぶりだなぁ。」 まだ数回しか会ったことはないのに、まるで旧知の間柄であるような 錯覚すら起こさせる偽りのない笑顔と物言いに、男は思わず破願した。 「オラ今仕事探してんだけどなかなか見つかんなくてよぉ、困ってるとこなんだ。」 しかしその言葉を耳にした途端、男の穏やかな眼差しは獰猛な獣のそれに激変した。 口元にたたえた笑みはそのままに、この好機を逃してなるものかとにじり寄る。 幸い相手はまだ気付いていないようだ。 一気に方を付けようと、男は余計な修飾は付けずストレートな誘いをかけた。 「・・・孫さん、うちで働きませんか?」 「そりゃ働きてぇけど、オラ審判なんかできっかなぁ?」 悟空の言葉の中に見える承諾に、男は瞳に宿っていた 残忍な光を身の奥底へと沈ませた。 重宝するサングラスに内心ほくそ笑みながら。 「あれは僕が協会に多額の寄付をしている関係でさせてもらっている、 息抜きのようなものなんですよ。本業はこっち。ホストクラブのオーナーです。」 「・・・ほすとくらぶ?おーなー?」 分厚いカードケースから抜いて渡された名刺を文字が読めないからと断りながら、 聞いたことのない単語に不思議そうな顔をする悟空を尻目に、 話はどんどんと発展していく。矢継ぎ早に出される質問は苦手だった。 「孫さん、お酒は飲めますか?自由に変身できますか?」 「ああ、でぇじょうぶだけど・・・。」 「完璧です。今すぐ変身して下さい。」 「・・え、何で・・・・。」 「いいから早くっ。」 自分の疑問を聞く気すらなさそうな相手に問いかけることを諦め 小さく溜め息を吐くと、悟空は全身に力を込めた。 たちまち彼の体から相当量の光が放出され、 一瞬後には太平とした漆黒の瞳が加虐的な月草色のそれに変わっていた。 目前の美丈夫の容姿に何かがゾクッと身体を貫く。 麗人の予想以上の美しさに、男は愉悦を顔中に浮かべた。 物悲しげな曲が流れる薄暗い店内には雑多な香水が混じり、 独特の匂いをもたらしている。 五感の発達したサイヤ人にとっては少し苦々しい環境ではあった。 「ここにいろよ。見つかんねぇようにな。」 「あ、おい・・・。」 ベジータを店の隅に立たせたカカロットは、戸惑いがちなベジータの声を無視して 自分を探しているのであろう女性客のもとへと足を運んだ。 「もぉ、遅い!」 「悪ぃなセーラ。」 「別にいいよ。カカロット君は私のことなんてどうでもいいんでしょ。」 ぷいとそっぽを向いてしまった女性のまろやかな頬を手で包み込みながら、 カカロットは脳内で必死に目前の見目麗しい彼女にベジータの姿を投影していた。 本能を刺激するような香りも、光沢のある美しい髪も、 たわわに揺れる豊満な胸でさえも、ベジータに無関連なものが 彼の欲望を煽ることはなかったのだ。 「機嫌直せって・・・。」 「・・・じゃぁカカって呼んでもいい?」 「ご自由に。」 胸に埋められた水縹色(みなはだいろ)の 髪を梳きながら低い声で囁けば、相手が上機嫌になったのが分かる。 チラチラと店の隅に佇むベジータに視線を送ることだけは忘れず、 カカロットは何とか義務を果たしていた。 「・・・カカ。」 「何だよ。」 「呼んでみただけ。」 無闇に胸や腿がはだけた服に身を包む女性とカカロットが睦まやかに 酒を呑んでいる姿を見せられ、ベジータは自分でも理解できない感情を持て余していた。 否、少なくともこの地球上で彼の本名を呼ぶ人間は自分をおいて他に いなかった筈なのに、それを軽々しく呼ぶ彼女と呼ばせる彼に、 そしてそんなことで苛立つ自分自身に、ベジータは戸惑いを隠せないでいたのだ。 胸の奥が煮えたぎるような激しい感情が後から後から湧いてくる。 戦ってもいないのに、こんな激情を感じたことはなかった。 あの男はいつもそうだ。一人の人間にあれほど固執したことも初めてだった。 あの男はいつも自分に新しいものを無理矢理持たせようとする。 己の胸に巣くう訳の分からぬ劣情をこれ以上感じ続けることに耐えられず、 まだ何かを話し合っている二人を横目で見やり、 ベジータは静かに店を後にした。 「ベジータ!」 突然後ろから声をかけられ、思わず振り向いてしまった先にいたのは、 やはり見知った男だった。 全速力で走ってくるカカロットに何故か恐れをなし、とにかく逃げなければと 焦ったベジータは、つま先に重心を置き空へ飛び立とうとした。 「うわっ!?」 「ベジータ、あそこにいろっつったろ。何で勝手に出て行ったんだ?」 瞬間移動など既にお馴染みの技であった筈なのに、 突然現れた男に今更ながら驚き、その男の顔に凍りつくような笑みを 認めたベジータは思わず数歩後ずさっていた。 その姿こそがカカロットの愉悦を誘っているという事実にも気づかず。 「な、何で貴様の言うことなんか聞かなきゃならないんだ!!」 「命令だからに決まってんだろ。ほら、もう後がなくなったぜ。どうする?」 後ろには壁、前にはカカロット・・・男の言う通りベジータは追い詰められていた。 壁を破壊することなど難しくはないが、破壊している間に捕まりそうな気がする。 飛んで逃げようにも飛ぶためには気を放出させねばならず、 その気を察知して男が瞬間移動をしてくる可能性は高い。 無論捕まったらどうなるかなど考えたくもない。 突如としてベジータの身に降りかかった絶体絶命の大ピンチは、 しかし目前の男に心を奪われたときから既に始まっていたのかもしれない。 「貴様、仕事があるんだろ!!早く帰れ!!」 「・・・・そうだな。女の子待たせてるし、帰るぜ。」 最後に残った言葉での攻撃を加えると、勝敗はひどくあっけなくついた。 くるりと振り返ったカカロットに見せられる背中が自分を拒否しているようで、 またカカロットをあの香水臭い店に行かせたくなくて、 ベジータは思わずカカロットのスーツを掴んでいた。 「・・ぁ・・・待っ、て・・・・カカ。」 「・・・・・・・・・。」 口をついて出た言葉は何故か、店内でカカロットと話していた女性に 対抗するようなもので、ベジータは顔を赤く染め俯くしかなかった。 重苦しい沈黙が更に羞恥心を増大させていく。 何とか言えよバカ、とベジータが内心悪態をつくのと同時に、 ベジータはカカロットの腕に抱きしめられていた。 「・・・・・!」 「オレさ、今日ずっと我慢してたんだけど・・・お前可愛すぎる。堪んねぇ。」 耳を舐められながら低い声で囁かれ、意思に反してビクビクと震えてしまう身体を カカロットに悟られぬようベジータは全身に力を込めた。 「ぁ、ふざけるなよ!!いつも適当に調子いいことばっかり言いやがって!!」 「適当じゃねぇって。ほら、あの子に言われたって何も思わなかったけど、 お前に呼ばれただけでオレの勃ってるんだぜ。お前の喘ぎ声だけでイケるかもしれねぇ。」 押し付けられた股間は確かに熱を帯びており、 ベジータは更に赤面してしまった顔を隠すようにカカロットの首筋に腕を伸ばした。 薄暗闇の中でも自分を照らしてしまう目映い光を恨めしげに睨みながら。 「・・・下品なこと言うな。」 「今更だろ。オレは嫉妬したお前にやられちまったからな。」 「だ、誰も嫉妬なんか、ヒッ・・・ぁ、ん・・・・。」 突然薄いタンクトップ越しに胸の突起を舌で辿られ、ベジータは無駄だと分かっていても 盛る男を必死に押し止めようと金色に輝く髪を掴んだ。 それでもぷっくりと膨れた乳首を吸われ、甘く噛まれ、指で捏ねられれば 徐々にベジータの体から力が抜けていってしまう。 いつしかベジータの手はそれ以上の愛撫を強請るように カカロットの頭を胸に押し付けていた。 「んんっ・・・く、ぁ・・・・も、そこばっかやめ・・・っ。」 「嘘つくなよ。」 「・・・ふ、ぅ・・・・んぁっ、うそじゃな・・い・・・。」 「もっと、だろ。ここ服の上から分かるくらい勃ってるぜ。」 事実、カカロットが弄り続けた突起は痛々しいほど立ち上がって 服の下から己の存在を誇示していた。 カカロットのざらついた舌と滑らかな化繊がえもいわれぬ刺激をベジータに与える。 乱暴にタンクトップを捲られ、繊維に擦られた乳頭がヒリヒリと疼いた。 「やぁ・・・カカロ、ット・・はぁんっ・・・・・・・・・。」 「何だよ、もうカカって呼んでくれねぇのか?」 「あぁっ・・よんでほし、かったら・・・ん、まんぞくさせろよっ。」 「・・・当然だろ?」 路地裏に響く声はひどく艶めいていた。 タンクトップを肩まで捲り上げ、ジーンズを片足にだけ纏わりつかせたベジータの姿には、 普段のストイックな雰囲気など欠片も残っていない。 スラックスのチャックだけを下ろしたカカロットに比べ滑稽で、 それでいて扇情的だった。 「ひあぁぁっ・・・!・・・・んっく、ふ・・あぁんっ。」 「なぁ、こっち向けよ。」 柳腰を掴み、自分の背に脚を廻させた身体を壁に押し付け、 十分に解れた、それでも狭い秘所に猛った肉棒を打ち込む。 メリメリと襞を裂いて奥深くまで犯すと、脳天を貫くような快絶が渦巻いた。 うなじに巻きついたベジータの手が爪を立てる痛みさえも快感となる。 いつまでも自分の肩に顔を埋めているベジータの顎を掴もうとすると、 ベジータはいやいやをするように頭を振る。 不思議に思いながらも無理矢理目を合わせると、 ベジータの秘所がカカロットの男根をキュッと締め付けた。 「・・・・ベジータ?」 何もしていない筈だと怪訝そうに問うカカロットに、ベジータは慌てて顔を背けた。 しかし自分を拒否するような言動は、カカロットが最も嫌うものだ。 「こっち向けっつったろ。聞こえなかったのか?」 一気に下降したカカロットの声音に意地を張ることを諦めたベジータは、 渋々己を穿つ男を見つめた。 その途端再び収縮した秘所にカカロットのペニスの大きさや形をありありと知らされ、 ベジータはビクビクと身体を震わせながら思わず切なげな声を漏らしていた。 「なんだよ、お前オレの格好に感じてんのか?・・・淫乱。」 「はぁっ、・・ん、ちが・・・ぅ、あぁぁっ!」 禁欲的な服を身につけたままの美丈夫の口から漏れる、 いつもなら聞くに堪えない卑猥な言葉も今では快楽を助長するものでしかない。 涙を溜めた目尻に、カカロットはひどく楽しそうに口づけた。 「こんなヤラシイ身体しといてよく言うぜ。 今だってオレの食いちぎりそうなくらい咥えてんじゃねぇか。」 「やあぁっ・・・そ、なこと、ふぅ・・・・っく、ァ、ない・・・ッ!」 自重のせいで先端の大きく張り出した部分に直腸を擦られ、 その身体をバラバラにされるような感覚に、 ベジータは無意識にカカロットの背に廻した脚に力を込めた。 しかしそうすることで更に男の肉棒を締め付けてしまい、 もはやベジータにはカカロットにしがみつくことしかできなかった。 「お前は淫乱でいいんだよ。オレがそうさせてんだからな。」 「はあんっ・・・あ、あ・・カカ、ロットぉ・・・・ひぅぅ、っく、あぁんっ。」 思考、拘泥、常識、すべてのしがらみを放棄して、 男に与えられる激しい揺さぶりに、自らを包み込む淫猥な暖かさに陶酔する。 一気に頂点へ駆け上がるような強烈な快感に二人はただ身を任せた。 「・・・カカっ、カカぁ・・も、いく、からっ。」 「ああ、オレもイキそう、だ。」 「ああぁっ・・・ま、って・・・・ふく、よごれ、る・・はぅ、んんっ。」 「かまわねぇよ。」 「ひあっ、あああぁぁ・・・・・!」 翌日、意気揚々と出勤したカカロットに男は苛立ちを隠しもせず高らかと宣言した。 「・・・孫さん、クビです!!」 |