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Z〜第9話〜 2

実験屋◆ukZVKLHcCE氏

「エリス、質問があるんだけど?」
「え?・・・なんでしょう?」
エリスをそのまま抱きかかえて寝台まで運ぶ。ついでに、ふと思ったことを聞いてみた。
「エリスから見て俺はどうなんだ?」
「どう・・と言いますと?」
「んーーと・・・まぁなんだ、カッコいいとかステキとか。」
言ってて恥ずかしくなってきた。他人目など気にしないタチだが俺はどういう人間に見られてるか
知っておくのもまた一興・・・なんて思っただけなんだが、失敗だったかな。
「・・・ゼット様は温かいです。」
「温かい?」
「はい。私はゼット様の温かさに触れるだけで身も心もいっぱいになります。」
「そうか?自分で言うのもなんだが俺は冷酷な人間だぞ。」
「そんな事無いです。王国軍にいた頃の私は寒くて辛くてたまりませんでした。
 力だけが物を言う白騎士団で私が一つだけ寒さを凌げるのが、小さい頃に会った
 ゼット様の手の暖かさの思い出だけでした。」
「エリス・・・。」
「両親を亡くした私はずっと心に寒さを抱えていました。だから温かさが欲しくて・・・
 ゼット様に会いたくて・・・私は白騎士団に入りました。彼等がゼット様の仇とも
 知らないで・・・。」
「もういいよ。」
エリスが俺の王国への憎悪を知り、自分が白騎士団に入った事を後悔している事は知っていた。
だからその件に関して必要以上に詮索する事は避けていたのだが・・。
俺はそっとエリスの頬に手で触れた。
「よりによって会いたかったゼット様の敵に・・・でもゼット様は私を愛してくれた。
 またこの温かさを私にくれた。」
俺の手をそっと握り返すエリス。
「ワガママですけど、この温かさを失いたくないです。」
「・・・わかった。」
「ん・・・」
横たわるエリスに覆い被さり口づける。
「こんなんでいいなら・・・いっぱいあげるよ。」


「ふ・・・うぅん・・・」
お互いの舌を絡め合いながら俺はエリスの服を脱がしにかかる。
「あっ、んぅ・・あん・・・」
シャツを脱がし乳房を隠していたサポーターを取り去る。
「うぁ・・そこは・・ひゃぅ!!」
舐める矛先を胸へと変える。
「あぁぁ・・・うぅぁ・・んぁ。」
左の胸を舌で舐めまわし、右胸を手で優しく揉みしだく。初めはただ戸惑うばかりだった
エリスの声が次第に熱を帯びた甘い声へと変わっていく。
「んぅぅ〜・・・ゼッ・・トさまぁ・・・お・・っぱ・・いが・・・
 気持ちい・・・い・・ですぅ〜・・・あぁぁ・・・」
エリスの声に応えて胸への責めをさらに強くする。
「ふあぁぁぁ。」
エリスが恍惚の声を上げる。
「ゼット様・・・もっと・・」
「ん?」
「もっと・・・エリスに触ってください・・・おっぱいだけじゃなく・・・いろんなトコ・・」
「ああ・・・わかった。」
顔を真っ赤にし、涙目になりながら懇願するエリスに興奮した俺はエリスの臍や脇腹まで
舐めまわす。
「やぁぁ、あっ、あぁぁ!!いいのぉ・・・気持ちいいの!!」
エリスの声も話半分に俺はエリスの腰を持ち上げズボンからベルトを引き抜く。
ダボついた瞬間を狙って一気にショーツごとズボンを脱がした。
「きゃっ、あぁぁ・・」
下半身を剥き出しにされて襲ってくる肌寒さにエリスが小さな悲鳴を上げた。
「ここ・・もう濡れてるぜ。」
エリスの秘所からはヌメりがかった蜜がトロトロと流れ始めていた。
「言わないでください・・・あぁ・・」
ワレメをそっと指で撫でるとエリスは恥ずかしがりながらも上ずった声を上げる。


「エリスのここ、ヒクヒクしてる。可愛いな。」
秘所に指を滑り込ませ中をゆっくりとかき回す。
「ふぁぁ!!あぁぁ・・・んぅぅぅ」
「俺の指に絡み付いて・・・気持ちいいの?」
ちょっと意地の悪い質問をぶつける。
「ゼット様のだから・・・ゼット様のじゃないと・・・ふぅ!!」
その答えに嬉しくなってエリスの唇を奪う。
「くぅ・・・んぅ、むぅむ・・」
舌を絡めながら俺もエリスの”温かさ”に酔いしれる。俺自身の温かさはどんなものか
分らないが、今俺がエリスに感じている温かさと同じものならば俺も絶対に守りたい。
「ちゅっ、んっ・・・むぅ・・んんっ。」
エリスも俺の顔に両手で触れてキスに応える。
「うぅ・・はぅっ!!」
エリスの秘所から指を引き抜く。
「指じゃなく、ちゃんとエリスと繋がりたい。いいか?」
「あぁぁ・・・はい・・私もゼット様と・・・一緒に。」
快感に酔うエリスを愛しいと思いながら俺も服を脱いでいく。
「・・・・・」
興奮して大きくいきり立った俺の肉棒をエリスの秘所にあてがう。だが、挿れるのに躊躇いが生まれて
しまう。エリスを泣かせてしまう・・・本当にいいのか?
「・・・ゼット様・・・」
エリスは俺の頭の後ろに手を回してしっかりと固定した。
「大丈夫です・・・だから、お願い・・・」
「・・・あぁ。」
エリスの一言に勇気をもらった。俺は覚悟を決めてゆっくりと己の分身を刺し込んでいった。


「あぁぁぁ!!」
挿入すると同時にエリスが身体を大きく反らして叫んだ。
「!!」
俺自身に緊張が走る。このままエリスを傷つけてしまう恐怖が全身に行き届く。
「・・・いです。」
「・・・え?」
「気持ちいいです・・・ゼット様の・・おちんちん・・とっても・・・」
エリスが痛みをこらえて微笑んだ。
「動い・・て・・ください・・・」
「いくぞ。」
出来るだけエリスに痛みを与えない様にゆっくりと、そして慎重に腰を動かす。
「んっ!!・・・ふっぅ、あぁぁ!!」
エリスは声をあげて俺を受け入れる。
「あっ、あんっ・・・んっ・・・はぁっ!!」
エリスの声に熱っぽさが増していく。それに負けじと俺も腰を動かすスピードを速めていった。
「あぅ、はぁん・・・・いい・・・きも・・ちいい・・ですぅ・・・」
背中に回されたエリスの手に力が入った。
「あぁぁ・・・すみま・・・うぅんん!!・・ゼット様・・・背中に・・・傷が・・ふぅあ!!」
「気にしないでいいから・・・もっと動くぞ。」
エリスが心配してくれた事に心が満たされる。その礼に俺も応えなくては。
「きゃぅ、あぁぁっ・・・んぅん・・・あっ!!」
力を込めた俺の一撃一撃にエリスは身体を大きく揺らせた。
「んぅぅ・・はぁ・・あぅっ、くぅ〜・・・んっ」
快感に喘ぐエリスに俺は口付けた。
「うむぅぅ・・・んぅ・・・はぅむ」
驚きや抵抗も無くそれを受け入れるエリス。そんなエリスにもっと自分と言う
存在を刻み込みたい。


「ふぁっ・・・はぁっ・・・ゼットさまぁ・・・わたし・・わたしぃ・・・」
エリスの身体が小さく痙攣し始めてきた。
「イッていいよ。俺が傍にいるから。」
「は・・・はい・・・」
エリスも自ら腰を動かして迎え来る絶頂に備えた。
「くぅ、あっ・・・んうぅ〜・・・ひゃ、あぁ・・・」
一心不乱に動くエリス。そんなエリスの肉襞が俺の肉棒を刺激して俺も絶頂に導く。
「エリ・・ス・・・きもちいいよ・・・俺も・・・イキそうだ・・」
「きてください・・・わたしといっしょに・・・はぅ・・・はぁぁ・・・」
互いの息遣いが荒々しくなっていく。
「ゼットさまぁ・・エリス・・・エリス・・イッちゃう!!」
しがみついてきたエリス。そのまま小刻みに震えると俺と結合している秘所が大きく締まりだした。
「エリス!!」
その刺激に耐えられず俺もエリスの中へと今まで溜め込んだ全てをブチまけていった。
「あ・・あぁぁ・・・」
膣から俺の精液が流れ込む感覚に下半身を捻るエリス。
「よかったよエリス。」
そんなエリスの唇に舌を這わせる。うっすらと乾いた唇が潤うまでペロペロと舐めまわした。
「んぁ・・あぁぁ・・・ゼット様・・・」
俺の舌にエリスが自分の舌を絡ませてくる。
「む・・・んぅ、ううぅ・・・うぅぅ・・むぅぅ」
舌同士の戯れが次第に貪り合う激しいキスへと変わっていく。
「ううん・・はぁぁぁ・・・」

キスを止まないまま俺達は眠りにつくまで互いを求め合った。


そして、


「おらっ!!」
巨大な火球を敵に放つ。
「ん!?」
攻撃の網目をくぐって敵の光弾が俺に襲い掛かる。
バシュッ!!
しかし、その光弾は俺に当る前に弾かれた。
「ゼット様。」
「エリス、ありがとう。」
エリスが敵の攻撃を結界を張って防いでくれた。
「さて・・トドメといきますか!!」
「はい!!」
意気揚々と正面から敵陣に向かう。

今の俺は弱いかもしれない。だけどそれを支えてくれる仲間が、そしてエリスがいてくれる。
それだけで俺は誰にも負ける気がしなかった。

                                             第9話 〜完〜


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