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Z〜第4話〜

実験屋◆ukZVKLHcCE氏


『Z〜第4話〜』

「2時の方向に増援です!!」
「隊長!!これではもう持ちません!!」
「くっ・・・」
隊長と呼ばれた男が撤退命令を出そうとしたその時・・・
「苦戦してるようだな?」
「ゼット様!!」
俺と四天王の姿に兵達が歓声をあげる。

大陸中央の平原、オズマ共和国の国境に近く激戦地となっている地域。
突如として現れた王国の大軍勢にオズマリア軍が増援要請を送ったのだ。

「状況は?」
「コチラが二千に対し王国軍は四万もの軍勢です。」
「集団リンチが好きなのか・・・悪趣味な。」
王国軍がいかにもやりそうな手段だと言える。
「ま、好きだぜ。こーゆー戦い。」
「どうされるおつもりで?」
「ありったけの爆薬を用意しろ。」


30分で集められるだけの爆薬がそろった。
「よし・・・」
俺は転移用の魔法陣を描く。
「お前達、一斉に着火させろ。」
「「「「はっ!!」」」」
四天王が個々の魔法で爆薬に点火させる。
「準備はいいな。」
魔法陣を爆薬へと移す。すると一瞬で爆薬は消えた。
「敵陣に注目。おもしろいモンが見られるぜ。」
本陣にいる兵が敵陣を凝視する。
ドカンッ!!
という音が敵陣から鳴り響く。
見れば敵陣上空に巨大な魔法陣が発生し爆薬を投下しているのだ。
それも一ヵ所だけでなく数ヵ所同時に、敵勢は予想もしていなかった
空爆に慌てふためき、徐々に機能を失っていく。

「もういいかな?」
十五分程度空爆を続けた後、敵陣を見渡す。ほとんど動く影も無く
次の攻撃にどう対応して良いかわからず震えている様が見てとれた。
「後はローラー作戦だ。隊長殿、全軍に攻撃命令を。」
「はっ!!全軍突撃!!」
隊長の一声で劣勢だったオズマリア軍が息を吹き返したかのように戦局を盛り返した。


後は本当に簡単な戦いだった。空爆で隊列は散り散りになり指揮系統が
完全に麻痺した王国軍を扇状に展開したオズマリア軍が田から稲を刈るように
討ち取っていった。
「向こうにも魔法を使う人間はいるだろうに・・・なぜ俺達のような
 作戦を使わないのかねぇ?」
「スパイの情報によれば単独で陣を描ける程の腕の持ち主はいないようですよ?」
俺の何気ない一言にドランはちゃんと答えをくれる。
「マジで?量はいるクセに質は・・・ダメダメだな。」
もともと兵の数が圧倒的に不足しているオズマリアは俺のような魔法を使える人間や
地形等を利用し策を講じるに長けた物、トラップ戦法の得意な人間など
少人数大規模戦闘を行える人材に富んでいる。
数が多いのだから向こうにも同じようなものがいても、とは思うが
どうやらこちらに比べてレベルの低い連中が大半を占めている様だ。
「後は任せて、帰るか?」
「ですね。」
「と言う訳だ。後は任せる。」
「はっ!!まことにありがとうございます!!」
「いいって事よ。」

そう言って俺と四天王はその場から消える。


「ふぅ・・・」
報告は後に回し、屋敷に戻る。”ゴミ掃除”にはまだ時間がかかりそうだしな。
「後は自由にしていいぞ。俺は・・・クク」

さっそく今日、玩具で遊ぶ内容が思い浮かんだ。


「あっ・・・ゼット・・様・・・」
部屋に入った俺に対しエリックは怯えと不安が入り混じった表情をうかめる。
「今日の俺の戦闘の成果を教えてやろう。」
エリックの反応を無視し話し始める。
「結果から言えばコチラの圧勝だ。空爆を仕掛けたなら王国軍は何も出来ずに
 次々に混乱し、逃げ惑い、爆死していったぞ。」
「やめて!!そんな話聞きたくない!!」
エリックは耳を押さえ話を聞かないように堪える。俺はその手を退かし強引に聞かせる。
「本題はここからだ。王国軍は数はいても一人じゃ何も出来ないのか?
 戦うのも、飯を食うのも・・・・今日はそれを確かめるために。」
本日のお遊びは・・・


「エリック、一人でシてみろ。」


「なっ!!」
「意味がわからんか?自慰だ。オナニー、マスターベー・・・」
「イヤです!!何でそんな事」
エリックは顔を真っ赤にして叫んだ。
「見たいからだ。一人でちゃんと出来るかどうかな。」
「出来るわけ・・・」
「口答えはいいからさっさとヤレ。」
拘束用の魔法陣の威力を強めエリックから自由を奪う。
「あぁ!!」
動けなくなったエリックを担ぎ寝台へと放り投げる。
「きゃ!!」
「さぁ、はじめろ。」
「イヤです・・・。」
「ならいつものように俺がやってやろうか?」
「ひっ!!」
エリックの表情が険しくなる。その脳裏には俺に犯され恥辱と快楽を
貪る自分の姿を思い浮かべているようだ。
「・・・わかりました。やります。」
エリック意を決し顔を赤らめて答えた。
「そんなに俺が嫌か・・・はぁ〜・・まぁいい、はじめるんだ。」


エリックは上着とズボンを脱ぎ、両足を広げて横たわる。
片手で胸を揉みもう片方の手でショーツの上から淫裂を擦った。
「あん・・・」
いやらしく胸と股間を弄るエリック。まだ始まったばかりだというのに
エリックの口からは色混じりの声が上がる。
「下を脱げ。直に弄るんだ。」
「・・・はい、わかりました・・・。」
俺の命令に消え入りそうな声で答えるエリック。その命令に従い、ショーツを脱ぐ。
「拡げて俺に中を見せろ。」
「そ・・そんなぁ・・・」
「命令だ。」
その一言にエリックは何も言えずに羞恥に震える指を淫裂に当てる。
「あぁぁ・・・」
か細い声で呟きゆっくりとソコを拡げピンクの濡れそぼった内壁を見せる。
「もう濡れてるのか?やはり変態だな。」
「違います・・・これは・・これはぁ・・」
「言い訳はいいから続けるんだ。」
続行を言い渡し、エリックは秘所を弄り回す。
「あぁぁん・・・くぅ・・ふぁっ!!」
クチュクチュと卑猥な音を立てながら自慰に耽るエリック。羞恥に震えていた身体は
徐々に快楽を欲する表情へと変化していく。

「んぁ!!・・・うんっ・・・あぁぁ!!」
物足りないと言わんばかりの指使いで秘所を弄る様はとても強制されているからとは
思えないものに変化している。


「もう・・いいでしょ・・・お願い・・・許して・・・」
エリックが懇願を始めた。
「まだイッてないだろ?イクまで続けるんだ。」
「んんっ・・・そんなぁ・・あっ!!・・・やぁぁん!!」
やめてとは言うがエリックの指はそう言ってるとは思えない。最後までイカなければ
いけないと言わんばかりの指使いに俺は苦笑した。
「うぅぅ・・・ダメ・・・このままじゃ・・・」
エリックの息遣いが荒くなる。
「あっ・・ふぅ!!・・・やぁっ・・・あぁぁぁん!!」
指の動きが激しくなり粘ついた音が部屋中に鳴り響く。
「あぁぁ・・・ダメッ・・・きちゃう・・・はぁぁん!!!」
エリックが全身を大きく震わせ身体大きくくねらせて寝台に沈み込む。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ひとりでできるんだな。クククク。」
数や人任せにせずに一人で性欲処理できたエリックに侮蔑の笑いを送る。

「ア、アナタは・なぜ・・こんなにも・・・王国を憎むの?」
息の乱れを直したエリックが俺に聞いてくる。
「ナゼだと・・・」
エリックの一言が癪に障った。コイツは王国が大陸各地で何をしているのか知らないのか?
「キャッ!!」
エリックの頭を鷲掴みにする。
「俺の記憶を流す。俺の過去を知ればそんなことも言えなくなるぞ。」

俺は念じ、俺の記憶をエリックに送った。


「あ・・・あぁぁ・・・・あぁ・・」
精神に作用する魔法は体力も消耗するし、かけた相手も精神崩壊する危険がある。
しかし、王国の裏側を知らないらしいエリックには真実を教え込みたく多少無理をした。

母を奪われたこと。
大陸中を回り、単身王国と戦い続けた日々。
憎き敵から聞かされた母の最後。
オズマリアにはいったあの日。

「あぁぁ!!」
流し終わりエリックは跳ね飛ばされたかのように倒れた。
「そんな・・・そんな・・・」
自分が信じた王国の実態に動揺しているのか朦朧と焦点の合わない瞳をうろつかせる。
「どうだエリック?これがお前らの国の本性だ。だから俺は王国を憎む・・・これからもな。」
そう言い残し身支度をして部屋から出て行く。


「・・・・・・・名前・・・・・」
しかし、この時のエリックの動揺は別の理由があることを俺は知らなかった。

                                      第4話〜完〜


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