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ファーストコンタクト 1

まふまろ ◆kNYi2powNw氏

「ここね……」


ザッ・・・


赤い服に胸に胸章を付けた女が地図を見て確認し
廃城の門前に立って、一言漏らし中に入る。
廃城の中は質素ながらもそれなりに城の雰囲気が出ている。
しばらく探索する女、すると……


「おい」
「!?」


驚いて振り向くと、そこには少年のような若者が立っていた。
黒一色の喪服のような格好で顔半分は仮面で覆われている。




「女、今すぐここから出て行け」
「嫌よ」
「出て行け」
「嫌」
「………ならば死ね」


シャキィン! シャキィン!

    バッ!

若者の両手から仕込み爪が伸びだし、女に襲い掛かる!

「くっ!」


       ガキィン!


女はすんでの所で、若者の爪を自分の装備の鉄杖で防御した。
二人はお互いの武器を押し合い、間合いを詰める。

「ほう、少しはやるな」
「そりゃどうも…」
「その胸の胸章……どこぞの犬か?」
「さぁ?どうでしょうね?」
「…………答えないか……死ね……」


  ギギギギ……

間合いをギリギリに詰め、女の首の肉に爪が刺さりかける……
と、


「+*//*-@!」

パァァァァァァ!!


女が短く叫ぶと同時に女の体が閃光に包まれる。




「うぉぅ!?」


一瞬若者が怯んだ。女はその瞬間を逃さない。
鉄杖を若者の胴に打ち込む!


   ドッ!


「うぐ!?」
「/*-:@<+!」
      バチチチッ!バチッ!


女はまたも短く叫ぶと同時に、鉄杖から電撃が走り
若者の躯は大きく跳ね上がり、やがて動かなくなった。
どうやら気絶したらしい。


「フゥーーー……危なかったー…
 もうちょっと踏み込まれたらヤバかったわ……」


そして女は若者を抱き上げて
城の一室へと運んでいった……。


つづく


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