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仮面麗人/プロローグ編

まふまろ ◆kNYi2powNw氏

―――――――――――――――俺は番人―――――――――――――――



――――――――――――――この城を守れと命じられた、一人の番人―――――――――――――――



――――――――――――――ただ、城を守れと――――――――――――――




                  『仮面麗人』


「おい、もうそろそろ引き返さねぇか?」
「馬鹿野郎!ここまで来て今更そりゃねぇだろうが!」
「よぉ、もうそろそろだ。ヘヘヘ、お宝お宝・・・っと」


身なりからして、いかにも盗賊と言える三人組の男達。
彼らがいる場所は、彼らが風の噂で知ったとある廃城の入り口付近。


「でもよ、本当にあるのか?金銀財宝ザックザックてよ?」
「俺の馴染みの酒場で知ったネタだ。間違いない!」
「よし、じゃあ開けるぞ・・・そらっよ・・・っと!」


       ギギギギギイイイイィィィィ・・・・・・・


重々しい音を立てて扉を開け、中に入る三人組。
・・・・三人組はそろって中を探索した・・・・しかしなかなか宝は出てこない。
しばらくして、一人が何かに気づき二人に呼びかける。


「ん?おい・・・あれ・・・・」
「あ?何だよ・・・・?」
「どうした・・・・お?」

後の二人も呼び声に反応して後ろを振り向いた・・・・
・・・・それは、顔の半分を仮面で覆っている一人の若者。
端正な顔つきで、身長も少年並みであり
そして妖しな美しさを匂わせていた・・・・。


「フ、ヒヘヘ、ヘ、可愛らしい顔だぜ」
「ああ、ここんとこ溜まってたし、いっちょ可愛がろうぜ」
「ヒヘヘ、いいねぇ、それ」



ここしばらく女をしばらく犯していない三人組は、日頃に溜まった鬱憤を晴らそうと
少年のような若者に近付く。
三対一、数もあり、力もそれなりにあるので殴れば言うことを聞くだろうと
この時の三人組はその考えが命取りになるとは知らずに・・・


「ヘヘヘ、おい小僧。悪いこたぁ言わねぇから、ちと来な」

三人組の一人が乱暴に腕を取ろうとした瞬間、素早い動きで若者が男の腕を振り叩いた。

「イテッ!てて・・・何しやが・・・」
「汚い手で俺に触るな」

若者の凛とした声で言ったこの言葉に男達は徐々に逆上した。
三人組は懐の短剣を取りだしじりじりと若者に近付き、睨みつかせて威嚇した。

「何だとこのガキ・・・・」
「あんま舐めてっと怪我すんぞ、おぉ?」
「構わねぇ、犯っちまおう!」

三人組は一斉に若者へと飛びかかる。




―――――――――――――――数刻後―――――――――――――――




若者は血にまみれても尚も妖しい美しさを匂わせていた。
血塗られた指を赤ん坊の様にしゃぶり、啜り、舐り、吟味し、生の実感を味わう。


ズズッ ズッ  チュプ・・・チュ・・・パ・・ァ・・・


レロ・・・・レロ・・・ズズッ・・・ム・・・チュッ・・・ゥ・・・



―――――――――――――――俺は番人―――――――――――――――


―――――――――――――――この城を守れと言われた―――――――――――――――


―――――――――――――――・・・あいつが来るまでは・・・―――――――――――――――


『仮面麗人』プロローグ編完


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