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秀穂ゴッドファーザーズ 34

◆z1nMDKRu0s氏

やばいな真
このアパートってボロいから隣の音は全て筒抜けだし、さっきの注意もあのヲタクどもにとっちゃ蚊ほども効かないし……
「どうすんだよ……」
文字通り永遠に黙らせることもできなくはないが犯罪者になったら物語進めにくくなるからやめてくれ
ほら急げ真、こうしてる間にもユウタンはこっちに向かっているのだぞ
冷蔵庫なんか見てにやけてる場合ではないぞ
ん? 確か冷蔵庫の中身って……
そういやそうだった
あるじゃないかよ、あいつらのお祭り騒ぎを止めさせて尚且つ後腐れない方法が
完璧に未成年の使う方法ではないが贅沢はいってらんねぇな


「すごい簡単にたどり着けたね」
あれから2時間程してユウタンご到着、流石駅から徒歩5分のクソボロアパート
震度3もありゃ簡単に壊れそうなボロボロの廃墟もどき(魔空空間セット)に何のためらいも無く足を踏み入れる
そして真の部屋に近づくにつれ聞こえてくる声
耳をすましてみると
「オラオラ、もっとか? あぁ?」
この声は真だな、少々熱がこもってるけどなにやってんだあいつ
「もっと……もっとだ……
もっとくれぇ!!」
これは義明のダチか?
何故真と同じく言葉の一つ一つに熱がこもる?
「え……」
おいおいユウタン顔見ろ顔
既に真っ赤っ赤ですぜアンタ
頭の中ではデスノの地雷のブラックノートな光景が浮かんでるし
もう!! なんてエロい娘かしら!!
「そろそろイクか? ん? んん?」
真も部屋の向こうで煽るような発言すな
「ち…ちょっと待てーーーーーーーーー!!!!!!」
耐えられなくなったのかユウタンついに突入!!!!
そこには真がマウント取ってバンダナメガネのオタッキーな輩の口に酒瓶ごと突っ込んで無理矢理飲ませる光景が
「おうユウ、来たんか」
呑気に構えてる場合ではないぞ真


「やだなにこのコかっわいーー!!
真の友達?」
こらこら抱きつくなメイドロバ、しかもおまいかなり酒臭いぞ
「ちょ……やめてくださ……」
「かわいーねキミ
女のコみたい」
みたいじゃなくって本物の女のコデスよーー
しかしなんでユウタンってこう奇人変人にオモチャにされやすいんだろう
「んなこと言ってねーで飲めやオラァ!!!!」
真ーーメイドロバの口に酒瓶突っ込むのは後にして早くユウタン助けろこの酔っ払い
つかさっきまで無理矢理飲ませてたバンダナメガネは……
うわー、酔いつぶれてピクピクしてるー
おもしろーい
「もがっ!!?もががっ!!」
おー苦しんでる苦しんでる、そのままイッキしろイッキ!!
「メイドしゃん は2000のダメージを うけた」
冷静に解説してんじゃねーよこのガリオタ!!
傍目からみりゃオタくさく無いけど、首から下げたコキュートスで台無しなんだよ!! こののいぢファン!!
「んだコラァ
テメェも飲めぇぇぇぇ!!」
既に酒乱といった様だな真のやつ
攻撃対象変えて同じことをしてんなよ
「クフゥ、酒に飲まれるとは何てヤツ
しかしやらせはせん!!
やらせはせんぞぉぉぉ!!」
真も義明ものいぢも大乱闘するのはいいけどさ、ユウタンはどこ行ったのよ
ちょっと目を離した隙にいなくなりやがって


なんだよユウタンは隣りの部屋にいたのか
ってちょっと待て、確か真の部屋の隣りって確か……
「あの……これ着るの強制ですか?」
思いっきり顔がひきつってるぞユウタン
まあ目の前のさっきまでロバがつけていたネコミミ
それに黒と紫のチェック柄の半ズボンとセットのラグビーシャツ
何か危険な香りがしますよこれ
「駄目よツィー君
ちゃん着なさい」
優しく言い聞かせるような口調だけどメイドロバの目が激しくヤバいです
「ツィー君って誰?」
「何なら私が着替えさせてあげまようか?」
に、逃げろユウタン、ヤツの目普通じゃない!!!!
獲物を狙うハンターの目だ!!!!
「お……お断りしますっ!!!!」
そういってドアを開けて飛び出して……
ってあれ?
「開かない……」
マズイぞ、特に後ろのオタクが
「ダメねぇ……アナタにはこんなことしたくなかったけど……」
あの……メイドロバさん?
いつの間に軍服に着替えたのですか?
それじゃまるでグレフの剃刀女では……
「お仕置きです」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


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