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秀穂ゴッドファーザーズ 26

◆z1nMDKRu0s氏

「はぁ…はぁ…なんとか巻けたな」
ホント運がよかったなおまいら
途中で平成教育委員会のマスコット夏服バージョンみたいなヤツがいなけりゃ今頃どうなってたか
あいつをシャルロットに押し付けて逃げて来れてよかよか
「もうダメ……死ぬ……」
ユウタンは既にバテてこの汚い部屋の畳に寝っ転がってゼェゼェ言ってます
寝てもいいからギター下ろした方が良いぞ
「なんか飲むか?」
真は冷たいものが欲しいのか冷蔵庫の中身をゴソゴソ
「あ、僕にも……」
ユウタンうつぶせのまま手を真のほうに差し出してる
もはや起きる気力も無いと見た
「ほれ」
真、おまいなんだかんだで優しいな
その冷たいミディアムボトルをユウに渡したらあと飲み物何も無いじゃん
「ありがと」
ミディアムボトルを受け取って中身をすごい勢いで減らすユウタン
よっぽど喉渇いていたのか
「俺手洗ってくる」
そう言ってのそのそと台所に向かう真。意外と清潔には気を使ってるみたいだな
この汚い部屋を見てると想像つかんけど
「ん?」
真の視線の先には洗いかけのパンツ
そういや洗ってる途中淳一に拉致されて駅に行ったんだっけ
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
あごはずれ荘にひびく真のムンクの叫び
ようやく気付いたみたいだな
男装してるとはいえ「女の子を部屋に連れ込んじまった」ことに


みるみる顔が赤くなる真
例のあの夢がフラッシュバック!! フラッシュバック!!
苦しんでます! 苦しんでます真!!
一体何が彼を苦しめる!!
「どうしたの?」
いきなり真の顔をのぞきこむように現れるユウの顔
「どわぁ!!」
あと数センチでキス突入って距離に意識してる女の子の顔が現れたら確かにビビる
だけどそこまで大袈裟にやるこた無いだろ?
なんだかよくわかりませんな表情でその場に固まるユウタン
「終わったでしょ?
手洗わせて」
そう言って蛇口をひねり、手を洗うユウ
その後ろで悶々とする真
こいつ結構バカだな
とりあえず気付に冷たいものでも飲んどけ
「あ、それ僕の飲みかけ!」

「ごぷぁ!!」
汚ったねーなー、一度口に含んだモン吐き出すなよ

ユウタンの唾が入っているかもしれん水だぞ!!?
ちゃんと飲み込んどけバカガァー


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