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鬼道の末に・零-弐

名無しのアヒル氏

――あれじゃあオレ、あいつらと同類じゃないか・・・
成幸は過去を思い出した。十年前。まだ彼が八つだったときのことを。

その時期、鬼族と大きな戦があり、城主である成幸の父はたびたび戦に出陣しており成幸が今思い出してる十年前の『そのとき』も
父は野戦に出向いており幼い成幸は母と一緒に城の留守を守っていた。しかし、鬼族、つまり巌は野戦の為
手勢の少ない城に目を付けていた。野戦の軍とは別の軍を密かに城に送り込んだのである。
大規模な軍に対応できる軍力など持ち合わせていない城内は思いがけない事態に混乱し、あっという間に鬼族の軍に占領された。

「おいっ!ここに女とガキがいるぞ!!かっこからしてここの城主の妻子だな。」
成幸とその母、静はわずかに残っていた家臣に少しでも目のつかないところに逃げる様言われ、奥の部屋に隠れる様にしてたが
鬼の執拗な探索に逃れることはできなかった。鬼達は成幸と静を取り囲む。必死で抱き合う二人だったが鬼達は静から成幸を奪う。
「成幸!!か、返してください!!」
「ちきしょー!はなせ!!母上!!母上!!」
静が悲痛な声で哀願し、成幸は鬼の腕の中で小さな身体を必死で暴れさせる。
「うるせえガキだ!!静かにしやがれ!!」
「ここの城のガキってことは生かしとくとやばいな。殺しちまおうぜ。」
そう言って成幸の首筋に刀を近づける。恐怖に幼い成幸は涙を流す。
「母上!!母上ぇ!!」
「お願いです!息子を殺さないでください!!私が、私が何でもしますから!!!」
我が子の危機に静が必死で哀願する。
「何でも?」
静の哀願に反応した鬼達はいやらしい目で静の容姿を確認した。子持ちとは思えない位清楚で若々しく、
童顔で可愛らしい雰囲気の女性。成幸の首から刀が離れる。それと同時に鬼達は静を取り囲み、その小柄な身体を抑えつけた。
「きゃっ!!な、成幸!!」
「母上!!」
成幸を掴み抱え上げる鬼はその手を離そうとはせず、鬼達に抑えつけられた静を見せ付ける様にしている。
そんな成幸を見て鬼達はいやらしい笑みを浮かべながら静の上質で華やかな着物を乱暴に破りつける。
「きゃああ!!いやぁ!!」
悲鳴と共に静の白い肌が露わにされていく。
「何でもするって言っただろ。息子がかわいいならせいぜいおれ達を喜ばせるんだな。」
「・・・成幸・・。」
鬼に掴み上げられている成幸を見つめる静。陵辱されてでも息子を守りたい。
「せめて・・成幸を別の部屋に連れてってください・・。」
自分が陵辱される覚悟はできても息子に凄惨な陵辱の光景は見せたくないと思う親心から哀願する静。
「別の部屋に?あんたが見てなかったら成幸君に何するかわかんないぜ。やりたいのにガキのお守りじゃなー。」
成幸を掴み上げてる鬼がにやつきながら半ば脅す様に言ってきた。母の悲しい哀願は聞き入れられない。
静はこれから最愛の息子の前で犯されねばならない。
「成幸・・・。」
静の悲痛な声に反応した様に鬼達は彼女の着物を見るも無残に剥ぎ取る。


「おお〜。」 「すげーな、おい。」 「こりゃ予想以上だな。」「幼く見えてもやっぱ子持ちの人妻だけあるな。」
露わにされた静の裸身をいやらしい目で食い入る様に視姦する鬼達。華奢で小柄だが乳房や尻の肉付きは発達していた。
「いいおっぱいしてやがるな。そこのガキや夫に吸わせるだけじゃもったいないぜ。」
そう言いながら鬼の一人が静の乳房を掴む。
「きゃっ!!いやぁ!!」
陵辱者のいやらしい手の感触に思わず悲鳴を上げる静。すると我先にと言わんばかりに鬼の手や舌が静の乳房や乳首に手を付ける。
「ひあっ!!いやあ!!やめ・・ああ!!」
「ひゃあー、柔らけぇ!」「乳首もいい味してるぜ。」「チ○コ挟ませたいぜ。」
静の乳房を成幸の目の前で堪能する鬼達。静の目からは涙が流れている。
「は、母上・・・・。」
成幸も泣き出す。八歳の彼に性行為の知識はなかったが、自分の母親が汚らわしいことをされているのはわかった。
「お前のかーちゃんのおっぱいは大人気だな。お前もちょっと前までよく吸ってたんだろ。いや、今も吸ってんのかな?
ガキだもんな。おれはしばらく楽しめないから、お前、かーちゃんのおっぱいの味教えろよ。」
成幸を掴み上げる鬼がからかう様に言ってくる。その言葉に成幸は怒りを覚えた。
「ふざけんな!!!バカ!!ヘンタイ!!母上に変なことするな!!」
幼い成幸にとっての精一杯の悪口を言いながら鬼の腕の中で暴れる。
「生意気なんだよ!!このガキ!!!」
成幸の抵抗に鬼は怒り、その頬を思いっきり叩く。パァンと大きな音がその場に響く。
「成幸!!」
息子が叩かれた音に静は思わず反応した。
「ふぇん・・。いたいよ・・。母上・・・。」
「ふん、クソガキが・・。いいか、お前のかーちゃんはお前の為に頑張ってるんだぞ。」
そう言って鬼は静と彼女を陵辱する仲間達の方に視線を向ける。その視線に合わせる様に鬼達は静への責めを激しくする。
「ああ!!ひあ!!きゃあ!!」
静が悲鳴と嬌声の混じった声を上げる。乳房への愛撫を続けたまま、それにあぶれた鬼が静の足を広げる。
かつて成幸を産んだ恥部が露わになる。
「ガキ一人産んだ割には狭そうなオマ○コだな。」
そう言って指を女陰に潜り込ませ、その膣壁を掻きたてる。
「いやっ!!!やあっ!!!そんな・・・ああっ!!!」
もっとも敏感な膣内を刺激され、静は更に声を上げる。鬼の巧みな指使いに
子を通した経験を持つ程使い込まれた膣から愛液が流れ出る。
「ガキ産んだだけあって感じやすいみたいだな!そのガキの前でこーんなに汁出しやがって、淫乱な雌だな。」
静の膣を掻きむしる鬼は静を淫乱扱いし、膣壁を刺激する指の動きを更に激しくする。
「ひあっ!!はぅ!!ああっ!!ああっ!!」
静の口から激しい嬌声が上がる。鬼の指で掻きむしられてる膣はその刺激に収縮運動をし、蜜壺から愛液が絶え間なく流れ続ける。
静から絶え間なく流れているのは愛液だけではない。涙も恥部を愛撫される前から流れ続けている。
いやなのに感じてしまう悔しさ。夫以外の、それも汚らわしい鬼畜共に汚される悲しさ。そして何より・・・。
「成幸・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
静が見た成幸はさっきとはうって変わっておとなしくなっており涙を流している。まだ頬が腫れている。
殴られた痛みと自分のせいで母が酷い目に遭ってることを思い知らされたことが彼から抵抗の気力を奪ったのだろう。
そんな息子の前で辱められる恥辱。しかし自分の身体で鬼達を悦ばせなければ息子は殺される。
どんなに恥ずかしくてもどんなに辛くても耐えねばならない。静は心の中で改めて悲愴すぎる決意をする。
――どんなことをされても耐えるのよ・・私・・。あの子の、成幸の為・・・。


「あっ・・・!ひあっ!!あーーーー!!」
静が一際大きな嬌声を上げる。恥部への愛撫で絶頂に達した為だった。
「イキやがったぜ、この女。」「ほんとやらしい雌だな。」「そろそろチ○ポを慰めてもらわねえとな。」
絶頂に達し、余韻と絶望からぼんやりする静を休ませようとはせず新たな責めの為、四つん這いにする。   
鬼達の無情な責めに涙する静の前で鬼達は一斉に袴をずり下ろし、そそり勃った肉棒を晒け出した。
「い、いやぁ!!」
その汚らわしさに静は思わず悲鳴を上げる。
「・・・・・。」
成幸はその光景に絶句した。幼い彼にとってその数本の肉棒はあまりにもおぞまじかった。
自分の物とはまるで違う、巨大で醜悪な形態。自分の物もその内あの様になってしまうのかと思うとぞっとした。
「そんな声上げるなんて雌のくせに失礼だな。旦那ので慣れてんだろ。」
鬼達は静の口や恥部に向けて肉棒を突き立てる。
「あ・・・、あ・・・、いや・・・・。」
静が微かな泣き声を上げる。顔を上げると鬼に掴み上げられた成幸が号泣しているのが見える。
――成幸・・・・。
息子を見て悲しみに暮れる静に当て付ける様に鬼達は一気に女陰と口に肉棒を挿し込んだ。
「ーーーーーー!!!」
思わず上げそうになった悲鳴も口内を塞ぎこんだ肉棒のせいでかき消される。
「ひゃあ!!ガキ産んだとは思えねぇ位締め付けてくるぜ!!」「おらっ!!ただ咥えてるだけじゃなくて舐めろ!!」
二人の鬼は静の膣内と口腔内をその肉棒で弄ぶ。あぶれた鬼達は休むつもりはなく静の身体の別の場所に目を付けていた。
「こっちの穴は処女か?」
そう言って一人の鬼が静の菊門を指で撫で回す。ただでさえ不味い肉棒を咥えさせられ、女陰にも挿入され
激しい腰の動きを味合わされてるのに、夫にさえ触れられたことのない菊門を撫でられる。その感触に大きく身体を反らす。
「処女みたいだな。よし、いただきだ!!」
鬼は容赦なく夫の物すら通したことがない菊門にその肉棒を突き挿す。
「ーーーーーーーーーー!!!!」
痛みに悲鳴が上がりそうになるがまたもや口腔内の肉棒にかき消される。代わりに涙がとめどなく溢れた。
「これでおれも初めての男だな。初貫通だけあってすげー締め付けだ。たまんねー。」
性行為に使うなど考えられないと思っていた排泄器官を貫かれ、痛みと悲しさに耐えかねている静のことなどおかまいなしに
鬼は菊門を責め立てる。口腔内と膣内を責め立てる肉棒も治まるところを知らない。箱入りの姫君で
夫との愛のある行為しか知らなかった静にとってこの様な乱暴な、女を踏み躙る乱交が存在するなど信じがたかった。
鬼達の欲望は止まるところを知らない。
「おれ達、口もオマ○コもこーもんもあぶれちゃったからさぁ、せめて手で掴んでくれよ。」
あぶれた二人の鬼が両側から肉棒を突き立て、手で掴む様、静に命じる。静は畳に付いていた片方の腕をゆっくり持ち上げ
ためらいながらも肉棒を掴み、もう片方の腕もゆっくりと持ち上げてもう一本の肉棒を掴む。
「おおっ、やるじゃねぇか!」「旦那のとどっちが大きい?そりゃおれらだよなー。」
ようやく肉棒への愛撫に辿り着けた鬼達はにやにやしながら静をからかった。
「あーあ、チ○ポ慰めてもらうのは後回しか。ま、いっか。ここも愉しめそうだし。」
そう言って残った一人の鬼は四つん這いになった静の下に潜り込み、先程散々弄ばれてた乳房を掴む。
合計六人の鬼畜共が静の身体を持て余すことなく輪姦する。
「あーいいなぁ、あいつら。早くおれと交代してほしいぜ。」
成幸を掴み上げてる鬼は輪姦を期待する無神経な発言をする。さっきと違い暴れる気力のなくなった成幸は
母の無残な姿にただ涙するしかなかった。


六人の鬼達は静の身体を容赦なく責め立てる。女陰、菊門、口腔、両手、乳房・・。
「んっ・・・。んっ・・・。」
静は声すら出せないまま泣きじゃくる。
――あなた・・・・。成・・・幸・・・。
鬼達に輪姦され辱められながらも静が思い浮かべたのは戦地に身を置いている為、居城や妻子の惨状を知らない夫のことと
今、目の前で自分が輪姦される様を見せ付けられ泣きじゃくる息子のこと。そんな思いとは裏腹に静の身体は
鬼の乱暴な乱交によって耐え難い快楽が生じていた。
「ははっ、ほんとすげー締め付けだ!!こんなぐちょぐちょになりやがって、ほんといやらしい雌だな!!!」
「ケツの穴もさいこーだぜ!!この女の夫も馬鹿な奴だな、こんな名器を使わねぇなんて!!」
「やらしい舌使いだな。よっぽどおれのがおいしいのかな?それとも旦那のがまずかったのか?ぎゃはははは!!」
「指使いもすげーな。こんなにしっかり握るなんておれらのそんなに気に入ったのか?」
「旦那のが掴みがいなかったんじゃねぇの?」「成程な、ぎゃはははは!!」
「ひゃーほんと柔らけぇおっぱいしてやがるぜ。夫に揉まれてここまで柔らかくなったのか?」
鬼達は静をからかい嘲笑いながらその身体を徹底的に蹂躙する。
――やめて・・・、やめて・・・。あの人のことまで馬鹿にしないで・・・。
自分を淫乱扱いする言葉以上に夫を馬鹿にした言葉が辛かった。夫との愛の行為が汚された様な気がしたからだった。
しかしその言葉も汚らわしい肉棒のせいで発するころができない。
「そろそろ限界だな。」「お、おれもだ。」「おれもだな。」「おれもだ。」
「おれもだ。すげーな、この女。五人同時にイカせられるんじゃね?」
鬼達が口々に限界を報告する。その直後五人ほぼ同時にドプッと激しい音を立て射精した。
膣内に、腸内に、口腔内に、両腕に・・・。静の身体は一気に精液まみれにされる。
「うっ・・・、いや・・・。」
今まで味わったことのない大量の精液の感触。夫の物と同じ物とは思えない程汚らわしい感触に思わず号泣してしまう。
「ひっく・・・。ひっく・・・。」
「おいおい、泣く程気持ちよかったのかよ?」「そりゃそうだろ。いっぺんに六人も相手するなんてそうそうないぜ。」
「ははは!よかったな!!もう夫とだけなんてできないだろ!!」
鬼達は号泣する静を徹底的に嘲笑う。鬼達に激しい嫌悪があってもどうすることもできない。
もう泣く気力すらなくぼんやりと無残な光景を見つめるしかない成幸を助ける為には。
「さて、次はどこにしようかな。」「おれマ○コがいいな。」「ずりーぞ!」「まあまあ、ケツの穴も悪くないぜ。」
鬼達は再び静を輪姦しようとしている。
「おいっ!そろそろおれにも替われよ!!」
成幸を掴み上げる鬼が言った。


どれだけの時間が立っただろうか。静はまだ輪姦されている。何度射精されたかもわからない程に。
今の彼女は膣と菊門に挿入され、更に乳房で肉棒を挟まされながらその肉棒を舐めさせられている。
何人かの鬼は限界がきた為、人数が減っているが執拗な責めはまだ続いている。
「ひゃはは、この女、おっぱいも舌も最高だな!待ってた甲斐があったぜ!」
己の肉棒で静の乳房と舌を責めているのは最初に成幸を掴み上げていた鬼だった。
息子に暴力を振るった鬼畜に息子を育てた乳房を蹂躙される悲しさに静の目からは当初と変わらず涙が流れていた。
枯れそうな程泣いたのに止まらない涙。それは皮肉にも止まるところを知らない鬼達の情欲と比例していた。
「うおっ!!おおっ!!」「くうっ!!」「お、おおっ!!」
鬼達がそれぞれ掛け声を上げ、三人同時に射精する。静の裸体は精液のかかっていない場所がない程だった。
それでもその忌々しい感触に慣れることはなかった。鬼達の肉棒は全員萎えた為、静はようやく解放された。
その場に力なく倒れこむ静。精液や愛液が畳を更に汚した。
「ははうえ・・・、ははうえぇ・・・。うええん・・・。うええん・・・・。」
力なく倒れた母の姿を見て泣く気力すら失っていた成幸が関を切った様に再び泣き出す。
「それにしても最高だったな。」「全くだ。おれ達、城攻めの軍になって幸運だったな。」
鬼達は静と成幸にとどめを刺す様に輪姦の感想を漏らした。すると成幸を掴み上げてる鬼が刀を抜き始めた。
「な、何を!!?」
静がそれに気付くと弱った裸体を起き上げ、驚きの声を上げた。それに構わず鬼の刀は成幸の首に向けられる。
「ひぃ!!怖いよぉ!!ははうえぇ!!」
再び向けられた刀に成幸が悲痛な悲鳴を上げる。
「やめてください!!私があなた達を喜ばせれば成幸を助けてくれるって!!」
「このガキを助けるなんて一言も言ってないぜ。おれら。」
「そ、そんな・・・。お願いです!!成幸だけは・・・、成幸だけは殺さないで!!」
必死に哀願する静を鬼達は抑えつける。
「ほら、母親として息子をちゃんと見届けてあげなきゃ。」
静はにやにやしながら残酷なことを言う鬼の姿が信じられなかった。
「ははうえぇ!!!!」「なりゆきぃ!!!!」
二人の悲痛な声が響くのを合図にした様に鬼の刀が成幸の首に近づいていくそのとき・・・。
ガラッと襖が開いた。その音に驚いた鬼達が開かれた襖の方に目をやるとそこには軍勢がいた。
その先頭にいる一人の男性を見て成幸と静が声を上げる。
「あなた!!」「父上!!」


軍勢を見て鬼達が顔色を変える。
「ま、まずい!」「勝ち目はねぇ!!逃げろ!!」
鬼達はその場から逃げ出そうとした。掴み上げていた成幸が放り投げられる。
「成幸!!」
静が投げ出された成幸を受け止める。
「よかった・・・ああ・・・。」
受け止めた成幸を強く抱きしめる。そんな静と成幸に静の夫で成幸の父である高茂が近づく。
「あ、あなた・・・。」
夫を見て悲しげな声を上げる静。輪姦が一目でわかる無残な姿。
「すまなかった、静、成幸・・。」
そう言って静に服を掛けると顔を上げ軍に命令した。
「逃がすな!しかし今は殺すな!捕まえるだけにしろ!」
既に軍は逃げる鬼達を容赦なく捕らえていたが、刀や槍を引く。
本当ならすぐにでも妻を輪姦し、息子を殺そうとした鬼達を八つ裂きにしてやりたいところだっただろうが
ただでさえ傷ついている妻子の前で残酷な光景は見せたくなかったという気遣いからした判断だった。
鬼達は多勢に無勢ですぐ全員が捕らえられた。それを見届けると高茂は静の前にしゃがむ。
「・・・静、成幸・・。」
高茂は優しく静の頭を撫でた。
「あなた・・・。ごめんなさい・・・。ごめんなさい・・・・。」
夫の優しい手の感触に静は泣きながら謝る。
「静は悪くないさ・・・。」
「ううっ!」
静はすがる様に高茂に抱きつく。高茂はそんな静を優しく抱きしめつつ傍らで泣く成幸の頭を撫でる。
「ちちうえぇ・・・。ちちうえぇ・・・・。」
父の力強い手の感触に安心した様に声を上げ涙を流す。

幸い、静は妊娠することはなく、静も成幸も少しずつ痛手から回復していった。この一件以来野戦のみの時でも
城の警備は怠らない様になった為、鬼族につけこまれることはなくなった。しかし成長し、戦にも参加する様になった
成幸に普段の彼らしくない変化があった。成幸は鬼達とその内友好な関係を取り戻そうとしていた高茂とは違い
鬼族を根絶させたいと主張した。父の説得で抑えてはいるものの、それでも鬼に対しての憎しみを隠そうとはせず
鬼を拷問する役割を自らかってでてあの離れを造らせた位だった。高茂も妻を陵辱されたことに
全く憎しみがないという訳ではなかったのでその辺は多目に見ていた。

そんな成幸だったが瑞穂を陵辱したことで変化が訪れた。

成長してからも成幸は性行為に興味を持とうとせず極力拒んでいた。跡継ぎ息子がそれでは困ると思った高茂は
性を仕事にしている女性、つまり遊女や娼婦を雇い、成幸を説得して性行為を教えさせた。
成幸は性行為による快楽を味わい、何故鬼達が愉しんでいたのかが初めて理解した。
それ以来やみつきになったが、遊女や娼婦としか関係を持たなかった。恋人や婚約者はまだ作る気にはなれず
陵辱行為もしたことがない。というより瑞穂を見るまでそんなことする気にはなれなかった。


女の捕虜を捕らえたのは瑞穂が初めてだったし、民間人なら父の言いつけ通り、酷いことはしない様にしただろうが
残虐で有名な鬼の頭の娘で戦にもよく関わってたという話だ。男の振りをしてたとはいえかなりの美貌の持ち主だったので
性に関しても荒れてるに違いないと思い容赦しなかった。強気な表情を屈服させて快楽で溺れさせてやりたいと思った。
しかし、弄んでいく内に成幸の中で違和感が生じていった。演技でも堂に入りすぎている慣れていない反応。
本当は割と早い内から処女なのではと思ったが鬼族への憎しみからそんなはずはないと言い聞かせ
淫乱扱いしながら弄んだ。しかし弄んでいけば弄んでいく程、疑惑は確信に変わっていった。
それと同時に瑞穂への嗜虐心も薄れていった。しかし最後まで陵辱してしまい、瑞穂の純潔を奪ってしまった。
今思うと最初のときとは全く逆の意味で瑞穂と関係が持ちたかったのだと思う。しかし瑞穂を陵辱してたときは
まだそれに気付かなかった。更に言うとどんなに成幸が瑞穂に好意を持っても瑞穂にとって成幸は望まぬ行為を強制し
純潔を奪った外道でしかないのだろう。そんな考えが成幸の頭を巡っていた。純潔を奪われ、拘束されたまま
泣きじゃくる瑞穂の姿が鬼達に輪姦され、自分を見つめながら泣きじゃくる静の姿とだぶった。

――ここは?
成幸は暗闇を歩いている。すると彼の目に二度と見たくなかった光景が目に飛び込んできた。
輪姦される母の姿。その中に一人だけ見覚えのない、いかつい容姿で残虐な目をした男がいた。
――やめろぉ!!!
成幸は叫び、母を助けようとする。その目の前を小さな影がさえぎった。
その影は進もうとした成幸を静止させると輪姦の光景の前に突き進んでいった。
――瑞穂!!
その影の正体は瑞穂だった。しかし十三歳位の姿をしている。もちろん少年の装いだ。
――やめろっ!!こんなことはやめろ!!
瑞穂が叫ぶ。すると静も鬼達も消えたが、成幸の見覚えがない残虐な表情の男だけが残っていた。
その男は嗜虐心を浮かべた表情をすると一気に瑞穂に襲い掛かる。
――!?
――いやぁ!!
成幸が驚くと同時に瑞穂が悲鳴を上げる。その声に反応した様に男は瑞穂の男物の着物を破り捨てる。
――いやあああぁ!!
瑞穂が先程より更に大きな悲鳴を上げる。瑞穂の裸体は今とは違い、ふくらみの少ない未成熟な身体をしていた。
男がそんな瑞穂の身体に己の肉棒を挿入しようとしたそのとき・・・。
――やめろ!!
成幸が声を上げた。その声に反応した男は苦しみ消滅した。その場には裸の瑞穂が取り残された。
瑞穂は起き上がると成幸に駆け寄り、抱きついてきた。涙を流し、成幸に感謝の言葉を口にした。
――ありがとう・・・。ありがとうね・・。ぼく・・・。
――ぼく?
まるで年下に対しての様な瑞穂の口ぶりを不思議に思っていると自分の体の状況に気付いた。
今の瑞穂より小さい姿をしていた。それは八歳の姿だった。八歳の成幸に十三歳の瑞穂がすがり泣いている。
不思議な・・不思議な光景・・・。


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