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鬼道の末に 2

名無しのアヒル氏

「や、やめろ!!離せ!!!」
胸倉を掴まれた瑞穂は強気な中に明らかな動揺を示した。それを成幸は見逃さなかった。

「どうした?何しても構わないんだろ。女じゃあるまいし、服を脱がされた位で。」
その言葉に瑞穂は更に動揺した。成幸もそれに気付くがその理由を知るのはこの直後である。

動揺している瑞穂をからかう様に小袖を思いっきり押し広げたその時。

「あっ!!」
瑞穂はこれまでとは違う少し可愛らしい声を上げた。

「・・・・・・!?」
成幸は目の前の光景と瑞穂の声による驚きが重なった。露わになった瑞穂の上半身は思い描いていたものと明らかに違っていた。
華奢な方だろうとは思ったが、華奢すぎた。細い腕。くびれた腰。白く肌理細やかな肌。そして何よりさらしで覆われてはいたが・・・・
確かな膨らみを持った胸。その身体はどう見ても・・、

・・・・・・――――女!?
そう、紛うことなく女の身体であった。瑞穂の顔を見た。これまでの強気な顔から一変、恥ずかしさから目を瞑り、顔を赤らめうつむいている。
成幸はその様子を見て核心した。瑞穂が女であることを。

「そうか、女だったのか。だったら傷つける拷問はなしだな。鬼とはいえ女の子を傷つけるのは好きじゃないんでね。」
そう言いながらも愉しげな表情をしている。成幸の中で別の拷問が頭に浮かんだ。しかもむしろそっちの方が好みであった。
それを実行する為・・・・、成幸は瑞穂の胸のさらしを思いっきり掴む。

「!?な、何を!!?」

「鬼って奴は淫乱って話だからな。愉しませてもらうぜ。」


「嫌!!!離せ!!!」
小袖の胸倉を掴まれたとき以上の大声を上げるがその声は当初の勝気さの中に恥ずかしさ故に出た少女の声が混じっていた。

「おっと、その前に。」
そう言いながら一旦さらしから手を離すと1つに束ねていた瑞穂の髪を下ろした。さらっと美しい黒髪が拡がる。
その姿で彼女を男と思い込む者はいないであろう。

「・・・・・・。」
思いがけない成幸の行動に瑞穂は困惑している様だった。

「ふふっ、そうしてる方が可愛いぜ。下ろして正解だったな。さて、続き。」
そう言うと再び瑞穂のさらしを掴んだ。

「やっ!やだ!!離せ!!!離して!!!」
髪を下ろされ余計女性らしい姿にされたせいか瑞穂の声は更に女の声が強くなっていた。

「そんな声出してるけど・・ほんとはやりたくてたまんないんだろ。」

「・・・・・!?な、何を言う!!!」

「言っただろ。鬼は淫乱なんだろ。そんなカッコしてても内ではやりまくってたんだろ?」

「・・・・・!!」
瑞穂はその言い分に怒りを覚えた。人間が鬼族は淫乱と思ってることは知っていた。瑞穂は鬼が生来淫乱でないことはよく知っていた。
しかし“あの男”のせいで淫乱だと思われてることもよく知っていた。そして瑞穂はその男のせいで性行為にあまり良い感情を持っていない。
それゆえに淫乱扱いに怒りを覚えた。

「違う!!俺は女なんかでも淫乱なんかでもない!!!」
強い調子で否定の声を上げた。

「・・・・・。」
それを聞いた成幸は掴んでいたさらしを一気に乱暴に引きちぎる。

「い、いやぁ!!!」
思わず女の悲鳴を上げてしまった。さらしによりなんとか隠されていた豊満な乳房が露わになる。




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