メロディ2016年6月号感想
case1) 青木一行の場合
case2) 岡部靖文の場合
case3) 三好雪子の場合
case4) 波多野・山城の場合
caseEX) 鈴木という人
次号予告
今月号の感想を総括すると、こうです。
case1) 青木一行の場合
なぜおまえがいる(笑)。
……と思ったら、仮定の話だったんですね。なんだー、残念。
彼については特に思うことはなかったです。
やっぱり同僚(今井)からはそういう扱い受けてたんだなーとか、
薪さん随分楽しそうだなーとか、まあそれぐらいです。
あ、でも怯えながらもちゃっかり「なんすかその小芝居」って言ってたのは良かったです。
上司に向かって小芝居って(笑)。
青木ってナチュラルボーンに毒舌なんですよね。
薪さんや岡部に対しても、遠慮なくスパスパ切りますし。
そういうところが久々に垣間見られました。
今回は青木自身より、それを傍観している部下達の方が面白かったです。
波多野が青木のことを「口ほどにもなかった」ってバッサリ切っていて笑いました!
さすが他区の室長をパシリに使うだけのことはあります。
前から思ってたんですが、波多野って青木系だと思いません?
矛先が薪さんに向けられることもあったし、結構強者ですよね。
そして山城の台詞で、青薪の公認が新体制にまで波及してることが判明しました! ヒューヒュー!
山城は一体誰に聞いたんでしょう。岡部かな?
もしかしたら他の管区でも、旧第九メンバー達が部下に「薪所長ってどんな人ですか」って聞かれて、
「それは怖い人でな〜。あ、でも青木にだけは甘かったっけ」みたいに答える一幕があるのかもしれません。
いやいや、絶対噂してるに違いないです。
なんたって薪さんはただのお飾り所長じゃなくて、
チメンザールの一件で世界的に有名になった人なんですから!(←なぜか自慢げ)
特に第四管区辺りは、噂に尾ひれがつけられまくってそうです。
「事件が解決して薪さんが渡米する日、青木ってやつが血迷って薪さんと二人で逃避行しようとしてなあ。
そりゃもう大変だったんだぜ? あいつを説得するのに俺たちがどんなに苦労したか……」
みたいな感じで(笑)。
その後、会議や出張で他区の捜査員と顔を合わすときに「あー、この人が例の」的な反応を受けてしまう青木。
うわあ、可哀想〜。
いやでも、今月号の楽観的な彼を踏まえると、そこまでダメージを受けるかなあって気もしますね。
せいぜい、
「えー、俺そんな風に言われてるんだ。でも俺、薪さん誘拐してないよ?
ちゃんと空港に送ったよ? もう小池さんったらひどいなあ(ニコニコ)」
ってなもんでしょうか?
そして薪さんの復讐の刃が、後日小池に向かうと……。
きっと画面越しに絶対零度の視線をプレゼントされてしまうんだろうなあ。
良かったね、小池!
ちょっと思うんですが、小池って割と薪さんのこと大好きですよね?
そんで薪さんも小池のこと気に入ってますよね? なんたって古参の部下だし。
なーんだ、二人相思相愛じゃん☆
・他、思ったこと
舞が薪さんに会いたがってるってことは、
前回の訪問時にそれなりに交流があったってことでいいのかな?
よしよし、嫁入り計画がつつがなく進行しているぞ。
青木って第九時代はこんな風に怒られてたんだなあ……。
そりゃ「オレなんて薪さんに近寄られただけでもう……(5巻)」って言いますわな。
本編中、青木はずっと薪さんの気持ちに気づかなかったけど、そりゃそーでしょーとも。
普通あんな顔してすごんでくる相手が、自分に惚れてるなんて思いませんて(笑)。
case2) 岡部靖文の場合
「気は優しくて力持ち」
なんだ、その森のくまさんを形容するようなキャッチフレーズは(笑)。
薪さんの演技力が磨かれているだけでなく、
清水先生のギャグセンスもますます冴え渡ってきてますね!
さすが知能のあるくまさん、どっかのバカのように正面から打って出るのではなく、懐柔策に出ました。
岡部が用意した十四代はなかなか希少なお酒だそうです。
味はフルーティーな甘口とか。
ふーん、薪さんは甘口が好みなのか。
てっきり辛口志向かと思ってたんですが、予想が外れちゃいました。
あと二人が飲むのに使ったのがコップと湯のみで、統一性ないのが微笑ましかったです。
岡部の前だからかもしれませんが、薪さんの表情が自然で豊かでした。
日本酒目にした時の「おや?」という顔つき、
まるで猫が好物を前にして、耳をぴんとそばだてているように見えました。
またソファに横たわった時の色っぽい雰囲気ったらなかったですね。
なんてしどけない……どこぞの犬に見せたら一発で落ちるんじゃないですか?
岡部がお酒に弱いのは意外でした。
よりによって薪さんの首根っこ揺さぶるって、おいおい……なんたる命知らず(笑)。
薪さんもされるがままになってるし。
まあそれぐらい仲良くなったってことなんでしょう。
原罪での「バカ薪!」発言はたまたまじゃなかったんですね。
ところで、波多野が薪さんが日本酒に目がないことを知ってるってことは、
もしかして今の薪さんは部下との飲みにも付き合ってるってことでしょうか?
岡部情報で知っただけとかじゃなく?
もしそうなら、薪さんが皆に打ち解けられるようになったってことで、非常にめでたいことはあるんですが、
ちょっと旧第九メンバーたちが可哀想な気も……。
考えてみれば、初代第九の時は飲み会にも参加してたし、8巻の打ち上げでも楽しそうにしてたし、
薪さんってその気になれば、いくらでも飲みの席に混ざれるんですよね。
お酒の飲み方も様になってて、普通にかっこよかったし。
青木ともいつか一緒に飲んでくれないかなあ。
本当お願いしますよ、薪さん。
私の中の奴が「岡部さんや第三管区ばっかりズルい〜!」って泣くんですよ!
「青木も入るのか…」
「青木も入るのか…」
「青木も入るのか…」
……うん、そういうことでしょう!
これに関しては説明不要ということで!
case3) 三好雪子の場合
以前に雪子さんの私服が、
「威圧的」「相手にケンカ売ってると思わせる」「戦闘的な服」って、
散々にこき下ろされてましたが、その意味がやっと分かりました。
でしょうとも!(笑)
それにしても雪子さん、相変わらずお美しい〜!
美人はやっぱりいいですね。
薪さんももちろん綺麗なんですが、彼女が出てきたことで画面が一気にぱっと華やぎました。
もしかしたらお母さんになったことで、余計に綺麗になったのかもしれませんね。
そして雪子さんはやっぱりそっちの人だったんですね。
うんうん、知ってた☆
虐げられる時あんないい顔する青木には目もくれず、薪さんの苛め方を熱く語る辺り、彼女は本物です。
Sには2タイプあって、Mを虐めたいSと、Sを虐めたいSがありますが、
薪さんは前者で、雪子さんは後者なんでしょう。
生前、鈴木が雪子さんと薪さんのことを気にしていましたが、
そんな心配する必要はなかったのかもしれませんね。
あの視線は「屈服させたい……」って意味だったのかもしれませんから(笑)。
私が今後雪子さんに期待する役割はたった一つ。
いつか青木と薪さんがくっついた時、二人の関係に真っ先に気づいて、
「はは〜ん」って顔で見てあげてください。
きっと薪さん蒼褪めながら、屈辱に打ち震えることでしょう!
(ちなみにこの時点で青木は殴られてそうです笑)
case4) 波多野・山城の場合
「ああ、現在の第三管区が薪さんにとっての家族になりつつあるのだな……」と感じました。
感慨深く思う反面、一抹の寂しさも覚えました。
でもその気持ちは、きっと人生の寂しさでもあるんでしょうね。
人と人との間に絶対の繋がりはなく、誰しもいつかは別れゆくもの。
しかし薪さんは、「だから空しいんだ」と捉えるのではなく、
「だから一緒にいられる今を大切にしなければならない」と前向きに受け止められるようになっていたんですね。
以前は強さと同時に、折れそうな脆さを秘めていた薪さん。
それが今は、こんなにもしなやかで柔軟な強さに変化していたんですね。
そして思い出になりつつある九州……(笑)。
もっと頑張れよ……! 誰とは言わんが!
あとすっごいどうでもいいことですが、「神戸牛」自慢してもいいですか?(笑)
caseEX) 鈴木という人
今月の鈴木の台詞、最初読んだとき「こいつマジか!?」ってなりました。
何事にも卒ない、スマートな人ってイメージだったんですが、
意外に熱血野郎だったんですね、鈴木って。
それで思い出したんですけど、確かに私の周りにもこういう人いました! ええ、いたんです。
あの時の情熱に溢れた彼の目は、今も忘れられません。
「俺はあいつと出会えただけで、この大学に入ってよかったなって心から思えるんだ……」
酒も入れずに、真昼間の大学の廊下で、彼は親友について熱く語ってくれました。
その後、周りにいた女子の間で「やつらはデキてるんじゃないか」疑惑が持ち上がりましたが、
特にそんなこともなく、普通に彼女作ってましたね。
男の人ってそういうところありますよね。
男同士の友情には、時々すごく真面目になってしまうところ。
薪さんが「そういうことは雪子さんか女の子に言え」って言ってましたが、そうじゃないんですよ。
女性相手に言ったらそれはただの口説き文句で、ただの寒いキザ野郎ですが、
男の親友に言うからこそ、それは誠実みに溢れた言葉になりうるんです。
そう思うと、今月号の鈴木って逆にリアルかもしれません。
あの時点ですでに何連勤? パッと見涼しげで平気そうでしたが、実際は相当疲れてたはずだし、
実は結構テンション上がってたんでしょうね。
うん、ちょっと可愛いぞ(笑)。
私、今まで彼と青木を似ているように感じたことはなかったんですが、今回で少しそれが分かりました。
二人ともぱっと見は穏やかですが、根底に情熱を秘めたタイプなんでしょうね。
そしてその熱さが冷え切った薪さんの心を溶かしてくれたんだろうな。
あと鈴木の台詞で思ったのが、やはり鈴木は雪子さんを仙台に連れて行くつもりだったんでしょうね。
だからこその指輪だったと……切ないなあ。
もしあの指輪がちゃんと雪子さんに渡されていたら、それは果たして慰めとなっていたんでしょうか。
それとも余計に彼女を苦しめることになっていたんでしょうか……?
・他、思ったこと
薪さんが鈴木と話してるときに、口調が普通の若者になってるのが新鮮でした。
「マジ」とか言ってたよ、「マジ」って!
誰ですか、あなた!? 私の知ってる薪さんじゃなーい!(萌)
鈴木は第二管区の室長に配属される予定だったのか。へー、ちょっと意外。
てっきり第三管区の次は第五管区が西の要所なのかと思ってたんですが。
実際、成績二位の今井が着任したぐらいだし。
まあ清水先生のことだから、何かお考えがあったんでしょうね。
本編ラストの舞台にもなったことだし。
薪さんは鈴木だけには正直に愚痴を言える。
薪さんは青木には遠慮なくサンドバッグにできる。
これが薪さんの、親友への接し方と、好きな人への接し方です。
いや、「好きな人を叩きのめすときは熱が入る」の間違いかな(笑)。
そう考えると薪さんと雪子さんってやっぱり似てる。ほんっと似た者同士!
次号予告
やったーーー!!!
続きがあるーーー!!!
正直お休みを挟むんだろうなと思ってたんですよ。短くても一回ぐらいは。
なので飛び上がるほど嬉しかったです!
それにしてもこんなにすぐ連載再開だなんて……やっぱり映画効果なんでしょうか?
でもいくら大人の事情で周囲が続編を望んでいても、
先生ご本人の創作意欲が出ない限り、そうならないわけだし。
清水先生、本当にありがとうございます!
良かった……。これでまた一年は生きて行けそうです。
MRIの進化ってなんでしょうね?
ちょっと思いついたんですが、MRI技術で生きてる人間の脳も見られるようになるってのはどうでしょうか?
そんで実験大好きマンの薪さんが自ら実験対象になって映像を映してみたら、
(プライベート保護のため、見る部分をあらかじめ差し支えない範囲に絞り込んでいる)
九州管区の室長が映り込んだ時だけなんか映像に違和感があって、 それ見た人たちが、
「あそこの室長ってこんなかっこよかったっけ?」
「やけに映像がクリアだな」
「体の一部分によく視線が集中してるな。腕とか」
「あれっ、まさか、室長…」
「えっ?」
「だから、ほら……あれだよ……」
「はっ……(察し)」
ってなるやつ。
そういう外堀から埋めるやつを期待してます。
それにしても今月号だけで何回笑っただろう。
本当に今月号は面白かったです。
こういう箸休め的な短編もいいなあ。
最後に個人的MVPを発表して、今月号のまとめを閉めたいと思います。
「言えるもんなら言ってみて?」
これしかない!