高校DAYZ 01




 学年の人気者の男の子と、友達が多いだけが取り得の女の子。声をかけたかった、ずっとずっと。

「はあ!?学級委員?誰が?」

 一斉に指が向けられる。

「あたし!?誰と?」

 教室の右端を指差す。

君?なんで?」

 昨日のままの予定表、そして欠席者の欄を指差す。

「…昨日あたしが休んだから?」
「Thet's right!!」
「ふっっざけんな――――っ!!!」

 誰がやるか、そんなもの―――!!それが例え人気者の君と一緒だからって、そんなそんな。面倒なことは、嫌いなのに。

「やだよ、あたし。やらないよ」
「いいじゃん、俺と一緒だし」
君が言っても、あたしは首縦に振らないから」
「うわー、強情だなあ、さん」

 いきなり声をかけられて、それでも冷静さを保つ。うん、完璧。まるで今まで友達でした、というノリで言葉を続ける。これが、友達作りの第一歩。これで君と友達になれた…かな?

君が、全部やってくれるならいいけど」
「あー?やだよ、そんなの。俺はさんがやってくれる前提で引き受けたんだし」
「ええっ!!?」
「ま、いいじゃないか。なるようになるさ、はっは」

 やらないよ、やらないったら!!でも言葉になってはくれなかった。何だ、あたし…。心の底では学級委員したいの?君と一緒だからかな…。

「次、体育だぞー!」

 君の声がする。
 高校に入って一年、今まで遠くから見ているだけだった。二年生になって同じクラスになって、嬉しかったのを覚えてる。友達になれるかな、そう思ったのも覚えてる。

「頑張って…みよっかな……」

 もっともっと、仲良くなりたいよ。誰よりも、何よりも。


「学級委員、、ここに誕生!」
「いえー!!!」
頑張れーっ」
ファイトだ―――っ!」

 友達が多いだけが取り得。あとは、何もなし。頭良くないし、運動神経だって人並みだし、成績も平凡だし。こんな、あたしの高校DAYZ、ここに開幕。




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