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「ぬはははは、たまらんのう、たまらんのう!!」

ミスラは目の前の柔らかい腰に、のっしりと体重をかけながら精を放った。
鍛えられた脚線美が、この時ばかりはヒクリと震える。腹の下の肌が熱い。

「ん…スゴ……ぁん、ヤダこぼれてる…」
「……ンッ…く。……コ、コラ…調子に……」

現状ミスラ、仮設トイレの裏側で2人の隊長を犯している。

炎の剣士ヒエルカ。
氷の魔法剣士チューザー

2人共実にバイタリティ溢れる戦士で、度量の深さと胆の据わり具合は根っからの隊長気質。
水人間継続中のミスラ、ジャグジーつきの小さな水槽でウハウハいいながら2人に抱きついたら、怒らないからでてきなさいと速攻で見破られて今に至る。

「ミスラー、アンタがだしたんだからちゃんと洗って…」
「んー?どうしたのヒエルカさん、アレ気にいっちゃったの?」
「…ウン。えへへ」

負の感情など根こそぎ吹っ飛ばす、風のように純粋な笑顔には、ヘルザクロに通じるものがある。
ついたあだ名はミニザクロ。彼女自身、目標はヘルザクロと公言してはばからないからあだ名も公認。

本家ザクロと違って良識がある分、大体の団員は悩み事なんかがあると彼女の元におもむく。
清廉潔白。英雄という言葉がぴったりで、横暴な幹部連に立ち向かう、平団員達のリーダー。彼女の立ち位置はそんなところ。

「あ……ホントに中で…ぶくぶくいってる……」
「これぞ妙技人間ジャグジー……どうお?ヒエルカさん」
「ん、ぁっ、ぁん!あははは!!くすぐった……きもちいーよぉ…」


分別のある大人が、ミスラの前でだけふんだんに乱れるその様。
甘い痺れが、こちらにまで伝わってくるような、腰のうねり。あわや鼻血。

ミスラは覚えたての技術でもって、奉仕に没頭する。
他の団員には悪いが、彼女に喜んでもらえるというのはミスラにとって一番の幸福なのだ。

「だってヒエルカさんは、下手したら団内で一番忙しいからね」
「んぁ…んっん…へへ。ありがとミスラ…ぁん!!」

それではもう一回、そういってげへげへとちんこをもちあげるミスラの尻を


「……順番」

氷の剣士チューザーがつねった。

「ぬはぁ!…ち、チューザーさん」
「ンフ、いいよ、してあげてミスラ。この子ずーっと待ってたんだ」

フンっと。

綺麗な鼻がそっぽをむいて、しっとしとの花裂がミスラに向く。


永久氷花。

そんなあだ名を持つ彼女は、普段人前で、ほとんど感情を表にだすことをしない。
黒い肌で、冷たさを物語るように輝く瞳は、永く見つめ返すことが非常に難しい、まだ歳も若い、天才肌のエリート。

近寄りがたさはザクロ団でも随一、ちょっとでも粗相をすれば氷山が軋む時の音が響くとか適当なことを言われ、尊敬はされているのだが怖がられてもいる。

そんな彼女、とある作戦でミスラと2人っきりになってからこっち、デレデレである。

もちろんコレまで築き上げてきたキャラクター、体面というものがあるから、おいそれと団員達の前で自分を崩したりはしないのだが、いざ部屋にしけこみ電気を消しましたとなるととんでもない。

にゃんにゃんにゃんにゃん。

チョコでできた猫でさえもこうは蕩けないのではないかという甘えっぷり。ミスラにゃん好きぃ…とか、ミスラにゃんもっとつねってぇ…とか、そういう感じにぶっとぶ。いろいろ溜まっているのだ。

ヒエルカの手前、がんばって自分を抑えているのだがろうが、その眼、震える涙、いかにも甘そう。甘えたそう。


「ふぁ…!!」

ミスラはそんな彼女の髪を撫でながら、後ろからゆっくりゆっくり挿入。

ぴくりと尻が震え、指から滑り落ちた綺麗な髪が、鍛えられた背筋の上で波をうった。
亀頭のフチを、とろとろの膣肉が包み込む。ミスラが肉物の茎を持って位置をずらすと、とろとろの肉もつられて伸びる。

艶々した入口付近の膣壁に尿道をあて、壁面をなぞるように少しだけ奥へ行ったり、また戻ったり。
きゅんきゅんと膣口がすぼまって、ぷすぷすと、空気が抜ける。

ミスラは、完全密着は最後にとっとこうと、先におっぱいの方に手を伸ばした。


チューザーの乳房は小さい。


彼女がグリオーをライバル視しているというのは団内では有名な話で、彼女がいつも、同年代では2位に甘んじてきたというのも誰もが知っている話。
そんな彼女が、唯一ライバルを負かせるのが乳のでかさで、それがまた極めて僅差というから泣かせるではないか。

腋の下から手を入れても、とっかかりがない。

指で押すようにするとようやく柔らかくて、わずかだがちゃんと脂肪が蓄えられているのが確認できる。
同時に先端を軽く撫でると、そこが彼女の急所であることもよく分かる。

「んにゃぅぁ!!……ゃぁ…み、みしゅら…」


ヒエルカがミスラの首に絡みつきながら、ぎょっとしたような顔をした。
だがソコは大人。見てみぬフリ。ミスラの耳元で、くつくつ笑う。舌がついでに、耳たぶを舐めていく。

そのままひっこまない舌と、んーちょんーちょと、熱いキス。
ワザと肌を吸っていく楽しげなヒエルカに、内出血するからやめてくださいなんていえるわけもなく、されるがまま。

ミスラはぢりぢりといじめらるのが悔しいので、腹いせにチューザーの奥まで肉物を埋めた。

「ふぁっぁう!!」

そこはもう、永久氷花なんて嘘っぱち。

きちきちとしたうねりの中に、ぽつぽつと僅かな粒が流れていく。
放っておいても、肉物を淫らに絡めとっていく肉。腹筋に手を当てたら、もごもご動いていた。

「ミスラぁ…!!…きもち…いいよ…っ!!」
「うんにゃ、絶対オレのほうが気持ちいい…うーん」
「ふぁ…ぁん!…やぁん…」

ミスラはできもしない我慢などする気も起きず、射精を前提に腰を振って、尿道をひりひりさせながら動き続けた。



ぷぽっぷぽ…っぷくぐ。
にぽんっ。にゅく、にゅぬ、ぷぶぶ。

「み、みすらぁ…!!ふぁぁん!!きもちぃ…はにゃ…ぁぅ」

ぷぶぶ。っぷぼっぷぼっぷぼ…ぷっぷ…
しゅぶ…ちゅぶっちゆぶっちゅぶっつぼ



腰を打ち込まれるチューザーは、傍から見れば荒れ狂う快楽に支えるのがやっとという感じ、それでも部分部分は懸命にミスラにあわせて動いている。
以前にミスラが、「こういう風にやって欲しい」と頼んだことをマメに覚えていて、そうした行為の反復一つ一つが、ミスラの鳩尾あたりをゾクリとさせる。

粘膜がぬるりと、満遍なく亀頭を包んだ瞬間、たまらず射精。



びゅぶ、びゅぐ、びゅ。

「んぁうぅぅ!!…み、……みすら…ぁぅ、あぅ!!」

ゴクゴクと、呑み込む様に膣が動く。ミスラはそのままチューザーの背中にもたれかかり、もたれざまゆっくりと雛尖をいじる。
プールのにおいと汗の味。髪のにおいが、花のよう。

「ん…ぁ…よかったぁ?みすら……」
「うへぇ…」
「ねーえー、みすらー…」

いかにもうれしそうに聞いてくる部隊長に、答えとばかりにちんこを最充填。
やれお返しだというところに白い乳がのっかかってきて、満面の笑みのヒエルカが、絶頂直後で府抜けた2人を押し潰す。

「だーめ、ミスラ。次わたし」
「ふぎゅー…」
そのままだらだらしながら

ミスラは交互に交互に応えていった。


・・・・・・。


ミスラは少し後悔した。

イタズラというのはされるほうのリアクションありきで成立するもの、理想をいえばしたほうもされたほうも笑顔で分かれるのが好ましい。
怯えさせるなんてのは犯罪者の所業で、そんなヤツは変態の風上にも置けぬ不埒漢。だからこそ、グリオーやユリンにも種を明かしたし、そりゃぁ殴られたが、最後は2人に挟まれて思う存分いちゃいちゃしたのである。

恐怖でちんこはたたない。

だがそれでも、無反応よりは怯えてくれたほうがましだった。ミスラは思う。
こと相手が、超がつくほど不感症朴念仁であっては、それがいかな美女といえど、塩気のないパンに等しいのである。


撲殺僧侶ビジルヒリア。


パッと見、一国の女王のような気品に溢れる彼女は、背も高くガッシリとした体系で、乳もでかい。

いつもぬぼーっとしていて、休日はよく、日陰で鳥の足休めにされている程なのだが、武器を持つと性格一転。
口角がしゃきーんとなって、牙が生え、目尻がつりあがって瞳孔拡大、悪魔と称するのがピッタリの超人将軍となり、戦場を荒野へと変えるのだ。
元々は争いが嫌いで僧侶になったのに、”悪魔の心臓”と呼ばれる凶悪なモーニングスターを装備してからは果たしてどれだけ敵対する命を奪ったか。
簡単にいうと小型の隕石に鎖をくっつけてぶん回しているようなもので、半径数キロは彼女のデッドゾーン。洞窟や貴重な遺跡ではまったく役に立たないけれど、こと戦争だ篭城戦だとなると、彼女ほど頼りになる使い手もいない。

そんな彼女が、2Kmくらいあるウォータースライダーを今まさに滑らんとしていたから、きゃっきゃきゃっきゃと背中に張りついてセクハラ三昧だったのだが

まー無反応この上ない。

おっぱい揉んでも、水着を食い込ませても、あはんもうふんもいいやしない。自信喪失。しまいにゃヤケになり、変態の契りなどどこへやら。からっからの膣に完全に挿入して、ぬこぬこと腰を振ってたら、終点に気づかずにスライダーから投げだされ、しこたま水面に後頭部を打ちつけた。レイプの末路である。

「やあ。ミスラじゃないか。」と。

無反応な魔人は、意識の朦朧としたミスラを抱え上げ、自分のペースでプールサイドに。
多分人工呼吸がしたかったのだろう、いきなり始まったのは、場違いなキス。

彼女の腕なら回復魔法の方がよっぽど早いのに、チロチロと舌を口腔に忍ばせて、それはまあミスラとしてもうれしかったが、なんだか泣けた。

「うう……ビジルさんなんて嫌いだい、感じてくれないおっぱいなんて嫌いだい」
「ミスラ…それは違う。」
「え?」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……ないんかい!!」
「なんだか隠れてるみたいだったから。」
「……ぉおぅ、う、…うん」
「……。」
「……。」
「気づかないようにしていたんだ。」


テンポが


「わかんねー!!」


叫んだミスラの口を、ビジルヒリアのくちびるが塞いだ。彼女の中ではマウストゥマウスが続いているのである。
まあ、ただの熱烈な本キッスだが。

「ん…ふ。…ミスラ…」

ちゅぶ。
ちゅぐ
ちゅぅぅぅううぅ

「ん…ふぁ…。…ん、…ふ」

ちゅぅ
ちゅこ
ちゅぅぅぅううう


まったくキスから進まない。

ビジルヒリアに悪気はないし、愛情はたっぷり感じる。
10分20分なら、時を忘れて没頭しそうな、濃密な口腔の愛撫。

なのだがじれったい。長い。長い。とにかく長い。

ミスラがその人工呼吸もどきに4時間も耐えたのは、がんばったほうだと思わなければならない。
アゴがガタガタ。水人間のクセに、ノドからから。

逃げようとしても、のしかかる魔人は崩れ落ちた鉄骨みたいに動かないし、唯一柔らかいおっぱいをいじくり倒してみても、キスの濃度が上がるだけ。

では水になればいいではないか。しかしミスラは考える。
そんなことをすればビジルさんは悲しむのではないか。そんな拒否の仕方をしては……それはたわいもないうぬぼれかもしれないが、だがもしも、万が一にでもこの可憐な美女を傷つけることがあったなら……

そんな思考がミスラの精神を袋小路の隅っこに追い詰める。
やさしい、などといえば聞こえはいいが、要するにミスラという男は、美人に嫌われるのが何より怖いのだ。

綺麗な人に侮蔑されるくらいなら、命を脅かされたほうがマシだなんて思えるほどに、臆病。
だから最後の手段にでる。失敗したら頭蓋骨が砕かれるかもしれない、だが少なくとも、女の人に抱かれながら死ぬことはできるだろう。



「ビジルさんビジルさん」
「……ん、はふ。」
「びじるさーん」
「……んむ。ちゅ、ちゅむ。」
「ビジ……」
「ん、ん。……ん?」
「ヒリアさんに代わって…お願い…うぷ」

ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぅ。
つぽんっ。
ちゅ。ちゅぅ。ちゅぽ。

「ヒリアさん助けてー」
「オウ」
「ヒリアさん…!た、助かった……!!」
「バカだなお前。ビジルには手ぇだすなっつったろ」

キスが止んだ。
その代わりミスラの上には、エモノをしとめた肉食獣のような女性が一人。

表のビジルに裏のヒリア。
要するに彼女は2重人格である。

普段のヒリアといえば、戦場から帰ってきて、有無をいわさずミスラをレイプするような、とんでもない破綻人格の代表格である。
だがミスラ、そんな野獣の眼を見て了解、ああ今日機嫌いいな、と。作戦は成功だな、と。

「うう……水ぅ…」
「バカタレが」

悪魔将軍の右手は、おどろくほどやさしげに、ミスラの頭をくしゃくしゃ撫でる。
この悪魔、機嫌がいいときは日頃のツケを払うかのようにやさしいのだ。
そうされるとミスラとしても、過去の虐待の歴史もすっかり忘れて、この人イイヒトかも、と、胸がキュンとなってしまうのだ。

「ううーん、ビジルさんも綺麗だけど、ヒリアさんも綺麗……」
「どっちも一緒だバカタレ。ホレ、顔洗うぞ」

将軍は、ヒョイっとばかりにミスラを抱え、水飲み場へ。
この時はミスラ、完全に水人間からしょぼくれた普通の人間になっていて、ぐずぐず泣きながらだ液まみれの顔を洗ってもらう。

別に洗ってもらわなくてもオレは今水なんですなんてことを、説明する気力もなかった。
いんやコノ人はさっき、水化したミスラを見ているはずである。そんじゃーなんでまた顔を洗ってくれるのか。まぁいいか。ミスラ思う。

多分ヒリアさんなりに、ビジルさんがしでかしたことのお詫びをしたいのだ。ならば洗ってもらおう、そういうところの計算はミスラ、早い。

「なくなバカ。男の子だろ」
「うぁぅぅぁぁぁぅあ、でもオレ…でもオレ…」

見ればミスラの下腹部、尿でびったびた。ビジルの方がトイレの許可さえ与えなかったから、いい歳こいてぶっ放してしまったのだ。
美女の腹の下で漏らすというのは、なんか妙な背徳感があったが、それはまた別次元の変態の話。

「ほれほれ、洗うから足広げろ」
「うっ、うっ、ヒリアさん、水が冷たい」
「しるかバカ。気色わりーな」

ビジルヒリアの着ている水着は、いわゆる一つのスクール水着である。
ガッチリとした体系に、むっちりとした乳。それでいてそんなロリロリしたものを着られると、まーやらしいったらありゃしない。

ミスラぐすぐすとウソナキを続けつつ、瞳孔を振り絞ってうずくまるヒリアの肢体を凝視。
さっきまで、このエグエロっちい身体がミスラにのっかかっていたのだ。もっとさわっときゃよかった。まったく懲りてない。

乳。肉。毛。

ちんこは既にバッキバキに硬化して、甘えついでにそれとなーく
ヒリアのほほの近くに腰寄せて、舐めて舐めてと眼で懇願。

「お前……さんざ滑り台でビジル犯してたじゃねーか」
「ビジルさんもいーいけっど、ヒリアさんもいっいな」
「噛むぞボケ。酔い覚ましてからこい」

ここで引いてなるものか。
甘いもんの後には辛いもんが食いたいではないか。

ミスラ一か八かで、リスみたいにじゃれついてみる。
この悪魔将軍、強いものには強いが、弱いものには弱いのだ。扱いに困るはずだ。

「やーだー、ヒリアさんじゃなきゃやーだー!!」
「お、おいコラ!!やめんか!!……ったく」

ミスラは持てる力の全てで持って、鍛えられた腰周りにしがみつく。
こんなとこ他のメンバーに見られたらヒリアさんのキャラが台無しだろう、暗黙の脅しをかけて、ぐずるぐずる。

「チッ、しゃーねーなぁもう…」
「うきゃー!うきゃうきゃー!!」
「こっちこいバカ」
「うきゃー!!」

そのまま2人、貯水タンクの裏側へ。
そこは丁度岩の陰にもなっていて、秘密基地チックな感じのするスペースがあった。

ミスラは魔人の尻を見る。視線を感じたのか、魔人は食い込んだ水着をクイッと直す。

ヒリア状態のビジルヒリアとナニをいたすのは久しぶりのことである。ミスラはウキウキして仕方がないと、思ったことをそのまま口にしたら、魔人は照れた。

「酒……飲んでくりゃよかった」
「あー!!ぬいじゃダメ!!そのまま!!そのままー!!」
「な…なんだよ…」

ミスラはビジルヒリアが着ている、悪魔的な水着の魅力をこんこんと説明。ヒリアのマユはずーっと吊り上がって、なにいってんだコイツみたいな、けったいなサルを見る顔をしていたが、最終的には了承、着たままえっちという運びになった。

ヒリアは何度も何度もため息をつく。調子が狂ってるのはヒクヒク震える目元を見ればわかる。

「好きにしろ…もう」
「ぬあぁああ!!ナイロンがぁ!!塩素がぁああ!!」

ミスラはいわれたとおりにやりたい放題、肉がこぼれんばかりの水着に襲い掛かる。

下卑た舌をだらりと垂らし、生地越しに乳首を包んで、じゅぅじゅぅじゅぅじゅぅ水気を吸収。肉に刻まれた締めつけの跡を何度も何度もくちびるで擦り、はみでた陰毛を咎めるようにつんつんひっぱる。

たまらず魔人が振上げたコブシは、腋の下にむしゃぶりついたミスラみたいなナメクジに力を奪われ、ついには冷たくなった肛門までもが、その毒虫の餌食となった。

「コ…コラ…!!…そ、そ、そんなトコいじくるヤツがあるか!!…ひゃぅ!!」

舌で圧迫された裏生地が、雛尖の包皮をつつく。
ざらついた繊維は、しばしば一際敏感な蕾をかすめていき、そのたびに溢れる透明な液体を、これまたミスラみたいな深海魚が、しつこいまでに吸い倒す。

「んゃう!!…っか…ゃ、…んん!!」

責め苦には緩急があった。
ヒリアは思わず、少女のように鼻声で鳴く。

下腹に覚悟を決めれば乳房が吸われ、乳房に意識を集中すれば、意地の悪い犬歯が、プツリとばかりにガードを破る。
かと思えば赤ん坊にするような優しいキスが、肉の花園いっぱいにほどこされ、どこからか伸びた触手のような指が、耳朶の内側を撫ぜていく。

背後から、2本の指が膣口をゆっくりと広げた時、魔人は生まれて初めて弱音を吐いた。

「ま…まて、ぁっぁ、まってミスラ…、ちょっと…コラ!!ぁ…!あっ!!…あっ!!!」

ぬらぬらと、肉窟を滑り降りる指は留まるところを知らず、そんなところまで入れてもいいのだろうかと戸惑うヒリアを他所に、よいしょよいしょと肉の壁をほじっていく。


「こことかどーお?ヒリアさん」
「ふぇ!?…ぇ!?…あぇ?…あ、ぁ、…あっ!!」
「多分ヒリアさん、この辺弱いと思うんだよね。まだあんま触ったことないから……」
「ぁ?…お、ぅ、ぁ、か、…ぁぁっぁあ!?…や、やだ、やめ…」

そこには、ヒリア自身驚くほどの快楽の結晶が塊となって埋まっており、ミスラはゴソリと、遠慮もへったくれもなくその塊を引っこ抜く。
ヒリアの体内に、桃色のガラス片が炸裂した。

「いったぁああっぁああっぁあっ…!!!?…ぁ、っぁぁぁ………ぁ、ぁ、ぁ、ぁぁ」
「ん?あれ?あ、ごめんヒリアさん痛かった?」
「あ…ぁ、ぁ…お、お前……なにして…ぁぁ!!…っ!」


元よりビジルもヒリアも、セックスの頻度は多くはない方。自分でいぢるなんて興味の埒外だし、セックスといっても、大抵はどちらかの自分勝手な動きで終わるから、彼女の中にはこういった使ってない神経網がそこら中に放置してあるのである。

じんじんと痛みの引かぬ最奥の処女地は、まるで雨上がりの畑のように、養分の染みた水を吐き続け、魔人の肉に終わらぬ苦悶を与え続ける。
悶えても悶えても逃げ場がない。ミスラは大して悪びれもせずに、ソコの肉を擦り続ける。ヒリアはほとんど本能に従って、自らの乳首を指で摘む。
痛みが痛みを中和した。僅かな安楽が、この上もなく身に染みる。2度3度と繰返すうち、そこには痛みの流出を心地よいと感じる彼女がいた。

「ぁっ…ぁっ…ぃぁぁ…、んく…、んぐぅぅぁ」
「あ、イキそう?」
「んんぅぅぅぅぅぁぁぁぁっぅぅ……ぅぅふぁ…」

痺れる脳髄が、呼吸の仕方を忘れさせた。
脳が酸素を欲し、白い視界に火花が散る。

ヒクヒクと喘ぐだけのノドが、まとめて酸素を通した。
血流の速度が上がる。じわじわと、涙が溢れた。


ヒリアはモヤの向こうに下品な男を見る。ニヤニヤと自分を見下ろすコイツを、たまらなく殺してやりたいと思ったが、それ以上に抱きしめて欲しいと願った。ミスラはそうした。


・・・・・・。


「……まだ痛い」
「この辺の水、全部ヒリアさんがだしたんだよ」
「…知るかバカタレ」

ポカリと殴るゲンコツに、力はない。
それでもミスラは、痛がるフリをして魔人をゆっくりひっぱり倒す。抵抗はなかった。

「ヒリアさんが動く?」
「ん?」
「いつもみたく」
「…え、あ、…うん」
「どしたの?」
「……ぁ、…いや」
「なになにどしたのヒリアさん」
「……今日は…してほしいかな」
「え?え?なんて?なんて?」
「…うっせーな、聞こえたろーがよ…!!」

強めのゲンコツが、ミスラの鼻っ面を叩き潰す。
すぐに小さな声で「あ、ごめん」って聞こえた。

「じゃ、下から動くよ」
「……うん」
「手、つなご」
「ふぇ?…こ、こうか?」

ゆっくりゆっくり、優しく繋がる下半身。
ミスラはスキを見ては、ヒリアの手の甲にキスをする。

「ヒリアさんのアソコ、きれい」
「脳みそはいってんのかお前のココは…やーめーろ…オイ!!…もう…」

ゲンコツがでそうになったが、ミスラは繋いだ手を離さない。ヒリアも無理を通さなかった。
先ほどまで指でつついていたところに、亀頭の上面がくっつく。いつものヒリアなら、その一歩手前でこするように腰を引いていたはずだ。

「まだ痛い?」
「ん……触ってた方が…いい」

結合部は丸見え。ミスラはボーっと座って、そこがゆすられるのを他人事のように見る。極上の柔肉が陰茎をつまんで、亀頭の先を許可なくぬきとっていくようだった。

鍛え抜かれた大腿が、今では頼りなく震え、涙みたいな果実汁が、つけ根の秘裂から搾られる。
あまりに甘そうに見えたから、ミスラは指で掬って少し舐めた。

「おいバカ…、ん。…やめろ」
「んー?なんで?」


ちゅっ…ちゅぷ、ちゅこ
ぢゅぶぅ…ぢゅ。ちゅぶ…ぷぶ。

「ン――ッ!!…ぁ、……んく」

ぷじゅこ…っぷじゅ。っぷじゅぷ。…じゅぷ
ちゅぽっちゅぽっちゅぽっつこ。…ぷ


ミスラはサービスのつもりで、ぷっくりと膨れた雛尖を指先でくすぐる。
ヒリアの呼吸が乱れた。長い髪が、ミスラにかかる。


ぢゅっぽぢゅっぽ…ぢゅぽ…ぢゅぽっぢゅ
ちゅぶっちゅぶっちゅぶっちゅぶ……ぶこ
ぢゅっ…ぢゅっ…………っ……じゅぶ


「ん…んぁ……ミスラ…」
「ん?」
「…ぁ…ぁん!!……キス、するぞ?」
「別に聞かなくてもいいのに」
「して…たろうさっき…さんざ…んぁ!!…ビジルと…ずっと…ん、…だからもう…」
「なにいってんのさヒリアさん。オレはビジルさんとのキスをいちゃいちゃ楽しんでたのに、淫乱なヒリアさんがガマンできずに飛びだしてきちゃったんでしょ?」
「……コロス」


ミスラはクイッと鼻をねじられて、息継ぎなしの舌吸いを強要された。
ヒリアが意外にやさしいのは、もう限界となると熱い吐息を分けてくれることである。

薄い酸素で脳みそが麻痺していると、ヒリアの膣がきゅぅきゅぅと締まって、ミスラも促される様に、膣内に射精した。


「……ん……気持ちいいかミスラ?」
「うん…うへぇ……。…とけるれら…」
「……。」
「……。」
「そうか。」
「ん?…んん?あれ?」
「よかった。」
「ん?ん?…ヒリアさん?……ビジルさん?」


ちゅぅぅぅぅぅぅぅううううううぅぅぅぅぅうっぅっと。


深海みたいなキスとグラインドが同時に始まって、流石にミスラ、うれしかったけど、少し泣いた。


・・・・・・。



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