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第1話 今日も狂子はMADだぜ!? の巻


アタシの名前は繭薔薇響子(まゆばらきょうこ)! マッドでサイエンスな天才教師だぜ!!
なにィ!? どうしてアタシみてぇな天才が教師なんぞでくすぶってるのかって!? ウッサイ死ね!

頭が良くてもハラは減る。いずれアタシを追放した学会のバカ共につける薬を開発するまで、ハナタレどもに知識を恵んでやるってぇーのも一興ってヤツなのさ!!

これでもクソガキどもの受けはいいってなもんでェ……オオット、なんでぇクラス委員のあゆみちゃん!? 終業ベルもなったーつーのに、世界の終わりみてーなツラして近寄ってきやがって、アタシに相談か!?

「せ…先生…あのね」
「オウオウどうしたい、可愛い顔が台無しだぜ!?」
「うん…ひく、……ひく、…ぐす」
「いくらアタシが天才でも、泣いばかりじゃわかんねーなァあゆみちゃん。いいか、おめーの行為は破綻してんだよ。なぜならおめーの目の前にいるアタシは天才、テンサイって字ぃわかるかオイ? お、エライな。いいか、その天才のアタシに相談したってぇことはオメー、それは既に解決したってーのと同じことなんだぜ? わかるか?」
「う…うん」
「じゃぁ泣く意味はねぇなー、ホレ、話せ」
「せ…先生。ウン…あのね、私のね、タテブエをね……こっそり舐めてる男子がいるみたいなの…」

「ぬぁんだってぇぇ―――――ッ!!!!!!?」


ッタク、近頃のクソガキどもはトンでもねぇことしやがるぜ。あの年頃の女の子にとっちゃァオメー、タテブエをレロレロされるっつったらタテスジをヌトヌトされんのと同じくれーに傷つくことだってのによォォ!!

ファック!

いいだろう、これは戦争だぜ! どうせこの歳でタテスジをヌトヌトするヤツなんてぇーのは、生まれ変わっても性犯罪者だ!! テメーのち○こをタテブエに改造して、学芸会で父兄の皆さんに順番に吹いてってもらうからよ!! こうしちゃいられねぇ、ダッシュで帰るぜ!!


トンテンカントンテンカン
キュィーン、ビリビリビリ
ドンガラガッシャ、ピロリロリ〜ン


「できたぜ! 人体強制あやつりいじくりウハウハマッスィーン!!」

見ろだぜこのフォルム! まったく産みたての卵みたいにテカテカした、未来人がよくもってそーなフェイザー銃そっくりだぜ。
このマッスィーンから放たれる虹色の光線を受けたら、どんな人間だって府抜けた家畜みてーに従順になるのさ。なにぃ!? それでどうやってタテスジペロペロ犯を捕まえるかって!? 黙って見てな!

ッダム! しかしテンション上げてたらもう朝だぜ。無料奉仕なんてぇーのはアタシらしくもねーが、今回ばかりは仕方がねぇ。
んー…、そんでもちょっち汗くせーな…。このまま出勤したらまーた朝帰りかってなもんでェ……まいっか。

まってろよあゆみちゃん、今日を限りにタテスジをレロレロされるなんてことはなくなるんだぜ!!



「おはよう貴様等!! 突然だが今から全員、このレーザーで焼き払う!! なぁに心配いらねェ、この人体強制あやつりいじくりマッスィーンは、あゆみちゃんのタテブエから検出しただ液アミラーゼの持ち主にしか反応しない。つまり、だ。わたくしはコレまで一度もあゆみちゃんのタテブエをペロペロしたことはございまっせんというヤツはゆっくり寝てな!! だがしかし! 一度でも、いいか過去に一度でも、だ!! あゆみちゃんのタテブエをペロペロしたことのあるヤツは教壇の上で好きな子の名前を叫びながら強制的に開脚前転してもらう!! 全裸に決まってんだろ動くなボケ!! 動いたらやってなくても犯人だぞォ…ほりゃほりゃほりゃー!!」

「きゃー!!」
「いやー!!」
「わー!!」

シュビビビビ…
ビビビ…
ビビビビビ……


――翌日。

とおる君は泣いて謝ったが、あゆみちゃんは転校することになった。



第2話 女の敵にはMESHだぜ!? の巻き


「またやられちまッターーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」

ッデム! 下着ドロだぜコンチクショウ!!

まぁ確かに? 一階の道路に面したベランダに、10も20も万国旗みてぇにぶら下げるアタシもアタシだ。
この時期ァまださみーから、そりゃトランクスの下にモウ一枚ってなもんでェ、ついついクセの悪ィ手ぇなんか伸ばしちまって、鏡の前にハイポーズってぇアラ奥さん今日も綺麗ね……


死ね!!


上等だ! 上等だよ!! やってやんよ、どこまでもやりぬけてやんよ!!
どうせ今頃はアタシの恥ずかしい染み部分に鼻の脂擦りつけてんだろうがぁーよゥ、アアン!? 蛍光灯に透かして照らして、毛の一本でも残ってりゃぁ煎じて飲もうってな魂胆かいゴキゲンだな!!

くんすかくんすか、それでは腕を前から上に上げて、大きく背伸びの運動から……って死ね!!
元気良く死ね!! 血行良くなりすぎて死ね!! ああんもうチクショウ! チクショウ!! くやしーよチクショウ!!

こうなったら徹底抗戦だぜ。いかなる手を用いても殺してヤンよ。
ヒヒヒヒ。許してヤンねー、謝っても許してヤンねー。モウとまんねーぞコノヤロウ。

テメーがいままで、自販機のジュースすら当たったことのない恵まれない人生だったとしても死ね。テメーがこれから、どれだけ人に夢と希望を与る人間に成長しようとも死ね。ヒャハ……脳みそに電極ぶっさして、ボタン一つで一生オナってられるように改造してヤッからよゥオゥ……ウヒャラハ…


トンテンカントンテンカン
キュィーン、ビリビリビリ
ドンガラガッシャ、ピロリロリ〜ン


「できたぜ!! 生まれる前の赤ん坊ごたる、全身粘膜ピリピリスプレー!!」


ケケケケ。テメーのイカクセェ脳みそが考えることなんて丸わかりなんだぜ。今頃は包茎チ○ポをまるっと剥いて、そのきったならしぃ亀頭のフチっこをアタシのぱんつの恥ずかしい黄ばみの部分で拭ってんだろうがぁヨウ、コラ。…ヒヒヒ、いいぜくれてヤンよ、ぱんつくらいくれてやる。どんどんもっていきやがれ。
テメーが次にアタシのぱんつをラチった時が最後、そのぱんつに染みこんだ全身粘膜ピリピリスプレーの成分が、ただでさえ敏感なテメーの包茎チ○ポを焼きリンゴみてーにするんだからヨゥ……ヒャハハ。

「んお?…チッ、もうぱんつがほとんどないぜ……シャーナイ、コレも変態をぶっ殺すためだ。お気に入りのくまさんぱんつにスプレーしゅっしゅと、コレを夜干しして……ふぁぁ…さすがにもう眠いぜ…寝よ」


フフン、コレで変態は死んだんだぜ……グー……また無駄な殺生をしちまったんだぜ……グー…


――翌日。


「くまさんぱんつが無いんだぜ!?」

ファック!! 今日遅刻したらさすがに校長も切れるんだぜ!? なんで今日に限ってぱんつがないんだぜチクショウ!!

「あった! まーた洗濯物しまい忘れてるぜ!! ……アン?ちょっと湿ってるけど…シャーナイシャーナイ! 背に腹は代えられないぜ!!」



――学校。


「せんせー、どうしたの? お腹痛いのー?」
「ん……ぅん、…ぁふ。……今日……自習しててくれ…ぁ…ゃぅ! …ゃぁぁ…ん、…だぜ」



第3話 おませな生徒にゃDRYだぜ!? の巻


「なんだぜ斉藤君、先生は明日の教材をつくんねーとダメだから忙しいんだぜ」
「あ……ご、ごめんなさい狂子先生……」

斉藤君はハッキリ言って美男子だぜ。父親は経団連のおエラ方、母親は世界中を飛び回る天才デザイナー。にもかかわらず本人甘やかされたりなんかせず、努力を惜しまずに、運動も勉強も他の誰よりできるんだぜ。5年後のことを考えると、見てるだけでよだれがでるんだぜ。

来年は超有名私立を受験するんだぜ。でもそんなもん、余裕で合格するに決まってるんだぜ。

「き……狂子先生に…その、勉強を見て欲しくて…」
「そうか? …ふんふん、なんか今日のトコでわかんないことあったか? どれなんだぜ? ちゃっちゃと見てやるんだぜ」
「あ…あの、…そうじゃなくて、…補習を…お願いしたくて」
「んぬ…何をいってるんだぜ斉藤君、……受験か? 君の力なら、今からそんなにコンつめなくても楽勝だぜ?」
「で…でも…」
「先生だって忙しいんだぜ斉藤君。……いったい何人くらい希望してるんだぜ?」
「ぼ……ボクだけ…です」
「ぬぁ…それじゃぁまず、あのこうちょ……ハゲが許してくれないんだぜ。自分の育毛ケアもロクにできない生臭なんだから…」
「こ…校長先生は是非やりなさいって…!!」
「なぬぃ!?…こうちょ…あのハゲ、我が校始まって以来の秀才、斉藤君にはとことん甘いんだぜ」
「お願い…できますか?」
「ダメダメ、アタシが教えることは大概テストにでないんだぜ。他にいくらでも優秀なのが……」

「狂子先生よりすばらしい先生なんていません!!」

「……さ、斉藤君、声が大きいんだぜ、まだ校舎に残ってる生徒も…」
「みんなおかしいですよ…やれ狂子先生は変人だ変態だ…あの人たちが狂子先生の何を知ってるんだ…!!」
「さ、斉藤君………だぜ?」
「ボクは知ってます…狂子先生がどんなに優秀で…人間としてどれだけすばらしい人なのか……」
「ふぅ…今日はもう帰るんだぜ斉藤君…補習のことはまた……」
「先生……!!」

「さ、斉藤君……!? は、離すんだぜ…」

「離しません…ボク、先生のこと大好きだから…」
「なななな…なにをいってるんだぜキミは……まったく困ったお子様だぜ…」
「ボクは本気です…本気で先生のこと…」
「はいはいわかったぜ」
「せ…先生?」

「どうやら実験は成功といっていいみたいだぜ」

「え……?」
「わからないか斉藤君。今アタシはある薬を開発することに凝ってるのだぜ…そう、俗にいうホレ薬だぜ」
「……な」
「将来有望なキミを今のうちから誘惑すれば玉の輿確定。研究資金になんぎすることもなくなるんだぜ……ふふふ、どうだアタシのことが好きで好きでたまらないだろう斉藤君」
「……そんな…そんな…じゃぁ…この気持ちは…」
「さぁおいで斉藤君、未熟な性の欲求をこのアタシにぶつけるんだぜ…ふふふふ。我慢は身体に毒なんだぜ」
「ば…バカにするな!!」
「おや…? どうしたんだぜ?」

「先生がそんな人だなんて思わなかった! こんなの最低だ!! 人の心を実験材料にするなんて……!!!」

「そ…そんな、まさか…実験は失敗だぜ…?」
「失礼します……今日のことは…忘れてください……」

こうして斉藤君は帰ってしまったんだぜ。まったく難儀なお子様だぜ。



「ふゥ……そんな薬……あるわきゃねーんだぜボウヤ」



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