※平和島静雄⇒平和島静子で女体化前提ネタss。






 なんでも2月の14日はバレンタインといってチョコレートを女子がやるものだといって臨也がいつも以上のちょっかいを出してきた。
 だいたいバレンタインくらい知っているが、あいつはなんでも俺のがほしかったらしい。・・・・・・いや、もちろんいつもどおり一蹴したが。

 ・・・なんで俺がやんなきゃいけねえんだよ。

 ちなみに今日の日付は2月15日である。
 たまにの授業に出ている。第一教科書もノートも開いていないため、授業を受けているとしても受けているだけであって、勉強しているとはいえない。

 どたばたとした足音が近づいてきた。平和島静子の眉が自然と寄る。


 「シズちゃああああん!」
 「臨也しねええええええええ!」

 シズちゃん、のシの時点で自分の机を振り上げた。どがらがしゃがしゃと派手な音を立てて、その扉と静子の間に道ができた。

 「いぃーざぁーやぁー・・・!」

 机が飛んだ。
 しかし臨也は扉の影にはいり、そのまま笑いながら走っていった。それが癇に障って、ぶちっと何かが切れる音がした。
 そのまま道を突っ走って、滑り込むように廊下に出る。遠くに臨也の後姿が見え、なおも聞こえる笑い声に腹が立つ。
 全力でその後を追い、階段を上った。流れはいつもどおり屋上で喧嘩なのだろう。
 屋上のまだきれいで新品な扉(静子が蹴り壊すため)を、何度目かわからないが蹴り壊す。

 「臨也あああああああああ!」

 怒声を響かせるが、そこに姿はない。逃げられたか? と余計に機嫌が悪くなる。

 「シズちゃん!」
 「!」

 臨也が上から降ってきたかと思えば、底意地の悪い顔をして、

 口付けやがった。







 バレンタイン・キス!
 (一日遅れだけど、)(別にいいよね?)











100215