真っ直ぐ真っ直ぐ見下ろす空に。
 貴方の笑顔が浮かんでいたら、
 瑠璃色の空も
 いつかきっとカラフルな
 空に変化して
 来世でも、一緒に眺めることができるのでしょう。








 まあるいそら。








 いつもと変わらぬ午後の昼下がり。休憩時間。
 部屋がいつもの倍以上狭くかんじるほど積み上げられた書類の山に、休憩でも挟むかとその頂上を眺めながら肩を軽く揉んだ。・・・・・・こってるよな。なんてもうあきらめの領域で考えて、その手を動かすのをやめた。揉んだところで書類は減らないし、肩こりも治ってもまたなってしまうんだ。
 もう自嘲する様な思いで重いため息をつくレイム=ルネット。

 「・・・・・・・・・・・・これもあれも、全部ザークシーズの仕事じゃないか・・・・・・」

 山の過半数。報告書、協力願い、チェインの出現報告・・・事務関係の書類はレイムで間違いはないのだが、それよりもそういった書類の方が確実に多い。
 ・・・・・・つまり、本人の記名が必要な書類もちらほらある、と言うことだ。

 「・・・・・・ザークシーズ・・・」
 「呼びマシタ?」
 「・・・ああ呼んだ・・・ってうわああああっ!?」

 足元。それも机の影から出現したブレイクの姿に、レイムは思いっきり椅子から落ちた。落ちたというか、倒れた。
 きょとん、としたブレイクはと言うと、何事もなかったかのようにして混乱して指差すレイムをよそに机に「うんしょ」、と座る。軽く山が揺れた。

 「そろそろレイムさんが寂しがってくる頃かなーって思ってきたんですヨ」
 「ならドアから入って来い!」
 「びっくりさせないと面白くないじゃないですカァv」

 楽しそうな事この上ないブレイク。その様子に床に座り込んだレイムは、頭痛でもしたように頭を押さえた。いや、実際頭痛がしているような物なのだが。
 ・・・・・・・・・・・・コイツに寿命を吸い取られている気がする。
 直感的にそう感じたレイムだったが、まあ、それもいいか。と思ってしまうような要因が相手にはある。

 「で、用事でもあるのか・・・」
 「いーえ。ありませんケド」

 用事がないのに来たのかこの男は・・・・・・・・・。
 かなりの呆れた気持ち・・・それもそれを通り越したような感情にレイムは確実な頭痛を感じた。

 「まあまあ、休憩させにきたんだ」

 ブレイクはそう告げれば、机の上から風でも吹いたかのようなやわらかい動作で降り、ふわ、と白い装束を揺らしてレイムの目前にやってきた。座り込んで、後ろ手についた手の上に手を重ねられる。まるでブレイクが押し倒したかのような体制。
 レイムは確実に呆れたような表情と、困惑の表情を浮かべ、相手の顔を真っ直ぐと見る。それににっこりと笑顔を返すブレイク。

 「レイムさん、休憩しましょ・・・?」
 「もうお前の所為で休憩時間はかなり減ったんだが」
 「私の分けてあげますヨ」
 「分けられるものなら分けてほしいが、その前に仕事しろ」
 「やだな、レイムさんができないような仕事してますヨネ?」

 煩い、と一言言ったレイムは不意打ちにブレイクに口付けた。勿論ブレイクは驚いたような表情を一瞬浮かべ、唇を離されたときにはニヤリ、というそれに似たようで異なる笑顔を浮かべる。

 「レイムさん、ずっるーい」
 「何がだ・・・・・・。休憩していいんだろう?」

 くすくすと笑うブレイクは、レイムの唇に一本指を触れさせて、「不意打ちなんて、レイムさんらしくない」なんて一言コメントを。
 らしくない、といわれたレイムと言えば、ほんの少しやんわりと微笑んで同じようにブレイクの唇に指を触れさせる。

 「ザークシーズ、来る時にレモン味の飴を食べただろう」

























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斜さんへ!ブレイムラブラブ・・・と言う事でしたが果たせているような気がしません←
リクありがとうでした!どんなにドジっ子でも斜さんへの愛は変わりません((((
いつか斜さんのサイトにどーんと入っていけるときが来ればいい・・・!(←
それでは、最後に。
斜さん愛してます!!!!











091023