媚薬には二種類ある。
己へ向けられる性欲を上げるもの。
己の性欲を上げるもの。
どちらも性質が悪いが、後者を不意に飲んでしまった場合、その性質の悪さは本人にしても他人にしても最悪の物となる。
桃色の果物酒
はあはあ、という生暖かい呼気を含んだような呼吸が煩い。
部屋自体がしっとりとした湿気に包まれたかのような甘い空気。いや、甘いっていうか・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っぅ・・・、主の母君は何を考えているんだ・・・・・・っ・・・!・・・ぁぅ」
自室に戻って直ぐ、体温の上昇、そして変な気の表れを感じ取れば、異変には直ぐに気付いた。こんなとき、自分は妙に聡い。
服が擦れただけで、勝手に膨張した部分は電気のような感覚を走らせる。声が漏れた。
・・・・・・・・・何がお酒よ〜vだ。何が・・・。
絶対、絶対媚薬かなんかなんだ。いくら私でもわかるんだからな・・・っ!
そう考えるケビンだったが、生憎と主の母君に文句を言えるような性格でもなく。かといって、自慰には嫌悪感が募るばかり。
・・・・・・つまり、どうしようもないのだ。
薬の効果が切れるまで、ベッドに座ったままのこの体制を維持し、身動きをとらないことが必須。
だがしかし、何事もタイミングと言う物は悪い、という決まりのようなパターンがあるわけで。
「ケビンーいるのー?」
ノック音と友に、主、つまりお嬢様の声。居留守を使えば良いものの、それが出来るケビンならば一切苦労はしなかっただろう。
「はっ、はい!?」
その声に、お嬢様は当たり前のように扉を開けて入室しようとする。ヤバい、とケビンは少し深呼吸してしっとりとした艶やかさを含んだ呼吸を普通の呼吸に乗り換える。
正直言って、息が苦しい。
「母様がね、ケビンの様子を見てきて、って言うから来たんだけれど・・・、私、暇だから暫く相手をして頂戴?」
「は、はあ・・・分かりました・・・」
困ったように返事をする。いや、困るほかにない!どうしろと言うんだ・・・!と、ケビンの頭の中は大混乱だった。
息を普通の状態に収めて頑張っていれば、お嬢様はとたた、と足音を立てて近付いてくるなり、「嬉しい!」と私に飛びついた。・・・飛びついた!?
その勢いで、ベッドに押し倒される。
「んっぅ・・・っ」
「・・・どうしたの?」
一瞬確信犯かと思った。でもその見事にきょとん、とした表情は確かに知らない人の表情だった。確信犯は、母君だ。
なぜお嬢様を私の元へ・・・。と考えて・・・いられなかったり。
上目遣いで、思わず理性が飛びそうになる。
「お嬢様・・・・・・」
「何?・・・ん」
もうムリだ。そう考えた瞬間、お嬢様の唇に口付けた。それも、口内を蹂躙する、深いもの。
お嬢様は驚いたように目を見開いて、拒否し様子するものの、ケビンが抱きしめるようにして動けないようにしたため逃げることは叶わなかった。どろり、と重なった端から唾液が流れる。
暫くそうしていれば、息苦しくなったらしいお嬢様が肩を叩いた事で唇を離した。だが、そのまま首元に下を這わせて、服の上から胸部に触れる。
「ふぁっ・・・!けび、ん・・・っ!!」
「お嬢様・・・・・・」
酸欠で涙目になり、脱力してしまったお嬢様はされるがまま。ケビンは服で隠れる位置に赤を一つ、落とした。
ぴくん、と反応するお嬢様だが、艶かしい呼吸を一つ漏らしただけで、抵抗はない。
ケビンはそのままぐる、と転がすようにしてお嬢様と上下を変更した。お嬢様のワンピース。その胸部の部分にあるボタンだけを外してゆく。
露になった胸に吸い付くように唇をあて、先端部を口内で転がした。お嬢様の体が軽く仰け反った。
やんわりと染まった頬、涙目でケビンを覗く様に見れば、しっとりとした呼吸を漏らす。
左手でもう片方の胸を揉む様に弄り、もう片方をスカートの中に侵入させた。下着に手を触れたとき、お嬢様は赤を散らしたときよりも強い反応を示した。
「けび・・・っ!」
だが、生憎と構っている余裕はなかった。下着の上から部分を撫ぜ、蕾の部分を軽く摘む。
「んあぁっ・・・!」
声を出して反応を示すお嬢様。その反応の直後、下着は急激に濡れてきていた。やんわりと撫でていれば、それは顕著に感じられる。胸から唇を離せば、その部分に顔を埋め、舌を這わせる。
お嬢様は体を軽くそらしながら、苦しそうに言葉を発した。
「んっぅあっ・・・っ! 汚いよ・・・っ」
「いいえ、そんなことはありません」
即答を返し、下着を剥がした。お嬢様はといえば、恥ずかしそうに目線を腕で隠した。露になった陰部に、再び下を這わせ、蕾を弾くようにした。びく、と反応をするお嬢様の身体。
十分すぎるほど愛液で濡れきったそこを確認すれば、顔を上げて聞いてみることにした。まめな性格である。
「挿れていいでしょうか・・・っ」
正直、キツい。そもそも媚薬を飲まされたのはこっちで、挿れたら直ぐに出してしまいそうな気がするが・・・。
「ま、まってっ」
慌てたように体を起こしたお嬢様に、行動を停止する。するとお嬢様はケビンのズボンに手をかけた! びく、とびっくりとした動きのケビン。
失礼します、とお嬢様は恥ずかしそうに一言言い、膨張しきったそれを空気に触れさせ、直ぐにぱく、と口に含んだ。
本気で慌てるケビン。
「おっお嬢様!?」
くちゅ、と音がする。その音にすら、ケビンは過敏に反応した。湿っぽい声が漏れる。
「ん・・・っふ・・・!」
出し入れを繰り返すその動作に、ケビンは出す感覚が高まってくるのを感じた。いわなければ、と口を開く。
「お、お嬢様・・・!で、出ます・・・っ」
いいよ、とでもいうように激しめの前後運動に切り替えるお嬢様。直ぐにケビンのそれは達し、口の中に白濁が吐き出される。
お嬢様は口を離し、ケビンを見上げた。ごく、と飲み込む音がする。
「わわ・・・!お嬢様申し訳ありません・・・!」
「・・・はふ・・・っ。い、いいのよ」
やんわりとお嬢様は微笑むと、ベッドの上に再び寝転んだ。手招きをされたので、ケビンは前かがみになるようにして近付けば、ぐっと抱き寄せられる。
わっと驚いた声を漏らし、抱きしめられる結果のケビン。
「いいよ、ケビン・・・。その、挿れて・・・?」
「・・・・・・! は、はい・・・」
ねちゅ、ともう濡れきったお嬢様のそこに、己の先端を当てる。ぐ、と体重をかければ、暖かく滑った部分に全てが飲み込まれた。
っは・・・と一息それぞれ漏らせば、ケビンは再び別の確認の言葉を投げかけた。
「動き・・・ますよ・・・?」
「ええ・・・!」
同意を受ければ、律動を開始した。首に絡み付いているお嬢様の腕に力が入るのを感じた。
最初はゆっくりとした動きの所為で、ねちゅねちゅとした音だったが、速さを上げるたび肌と肌のぶつかる音が部屋に響く。
「うっふっあ・・・!あ、あぅっん・・・っ」
「お嬢様・・・っ」
「けび、んっ・・・!」
ぐちゅ、ねちゅ、といった絡み合う水音が響く部屋。暫く前後運動を繰り返していれば、段々とお嬢様の締め付けが強くなってきた。
律動も、段々とやはり激しさを増す。ぎゅうぎゅうという締め付けが、だんだんと限界を煽って行く。
「お、嬢様・・・!もう・・・っ」
「私・・・もっ」
一気に締め付けが強くなり、放出感と共にベッドに倒れこんだ。
最後ににっこりと、笑いかけて。
---------------------------------------------------------------
おはけびたん!こんにちわわ!こんばんはブレイク!(
もめたんでおなじみ、かもめさんへ捧げます!
もうコメントは無しで良いですよね?ケビマスエロとのリクエストです!
返品いつでも大丈夫ですからね!ありがとうございましたーv
091020