「あ〜〜〜〜」

部屋に会長の声がこだまする。

「見てよ〜〜」
「何ですか?」

見ると、そこには花瓶に挿された一輪の花があった。

「枯れてますね」
「そうなんだよ、これ、二日前に摘んだヤツなのに」
「あの、一ついいですか?」
「何だい?」
「会長、花何に浸けてるんですか?」
「え?」

明らかに水ではない、黄色とかオレンジといった方が近い色の物に花は挿されている。

「何って。液体?」
「そうですね」
「ん〜と、レインボー?」
「って、」

もしや、

「ミックスジュースですか、それ!
 この前投げてた」
「“投げた”なんて失礼な。
 あれは、実験」
「何でそんなものに浸けてるんですか」
「う〜ん?あれでしょ。
 水よりもミックスジュースの方が栄養も養分もあるから育つかと」
「栄養って何ですか?野菜のことですか?
 養分って、もしかして、糖分のことですか?
 それは、枯れるでしょう?」
「え〜〜〜〜」
「えー、じゃないです!」

ああ、お花さん、会長に弄ばれて可哀想に。





(プラウザバックプリーズ)