1 2 「……あれですか?」
「そう、あれ」
「何か、古城っぽく見えるんですけど」
「うん。ぽいね」
「本当にあれなんですか?」
「うん、そう」
「……会長の家ってお金持ちだったんですね」
「えへへへへ」
「何だろう、この違和感は」

目の前には古城っぽい建物。
つーか、古城?
それも、これは、会長の家の持ち物(らしい)

で、何でこんな所にいるのかと言うと、たまの連休なのに、会長に拉致られ(ゴホッ)。
いや、連れられて会長の別荘(と言っていた)に来たのである。

「いや、凄いですね」
「うん、色々できるし」
「色々?」
「そう、格子の所を掴んで泣き叫んでみたり」
「……は?」
「なんならやる?」
「やりませんよ、何なんですか、それ」
「えー、囚人ごっこ?」
「一人でやって下さい」

まったく、たまの連休だってのに、何で会長のツッコミをやってるんだろう。

「で、今日、ここまで連れてきた用件は?」
「あのさ、一緒に篭城ごっこやろうと思って」
「立て篭もり?!」

つーか、何?!
もしかして、

「それだけの為に拉致ったんですか?」
「拉致だなんて失敬な。
 ちゃんと承諾はとったぞ」
「誰に?!」
「あづみ」

(ふくかいちょーーーーーー!!!!!)

あー、何かクラクラしてきた。
何で生徒会メンバーって、どっかズレてるんだ?

「じゃあ、さっそく始めようか。
 んじゃあ、ひじりん、立て篭もって泣き叫んでー」
「何でですか?!
 その前にひじりんって何ですか?!」
「えーーーー」
「えーじゃないですよ」
「ぶーぶー」

あー、もうこの会長どうにかして下さい、神様。
本当、後で副会長に一言言っとかないと。





(プラウザバックプリーズ)