|
「あはは、あはははは」 男は、急に銃を降ろすと、狂ったように笑い出した。 「ここまで、強情なヤツは初めてだ。 正直に話すでもなく、命乞いするわけでもなく。 その前に一言も話さないなんてな」 笑いを抑えられないのか、まだ腹を抱えている。 「なあ」 笑いを収めたらしい男が馴れ馴れしく話しかけてきた。 「俺はお前が気に入った。 だから、俺の仲間にお前を加えてやる」 今、 今、この男は僕の理解の範疇を超える言葉を放った気がする。 「もうすぐ、この世界は滅びる」 は。 「その後に俺たちだけの楽園を築くんだ。 素晴らしいだろ?」 そう言うと男は、こちらの方を向きにやりと微笑む。 冗談、ではなさそうな気がする。 まったく、性質が悪い。 次から次へと、 この男は、僕を何処へ連れて行こうというのだろうか。 |