その扉が開かれる時は、自分が死ぬ時だと思っていた。

『黒斗、だね』

だけど、扉は開かれたのに、自分が死ぬという事はなかった。

『君は私と一緒に来てもらう。
 いいね』

扉を開いたその人は、優しく笑いながら、有無を言わさぬ口調で言った。

この瞬間、全てが分かった。

俺はこの人に会うために、

罪を犯したのだと。

死刑勧告を受けたのだと。

「はい。
 あなたとなら、喜んで」
「そう。偉い子だね」

そう言って、その人は、俺の頭を撫でた。

ああ。

この人になら全てを委ねても構わない。

だって、そうだろう。

人生なんて、いつ終わるかなんて分からないんだから。





(プラウザバックプリーズ)