「あの」
「何だい?」
「これって」
「うん」
「生徒会の活動内容とは違うと思うんですけど」

その台詞を言った途端、会長の動きが一瞬止まった。

「…………何を言う!!!」
「うわ」
「これが生徒会の活動ではなく、どこの活動だと」
「えっと、演劇部か映画研究会」
「甘い、甘いわ。
 よく考えてくれたまえ」
「はあ」
「芝居が上手いのは誰だ。演説が上手いのは誰だ。
 そう、それは、我、生徒会長様なり!!」
「はあ」
「という訳で、ほら、あっち立って。
 で、向こうからこっちに向かって手振って」
「あの、芝居が上手いのが会長なら、会長が出演すべきでしょう。
 何で、出ないんですか、映画」
「何。簡単な事だ。
 僕は、あれだから。演出向き?」
「ああ、そうですか」

もう、諦めて、道路の向こう側に渡る。

「んじゃあ、行くよ。
 シーンは『道路際、手を振る君に降り注ぐ雨』」
「あめ?」

今、ものすっごく晴れてるんですけれど。

あれ、でも、上から水が。

バッシャーン。

「あ〜、ちょっと、あずみ、早い!!」
「ごめんごめん」

……あめ……。

「まったく、いい雰囲気がだ〜い〜な〜し〜」
「仕方ない、仕方ない。
 もう1回汲んでくるから」

そう言って、副会長がバケツを持って。

ああ、そっか。
さっきのバケツでばら撒いたのか。

・・・・・。

って、雨じゃねーじゃん!!





(プラウザバックプリーズ)