東京銭湯レポート23

大黒湯 Google Map

大黒湯/渋谷区No.9

レポート

吉祥寺に引っ越して以降、銭湯お遍路は一ヶ月に一軒程度になり、四週目の265箇所目から二年近くになるが、まだ埋めきれてない遅いペースである。

先月腰が急激に痛くなり、自宅から50m先のコンビニにタクシーを使うというレベルの時期もあった。病院から診断書をもらい会社を傷病手当で休んでおり、後半は歩けるようになり、また銭湯でも行こうかという時間の余裕ができてきた。

今日は個人的には渋谷区で最後となる大黒湯に訪れた。せっかくなので、代々木八幡駅で降りて、代々木八幡神社を参拝してから銭湯に向かいました。

銭湯に着くと、入口に向かって雨避けの屋根がついた通りになっていて、自動販売機やコインランドリーが置かれ、有名人のサイン色紙も飾られている。色紙の人物を見るに、昭和の時代に活躍した方々が多い。そして、屋外にも演歌や懐かしのアニメの音楽がかかり、レトロな雰囲気を醸し出している。

靴を脱いで室内に入ると、フロント式に比較的若い男性の番頭がいて、元気な声で挨拶をしてもらい、スタンプを押してもらった。帰りのおばあちゃんもそうだったが、接客は感じが良かった。

銭湯450円(回数券420円)を渡す。サウナも利用すると750円のようだ。脱衣所に入ると、ロッカーは100円返却式で、知らずに服を閉まった後だったので財布を取り出すハメになり、このシステムは個人的には面倒臭いシステムだ。鍵紛失などを考えると、店側にとってはしょうがない選択だったのだろう。

脱衣場にも有名人のサイン色紙が飾られ、相撲関係や、昔の写真や絵、政治関係のグッズなんかあった。何となく懐かしみを感じる。サウナ用の休憩所もあり、ソファーや横になる簡易ベッドが置かれたりしていた。

浴室に入ると、特に良かったのが金閣寺と清水寺などのタイル絵が見事だった。壁画はペンキ絵ではなく、モザイクタイル絵でアルプスみたいな絵だった。

銭湯としては、天然の地下水が水風呂に使われ、とにかく冷た目に設定されていた。欲を言えば、冷水があるのであれば熱湯が欲しかったが、他の湯船は常温だった。この常温が個人的には適度だったので、ゆっくりと湯船に使っていたので、その間にこのレビューでも書いてみようかと思った次第。

湯の内容としては、ラドン石、森林浴風呂に低周波電気風呂、超音波風呂、バイブラ風呂、備長炭風呂とも書かれていた。どれもこれと言って特徴はないが、なぜか落ち着いた。

帰りは、ビンのフルーツを飲み、北朝鮮が核実験をしたというニュースを繰り返し聞きながらのんびりして帰りましたとさ。

訪問日:2013年2月/東京銭湯巡礼・個人的第337番目札所

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