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Want to tell
夢に向かって旅立つあなたを
笑顔で見送った 一年前の私
たくさんの約束とたくさんの言葉を交わし
大丈夫だとあなたに言ってみせた

数ヶ月を過ぎ 今は携帯の待ちうけとにらめっこ
会えない夜が不安と焦りを作り出す
あなたにはいつも優しい言葉をかけたかった
なのに自分の気持ちをもてあまし
あなたに投げつけ こんなはずじゃなかったと
電話を切るとき後悔する

あなたのため息が 沈黙が恐くなった
思ってもいない言葉を携帯に投げつけ涙ぐむ

クリスマスの夜
イルミネーションに包まれ あなたの知らない誰かと
腕を組みながら歩いてる姿を想像してみる
その瞬間鳥肌がたった 私の隣があなたじゃないなんて

気づいてしまった
駅のホームを走りながら
あなたじゃなければだめなんだ
電車に飛び乗り 息を落ち着かせながら
感情で動いてる自分に驚く

暗闇に灯るあなたの部屋の明かり
ここまで来て 不安が押し寄せてくる
伝えなきゃ あなたじゃなきゃだめな私の想い
でも恐い 私を見たときのあなたの顔
やっぱり出来ないとドアに背を向ける
これじゃダメ 今までの私じゃだめなんだ
心を決めて ベルに指を伸ばしたとき
ゆっくりと開く白いドア

呆れたように笑うあなたが
私の頭をくしゃくしゃに撫でる
これからの時間は素敵な時間
今の気持ちを確かめあおう
きっとあなたにも、暖かい素敵なクリスマスが
やってきますように……
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