ゴミ箱ゴミ箱


出しどころを掴み損ねたネタ。フルバ。ハルリン。
原作69・70話を読んだ直後に書いた話。多分。
原作の展開と被ったのでお蔵入りした・・・んだけど出しちゃった。




リン






―――――自分アタシの言葉で、この身を引き裂くことになっても






「春のことだって本気でどーでもいいんだよ」


―――――そう、どうでもいい。
春が傷つかなければ、それでいい。


「“くそったれ”呼ばわりはよくないだろ、リン・・・」


なのにどうしてアタシに関わろうとする?


「近寄らないで」


傷ついて欲しくない


「・・・触らないで」


傷つくところなんて見たくない


お願いだから構わないで。
これ以上アタシに関わらないで。


「・・・そっか」


どうして―――――


「じゃあ、もう・・・いいや」


春はどうしてそうなの・・・?


「俺もう、死んだっていいや・・・」


そんなこと言わないでよ


まるで心を見透かされてる気分。
どうして春には分かるの―――――


「リン・・・俺なんにも理解わかってなかったのか?」


そんなこと、ない


「一番大切な声を聞き逃してたのか?」


そんなことない


「リンはまだあの日のまま立ち上がれないでいるのか?」


そんなことないから


「一人で」


バシッ








―――――逃げて
お願い
アタシから逃げて。
関わらないで
近寄らないで
春だけは
春だけは倖せきれいなところにいて


来ないで
アタシと同じところには来ないで
春がいると頼ってしまうから
春がいると逃げてしまうから
逃げたくない
春に押し付けて逃げるのは嫌だ
だから―――――




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